6月29日(日)教会学校中高科分級 「預言者サムエル」
暗唱聖句(詩128編1節)
いかに幸いなことか/主を畏(恐)れ、主の道に歩む人よ。
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先週のお話の少年サムエルは、大きくなって神様のみこころを伝える預言者として活躍します。しかし早速大失敗をしてしまいました。大事なモーセの十戒の板を大切にしまってある神様の契約の箱が敵ペリシテ軍に奪われてしまったのです。さあイスラエルの人たちはどうしたのでしょうか。今日の聖書を読んで見ましょう。
聖書(サムエル記上4〜7章)
4:1 サムエルの言葉は全イスラエルに及んだ。イスラエルはペリシテに向かって出撃し、エベン・エゼルに陣を敷いた。一方、ペリシテ軍はアフェクに陣を敷き、
4:2 イスラエル軍に向かって戦列を整えた。戦いは広がり、イスラエル軍はペリシテ軍に打ち負かされて、この野戦でおよそ四千の兵士が討ち死にした。
4:3 兵士たちが陣営に戻ると、イスラエルの長老たちは言った。「なぜ主は今日、我々がペリシテ軍によって打ち負かされるままにされたのか。主の契約の箱をシロから我々のもとに運んで来よう。そうすれば、主が我々のただ中に来て、敵の手から救ってくださるだろう。」
4:4 兵士たちはシロに人をやって、ケルビムの上に座しておられる万軍の主の契約の箱を、そこから担いで来させた。エリの二人の息子ホフニとピネハスも神の契約の箱に従って来た。
4:5 主の契約の箱が陣営に到着すると、イスラエルの全軍が大歓声をあげたので、地がどよめいた。
4:6 ペリシテ軍は歓声を聞いて言った。「ヘブライ人の陣営にどよめくあの大歓声は何だろう。」そして、主の箱がイスラエル軍の陣営に到着したと知ると、
4:7 ペリシテ軍は、神がイスラエル軍の陣営に来たと言い合い、恐れて言った。「大変だ。このようなことはついぞなかったことだ。
4:8 大変なことになった。あの強力な神の手から我々を救える者があろうか。あの神は荒れ野でさまざまな災いを与えてエジプトを撃った神だ。
4:9 ペリシテ人よ、雄々しく男らしくあれ。さもなければ、ヘブライ人があなたたちに仕えていたように、あなたたちが彼らに仕えることになる。男らしく彼らと戦え。」
4:10 こうしてペリシテ軍は戦い、イスラエル軍は打ち負かされて、それぞれの天幕に逃げ帰った。打撃は非常に大きく、イスラエルの歩兵三万人が倒れた。
4:11 神の箱は奪われ、エリの二人の息子ホフニとピネハスは死んだ。
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5:1 ペリシテ人は神の箱を奪い、エベン・エゼルからアシュドドへ運んだ。 5:2
ペリシテ人は神の箱を取り、ダゴンの神殿に運び入れ、ダゴンのそばに置いた。
5:3 翌朝、アシュドドの人々が早く起きてみると、主の箱の前の地面にダゴンがうつ伏せに倒れていた。人々はダゴンを持ち上げ、元の場所に据えた。
5:4 その翌朝、早く起きてみると、ダゴンはまたも主の箱の前の地面にうつ伏せに倒れていた。しかもダゴンの頭と両手は切り取られて敷居のところにあり、胴体だけが残されていた。
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6:1 主の箱は、七か月の間ペリシテの地にあった。
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6:21 彼らはキルヤト・エアリムの住民に使者を送って言った。「ペリシテ人が主の箱を返してきました。下って来て、主の箱をあなたがたのもとに担ぎ上ってください。」
7:1 キルヤト・エアリムの人々はやって来て、主の箱を担ぎ上り、丘の上のアビナダブの家に運び入れた。そして、アビナダブの息子エルアザルを聖別して、主の箱を守らせた。
7:2 主の箱がキルヤト・エアリムに安置された日から時が過ぎ、二十年を経た。イスラエルの家はこぞって主を慕い求めていた。
7:3 サムエルはイスラエルの家の全体に対して言った。「あなたたちが心を尽くして主に立ち帰るというなら、あなたたちの中から異教の神々やアシュタロトを取り除き、心を正しく主に向け、ただ主にのみ仕えなさい。そうすれば、主はあなたたちをペリシテ人の手から救い出してくださる。」
7:4 イスラエルの人々はバアルとアシュタロトを取り除き、ただ主にのみ仕えた。
7:5 サムエルは命じた。「イスラエルを全員、ミツパに集めなさい。あなたたちのために主に祈ろう。」
