7月13日(日)教会学校中高科分級 「退けられたサウル」

暗唱聖句(申命記6章17、18節)
あなたたちの神、主が命じられた戒めと定めと掟をよく守り、
主の目にかなう正しいことを行いなさい。

 先週は、神様がお望みにならないのに、イスラエルの民が王をほしがったので、結局神様は王を立てることを許して、サムエルに命じて、サウル王を任命なさいました。しかし最初から、神様は王様のことをよく思ってなかったのですから、サウル王はピンチです。今日は神の人サムエルに二度も怒られてしまった、サウル王のお話です。

聖書(サムエル記上13〜15章)

13:1 サウルは王となって一年でイスラエル全体の王となり、二年たったとき、 13:2 イスラエルから三千人をえりすぐった。そのうちの二千人をミクマスとベテルの山地で自らのもとに、他の千人をベニヤミンのギブアでヨナタンのもとに置き、残りの民はそれぞれの天幕に帰らせた。 13:3 ヨナタンは、ゲバに配置されていたペリシテの守備隊を打ち破った。ペリシテ人はそれを伝え聞いた。他方、サウルも国中に角笛を吹き鳴らして言った。「ヘブライ人よ、聞け。」 13:4 全イスラエルは、サウルがペリシテの守備隊を打ち破ったこと、イスラエルがペリシテ人の憎しみをかうことになったということを知った。民はギルガルのサウルのもとに呼び集められた。 13:5 ペリシテ軍は、イスラエルと戦うために集結した。その戦車は三万、騎兵は六千、兵士は海辺の砂のように多かった。彼らは上って来て、ベト・アベンの東、ミクマスに陣を敷いた。 13:6 イスラエルの人々は、自分たちが苦境に陥り、一人一人に危険が迫っているのを見て、洞窟、岩の裂け目、岩陰、穴蔵、井戸などに身を隠した。 13:7 ヨルダン川を渡り、ガドやギレアドの地に逃げ延びたヘブライ人もあった。しかし、サウルはギルガルに踏みとどまり、従う兵は皆、サウルの後ろでおののいていた。
13:8 サウルは、サムエルが命じたように、七日間待った。だが、サムエルはギルガルに来なかった。兵はサウルのもとから散り始めた。 13:9 サウルは、「焼き尽くす献げ物と和解の献げ物を持って来なさい」と命じて、焼き尽くす献げ物をささげた。 13:10 焼き尽くす献げ物をささげ終えたそのとき、サムエルが到着した。サウルは彼に挨拶しようと迎えに出た。 13:11 サムエルは言った。「あなたは何をしたのか。」サウルは答えた。「兵士がわたしから離れて散って行くのが目に見えているのに、あなたは約束の日に来てくださらない。しかも、ペリシテ軍はミクマスに集結しているのです。 13:12 ペリシテ軍がギルガルのわたしに向かって攻め下ろうとしている。それなのに、わたしはまだ主に嘆願していないと思ったので、わたしはあえて焼き尽くす献げ物をささげました。」 13:13 サムエルはサウルに言った。「あなたは愚かなことをした。あなたの神、主がお与えになった戒めを守っていれば、主はあなたの王権をイスラエルの上にいつまでも確かなものとしてくださっただろうに。 13:14 しかし、今となっては、あなたの王権は続かない。主は御心に適う人を求めて、その人を御自分の民の指導者として立てられる。主がお命じになったことをあなたが守らなかったからだ。」
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15:1 サムエルはサウルに言った。「主はわたしを遣わして、あなたに油を注ぎ、主の民イスラエルの王とされた。今、主が語られる御言葉を聞きなさい。 15:2 万軍の主はこう言われる。イスラエルがエジプトから上って来る道でアマレクが仕掛けて妨害した行為を、わたしは罰することにした。 15:3 行け。アマレクを討ち、アマレクに属するものは一切、滅ぼし尽くせ。男も女も、子供も乳飲み子も、牛も羊も、らくだもろばも打ち殺せ。容赦してはならない。」 15:4 サウルは兵士を召集した。テライムで兵士を数えると、歩兵が二十万、ユダの兵は一万であった。 15:5 サウルはアマレクの町まで来ると、兵を川岸にとどめた。 15:6 サウルはカイン人に言った。「あなたたちはアマレク人のもとを立ち退き、避難してください。イスラエルの人々がエジプトから上って来たとき、親切にしてくださったあなたたちを、アマレク人の巻き添えにしたくありません。」カイン人はアマレク人のもとを立ち退いた。 15:7 サウルはハビラからエジプト国境のシュルに至る地域でアマレク人を討った。 15:8 アマレクの王アガグを生け捕りにし、その民をことごとく剣にかけて滅ぼした。 15:9 しかしサウルと兵士は、アガグ、および羊と牛の最上のもの、初子ではない肥えた動物、小羊、その他何でも上等なものは惜しんで滅ぼし尽くさず、つまらない、値打ちのないものだけを滅ぼし尽くした。
