'David's Parting from Jonathan'
by Rembrandt. Panel, 1642.

8月3日(日)教会学校中高科分級
「ダビデとヨナタン」

暗唱聖句(ヨハネの手紙一3章18節)
子たちよ、言葉や口先だけではなく、
行いをもって誠実に愛し合おう。

 今と違って昔の王様は、政治もしなくてはならないし、戦争にも行かなければならなかったから、大変でした。イスラエルのサウル王様には、ヨナタンという息子がいました。今日のお話は、先週巨人ゴリアトを破ったダビデさんとヨナタンさんのお話です。

聖書(サムエル記上18章1〜9節、20章)

18:1 ダビデがサウルと話し終えたとき、ヨナタンの魂はダビデの魂に結びつき、ヨナタンは自分自身のようにダビデを愛した。 18:2 サウルはその日、ダビデを召し抱え、父の家に帰ることを許さなかった。 18:3 ヨナタンはダビデを自分自身のように愛し、彼と契約を結び、 18:4 着ていた上着を脱いで与え、また自分の装束を剣、弓、帯に至るまで与えた。 18:5 ダビデは、サウルが派遣するたびに出陣して勝利を収めた。サウルは彼を戦士の長に任命した。このことは、すべての兵士にも、サウルの家臣にも喜ばれた。 18:6 皆が戻り、あのペリシテ人を討ったダビデも帰って来ると、イスラエルのあらゆる町から女たちが出て来て、太鼓を打ち、喜びの声をあげ、三絃琴を奏で、歌い踊りながらサウル王を迎えた。 18:7 女たちは楽を奏し、歌い交わした。「サウルは千を討ち/ダビデは万を討った。」 18:8 サウルはこれを聞いて激怒し、悔しがって言った。「ダビデには万、わたしには千。あとは、王位を与えるだけか。」 18:9 この日以来、サウルはダビデをねたみの目で見るようになった。
--------- 中 略 ---------
20:1 ダビデはラマのナヨトから逃げ帰り、ヨナタンの前に来て言った。「わたしが、何をしたというのでしょう。お父上に対してどのような罪や悪を犯したからといって、わたしの命をねらわれるのでしょうか。」 20:2 ヨナタンはダビデに答えた。「決してあなたを殺させはしない。父は、事の大小を問わず、何かするときには必ずわたしの耳に入れてくれる。そのような事を父がわたしに伏せておくはずはない。そのような事はない。」 20:3 それでもダビデは誓って言った。「わたしがあなたの厚意を得ていることをよくご存じのお父上は、『ヨナタンに気づかれてはいけない。苦しませたくない』と考えておられるのです。主は生きておられ、あなた御自身も生きておられます。死とわたしとの間はただの一歩です。」 20:4 ヨナタンはダビデに言った。「あなたの望むことは何でもしよう。」 20:5 ダビデはヨナタンに言った。「明日は新月祭で、王と一緒に食事をしなければならない日です。あなたが逃がしてくだされば、三日目の夕方まで野原に隠れています。 20:6 そのとき、お父上がわたしの不在に気づかれたなら、『ダビデは、自分の町ベツレヘムへ急いで帰ることを許してください、一族全体のために年ごとのいけにえをささげなければなりません、と頼み込んでいました』と答えてください。 20:7 王が、『よろしい』と言われるなら、僕は無事ですが、ひどく立腹されるなら、危害を加える決心をしておられると思ってください。 20:8 あなたは主の御前で僕と契約を結んでくださったのですから、僕に慈しみを示してください。もし、わたしに罪があるなら、あなた御自身わたしを殺してください。お父上のもとに引いて行くには及びません。」 20:9 ヨナタンは言った。「そのような事は決してない。父があなたに危害を加える決心をしていると知ったら、必ずあなたに教えよう。」 20:10 ダビデはヨナタンに言った。「だが、父上が厳しい答えをなさったら、誰がわたしに伝えてくれるのでしょう。」 20:11 「来なさい、野に出よう」とヨナタンは言った。二人は野に出た。 20:12 ヨナタンはダビデに言った。「イスラエルの神、主にかけて誓って言う。明日または、明後日の今ごろ、父に探りを入れ、あなたに好意的なら人をやって必ず知らせよう。 20:13 父が、あなたに危害を加えようと思っているのに、もしわたしがそれを知らせず、あなたを無事に送り出さないなら、主がこのヨナタンを幾重にも罰してくださるように。主が父と共におられたように、あなたと共におられるように。 20:14 そのときわたしにまだ命があっても、死んでいても、あなたは主に誓ったようにわたしに慈しみを示し、 20:15 また、主がダビデの敵をことごとく地の面から断たれるときにも、あなたの慈しみをわたしの家からとこしえに断たないでほしい。」 20:16 ヨナタンはダビデの家と契約を結び、こう言った。「主がダビデの敵に報復してくださるように。」 20:17 ヨナタンは、ダビデを自分自身のように愛していたので、更にその愛のゆえに彼に誓わせて、 20:18 こう言った。「明日は新月祭だ。あなたの席が空いていれば、あなたの不在が問いただされる。 20:19 明後日に、あなたは先の事件の日に身を隠した場所に下り、エゼルの石の傍らにいなさい。 20:20 わたしは、その辺りに向けて、的を射るように、矢を三本放とう。 20:21 それから、『矢を見つけて来い』と言って従者をやるが、そのとき従者に、『矢はお前の手前にある、持って来い』と声をかけたら、出て来なさい。主は生きておられる。あなたは無事だ。何事もない。 20:22 だがもし、その従者に、『矢はあなたのもっと先だ』と言ったら、逃げなければならない。主があなたを去らせるのだ。 20:23 わたしとあなたが取り決めたこの事については、主がとこしえにわたしとあなたの間におられる。」 20:24 ダビデは野に身を隠した。
新月祭が来た。王は食卓に臨み、 20:25 壁に沿ったいつもの自分の席に着いた。ヨナタンはサウル王の向かいにおり、アブネルは王の隣に席を取ったが、ダビデの場所は空席のままであった。 20:26 その日サウルは、そのことに全く触れなかった。ダビデに何事かあって身が汚れているのだろう、きっと清めが済んでいないのだ、と考えたからである。20:27 だが翌日、新月の二日目にも、ダビデの場所が空席だったので、サウルは息子ヨナタンに言った。「なぜ、エッサイの息子は昨日も今日も食事に来ないのか。」 20:28 ヨナタンはサウルに答えた。「ベツレヘムに帰らせてほしい、という頼みでした。 20:29 彼はわたしに、『町でわたしたちの一族がいけにえをささげるので、兄に呼びつけられています。御厚意で、出て行かせてくだされば、兄に会えます』と言っていました。それでダビデは王の食事にあずかっておりません。」
20:30 サウルはヨナタンに激怒して言った。「心の曲がった不実な女の息子よ。お前がエッサイの子をひいきにして自分を辱め、自分の母親の恥をさらしているのを、このわたしが知らないとでも思っているのか。 20:31 エッサイの子がこの地上に生きている限り、お前もお前の王権も確かではないのだ。すぐに人をやってダビデを捕らえて来させよ。彼は死なねばならない。」 20:32 ヨナタンは、父サウルに言い返した。「なぜ、彼は死なねばならないのですか。何をしたのですか。」 20:33 サウルはヨナタンを討とうとして槍を投げつけた。父がダビデを殺そうと決心していることを知ったヨナタンは、 20:34 怒って食事の席を立った。父がダビデをののしったので、ダビデのために心を痛め、新月の二日目は食事を取らなかった。
20:35 翌朝、取り決めた時刻に、ヨナタンは年若い従者を連れて野に出た。 20:36 「矢を射るから走って行って見つけ出して来い」と言いつけると、従者は駆け出した。ヨナタンは彼を越えるように矢を射た。 20:37 ヨナタンの射た矢の辺りに少年が着くと、ヨナタンは後ろから呼ばわった。「矢はお前のもっと先ではないか。」 20:38 ヨナタンは従者の後ろから、「早くしろ、急げ、立ち止まるな」と声をかけた。従者は矢を拾い上げ、主人のところに戻って来た。 20:39 従者は何も知らなかったが、ダビデとヨナタンはその意味を知っていた。 20:40 ヨナタンは武器を従者に渡すと、「町に持って帰ってくれ」と言った。 20:41 従者が帰って行くと、ダビデは南側から出て来て地にひれ伏し、三度礼をした。彼らは互いに口づけし、共に泣いた。ダビデはいっそう激しく泣いた。 20:42 ヨナタンは言った。「安らかに行ってくれ。わたしとあなたの間にも、わたしの子孫とあなたの子孫の間にも、主がとこしえにおられる、と主の御名によって誓い合ったのだから。」