7:6 人々はミツパに集まると、水をくみ上げて主の御前に注ぎ、その日は断食し、その所で、「わたしたちは主に罪を犯しました」と言った。サムエルはミツパでイスラエルの人々に裁きを行った。
7:7 イスラエルの人々がミツパに集まっていると聞いて、ペリシテの領主たちはイスラエルに攻め上って来た。イスラエルの人々はそのことを聞き、ペリシテ軍を恐れて、
7:8 サムエルに乞うた。「どうか黙っていないでください。主が我々をペリシテ人の手から救ってくださるように、我々の神、主に助けを求めて叫んでください。」
7:9 サムエルはまだ乳離れしない小羊一匹を取り、焼き尽くす献げ物として主にささげ、イスラエルのため主に助けを求めて叫んだ。主は彼に答えられた。
7:10 サムエルが焼き尽くす献げ物をささげている間に、ペリシテ軍はイスラエルに戦いを挑んで来たが、主がこの日、ペリシテ軍の上に激しい雷鳴をとどろかせ、彼らを混乱に陥れられたので、彼らはイスラエルに打ち負かされた。
7:11 イスラエルの兵はミツパを出てペリシテ人を追い、彼らを討ってベト・カルの下まで行った。
7:12 サムエルは石を一つ取ってミツパとシェンの間に置き、「今まで、主は我々を助けてくださった」と言って、それをエベン・エゼル(助けの石)と名付けた。
7:13 ペリシテ人は鎮められ、二度とイスラエルの国境を侵すことはなかった。サムエルの時代を通して、主の手はペリシテ人を抑えていた。
7:14 ペリシテ人がイスラエルから奪い取っていた町々は、エクロンからガトまで再びイスラエルのものとなった。イスラエルはその周辺の村々をもペリシテ人の手から救った。イスラエルとアモリ人との間は平和であった。
7:15 サムエルは生涯、イスラエルのために裁きを行った。 7:16 毎年、ベテル、ギルガル、ミツパを巡り歩き、それらの地でイスラエルのために裁きを行い、
7:17 ラマに戻った。そこには彼の家があった。彼はそこでもイスラエルのために裁きを行い、主のために祭壇を築いた。
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言葉の意味
4:1 エベン・エゼル・・・アフェクの近く
4:3 主の契約の箱・・・下図参照。今は失われてありません。一説に四国の剣山にあるといわれます。 シロ・・・先週お話したように、サムエルがエリ師に預けられた神殿があったところ。
4:4 ケルビム・・・契約の箱の蓋についている想像上の動物。日本の神輿(みこし)の鳳凰(ほうおう)にあたります。
5:2 ダゴン・・・半人半魚の神
7:3 アシュタロト・・・豊穣の女神
7:4 バアル・・・パレスチナの主神
7:11 ベト・カル・・・ミツバの近く
7:12 シェン・・・べテルの近く エベン・エゼル・・・4章1節のエベン・エゼルとは別の場所。

契約の箱(想像図) |
考えてみましょう
@ 主の契約の箱が陣営に運びこまれたにもかかわらず、民がペリシテ人に敗北してしまったのはなぜでしょう。
A 私たちは、まことの主を信じていると言いつつ、目に見えるもの、形あるものを心のよりどころとしていることはないでしょうか。
今週の祈り
「神様。いつの間にか、神様以外のもので心がいっぱいになってしまう私たちを許してください。まことの神を信じ続けることができますように。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」
お知らせ
今日2時から子ども会をします。アイスクリームもあるからみんな来てね。
今週の聖歌273番
「命の泉に」
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1.命の泉に/ましますイェスよ/豊かに流れて/うるおしたまえ/まこ-とのことば-に/かわ-きしわれも/弦(いと)をばととのえ/恵みを歌わん。
2.神より離れて/迷いしわれを/イェス君(きみ)見いだし/たまいし日より/恵(めぐ-)みにもれた-る/時(とき-)は無かりき/いざ打ち立てまし/エベネゼルをば。
3.誰(たれ)かは断(た)ちうる/恵みの糸を/さらに結(む・す)びつけん/この身を神に/か弱(よ-わ)きわが身(み-)を/導(みち-び)きたまえ/天(あめ)なる御国(みくに)に/行(ゆ)き着く日まで。
*エベネゼル・・・エベン・エゼル(助けの石)7章12節 |
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