15:10 主の言葉がサムエルに臨んだ。 15:11 「わたしはサウルを王に立てたことを悔やむ。彼はわたしに背を向け、わたしの命令を果たさない。」サムエルは深く心を痛め、夜通し主に向かって叫んだ。 15:12 朝早く、サムエルが起きて、サウルに会おうとすると、「サウルはカルメルに行って自分のために戦勝碑を建て、そこからギルガルに向かって下った」との知らせが届いた。 15:13 サムエルがサウルのもとに行くと、サウルは彼に言った。「主の御祝福があなたにありますように。わたしは主の御命令を果たしました。」 15:14 サムエルは言った。「それなら、わたしの耳に入るこの羊の声、わたしの聞くこの牛の声は何なのか。」 15:15 サウルは答えた。「兵士がアマレク人のもとから引いて来たのです。彼らはあなたの神、主への供え物にしようと、羊と牛の最上のものを取って置いたのです。ほかのものは滅ぼし尽くしました。」 15:16 サムエルはサウルに言った。「やめなさい。あなたに言わねばならないことがある。昨夜、主がわたしに語られたことだ。」サウルは言った。「お話しください。」 15:17 サムエルは言った。「あなたは、自分自身の目には取るに足らぬ者と映っているかもしれない。しかしあなたはイスラエルの諸部族の頭ではないか。主は油を注いで、あなたをイスラエルの上に王とされたのだ。 15:18 主はあなたに出陣を命じ、行って、罪を犯したアマレクを滅ぼし尽くせ、彼らを皆殺しにするまで戦い抜け、と言われた。 15:19 何故あなたは、主の御声に聞き従わず、戦利品を得ようと飛びかかり、主の目に悪とされることを行ったのか。」 15:20 サウルはサムエルに答えた。「わたしは主の御声に聞き従いました。主の御命令どおりに出陣して、アマレクの王アガグを引いて来ましたし、アマレクも滅ぼし尽くしました。 15:21 兵士が、ギルガルであなたの神、主への供え物にしようと、滅ぼし尽くすべき物のうち、最上の羊と牛を、戦利品の中から取り分けたのです。」 15:22 サムエルは言った。「主が喜ばれるのは/焼き尽くす献げ物やいけにえであろうか。むしろ、主の御声に聞き従うことではないか。見よ、聞き従うことはいけにえにまさり/耳を傾けることは雄羊の脂肪にまさる。 15:23 反逆は占いの罪に/高慢は偶像崇拝に等しい。主の御言葉を退けたあなたは/王位から退けられる。」
15:24 サウルはサムエルに言った。「わたしは、主の御命令とあなたの言葉に背いて罪を犯しました。兵士を恐れ、彼らの声に聞き従ってしまいました。 15:25 どうぞ今、わたしの罪を赦し、わたしと一緒に帰ってください。わたしは、主を礼拝します。」 15:26 サムエルはサウルに言った。「あなたと一緒に帰ることはできない。あなたが主の言葉を退けたから、主はあなたをイスラエルの王位から退けられたのだ。」 15:27 サムエルが身を翻して立ち去ろうとすると、サウルは彼の上着の裾をつかんだ。上着は裂けた。 15:28 サムエルは彼に言い渡した。「今日、主はイスラエルの王国をあなたから取り上げ、あなたよりすぐれた隣人にお与えになる。 15:29 イスラエルの栄光である神は、偽ったり気が変わったりすることのない方だ。この方は人間のように気が変わることはない。」 15:30 サウルは言った。「わたしは罪を犯しました。しかし、民の長老の手前、イスラエルの手前、どうかわたしを立てて、わたしと一緒に帰ってください。そうすれば、あなたの神、主を礼拝します。」 15:31 サムエルは彼について帰り、サウルは主を礼拝した。 15:32 サムエルは命じた。「アマレクの王アガグを、わたしのもとに連れて来なさい。」アガグは、喜んで彼のもとに出て来た。これで死の苦しみは免れる、と思ったからである。 15:33 しかし、サムエルは言った。「お前の剣は女たちから子供を奪った。そのようにお前の母も子を奪われた女の一人となる。」こうしてサムエルは、ギルガルで主の御前にアガグを切り殺した。 15:34 サムエルはラマに行き、サウルはギブアの自分の家に向かった。 15:35 サムエルは死ぬ日まで、再びサウルに会おうとせず、サウルのことを嘆いた。主はサウルを、イスラエルの上に王として立てたことを悔いられた。