言葉の意味

18章1節 ヨナタン・・・英語名ジョナサン(Jonathan)。サウル王の息子で王位継承者。
20章5節 新月祭(しんげつさい)・・・月の始まりのお祝い。あなたは、夕方西の空に、針のように細い三日月を見たことがありますか。
25節 アブネル・・・イスラエル軍の司令官。
26節 清め・・・旧約聖書の時代には、死体に触れること、婦人の月経などは不浄なこととされ、お清めを済ませなければ、聖なる集会には出られませんでした。

考えてみましょう

@ ヨナタンのように、どんな中にあっても友達を愛する愛と友情が与えられるように祈りましょう。
(聖書参照 ヨハネによる福音書 15:12 わたしがあなたがたを愛したように、互いに愛し合いなさい。これがわたしの掟である。 15:13 友のために自分の命を捨てること、これ以上に大きな愛はない。)
A 私たちの真実の友となってくださるイエス様の愛について考えましょう。
(聖書参照 ヨハネによる福音書 15:14 わたしの命じることを行うならば、あなたがたはわたしの友である。 15:15 もはや、わたしはあなたがたを僕とは呼ばない。僕は主人が何をしているか知らないからである。わたしはあなたがたを友と呼ぶ。父から聞いたことをすべてあなたがたに知らせたからである。

お知らせ

火曜日から夏期学校ですね。先生のお話をよく聞いて、怪我をしないように、行ってらっしゃいね。

今週の祈り

「神様。お友達をありがとうございます。どんなことがあっても、いつまでも、仲良くできるように助けてください。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」

今週の讃美歌405番
「神、共にいまして」

1.神ともにいまして/ゆく道を守り/あめの御糧(みかて)もて/ちからを与えませ/
(おりかえし)また会-う日まで-/また会う日-ま-で/神の--守り-/汝(な)が身を離れざれ。

2.荒野(あれの)をゆくときも/嵐(あらし)吹くときも/ゆくてを示して/絶えず導きませ/
3.御門(みかど)に入(い)る日まで/いつくしみひろき/御翼(みつばさ)の影に/絶えずはぐくみませ/
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。