言葉の意味

13:2 ヨナタン・・・サウル王の息子。
13:3 ペリシテ・・・パレスチナの先住民の一つ。
13:8 七日間・・・10章8節で約束されたこと。
(10:8 わたしより先にギルガルに行きなさい。わたしもあなたのもとに行き、焼き尽くす献げ物と、和解の献げ物をささげましょう。わたしが着くまで七日間、待ってください。なすべきことを教えましょう。」)
13章後半は、イスラエルの民には武器が少なかったこと、14章は息子ヨナタンの奇襲で、イスラエルがペリシテ軍に勝利した記事ですが、省略しました。
15:2 アマレク・・・イスラエルの南にいる民。モーセに率いられてエジプトを出たイスラエルの民を妨害しました。
15:3 滅ぼし尽くせ・・・聖絶とも言います。しかし現代ではたとえ戦争といえども、戦争に関わっていない市民を虐殺することは、国際条約で禁止されています。
15:4 テライム・・・死海の南西にある地名。
15:6 カイン人・・・アダムとイブの子のカインはノアの洪水で滅んでしまったので、それとは別で、ケニ人とも言います。従来からイスラエルの民とは友好的でした。
15:7 ハビラ・・・アラビア半島西北部の地域。
15:9 初子ではない・・・どうして初子ではないのか不明。ここのところヘブライ語の原典が意味不明だそうです。

考えてみましょう

@ 13章のサウル王の失敗から、何を学びますか。

A 15章のサウル王の失敗について考えてみましょう。敵の王の命をかわいそうだと思って殺さなかったとか、家畜を神への供え物にするため持ち帰ったとか、良かれと思ってやったことが、神様の意にそぐわなかったというようなことは、良くありますね。今日の暗唱聖句を読んで見ましょう。サウル王はどうすればよかったと思いますか。

今週の祈り

「神様。神様の命令を守って、神様に喜ばれる子供にしてください。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」

今週の聖歌496番「主と主のことばに」

1.主と主のことばに/たよるはたのし/主はわがねがいを/ききいれたもう/
(おりかえし)ひたすらただ主に/たよるわがみを/主よ主よなおなお/めぐませたまえ。

2.きよくなしたもう/ちしおとうとし/いま信じくぐらば/きよめらるべし/
3.ちにつくたからを/すつるはやすし/いのちのこみちを/たどるみなれば/
4.ただ主にたよりて/くらすはたのし/かなたのくにまで/みちびきたまわん/
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。