Samson and Delilah by Van Dyck

6月15日(日)教会学校中高科分級
「悔い改めたサムソン」

暗唱聖句(士師記16章28節)
わたしの神なる主よ。
わたしを思い起こしてください。

 今日お話する士師はサムソンです。サムソンさんが神から与えられた賜物は怪力でした。しかしそれには約束があって、髪の毛を切ってはならないというのです。さてサムソンさんは約束を守れるでしょうか。今日の聖書を読んでみましょう。

聖書(士師記16章)

16:1 サムソンはガザに行き、一人の遊女がいるのを見て、彼女のもとに入った。 16:2 ガザの人々は、「サムソンが来た」との知らせを受けると、一晩中彼を取り囲み、町の門で待ち伏せ、「夜明けまで待って、彼を殺してしまおう」と言って、一晩中声をひそめていた。 16:3 サムソンは夜中まで寝ていたが、夜中に起きて、町の門の扉と両脇の門柱をつかみ、かんぬきもろとも引き抜いて、肩に担い、ヘブロンを望む山の上に運び上げた。
16:4 その後、彼はソレクの谷にいるデリラという女を愛するようになった。 16:5 ペリシテ人の領主たちは彼女のところに上って来て言った。「サムソンをうまく言いくるめて、その怪力がどこに秘められているのか、どうすれば彼を打ち負かし、縛り上げて苦しめることができるのか、探ってくれ。そうすれば、我々は一人一人お前に銀千百枚を与えよう。」 16:6 デリラはサムソンに言った。「あなたの怪力がどこに秘められているのか、教えてください。あなたを縛り上げて苦しめるにはどうすればいいのでしょう。」 16:7 サムソンは、「乾いていない新しい弓弦七本で縛ればいい。そうすればわたしは弱くなり、並の人間のようになってしまう」と答えた。 16:8 ペリシテの領主たちが、乾いていない新しい弓弦を七本彼女に届けたので、彼女はそれでサムソンを縛った。 16:9 奥の部屋には待ち伏せる者を置いて、彼女は、「サムソン、ペリシテ人があなたに」と言った。ところがサムソンは、弓弦をまるで麻のひもが火にあぶられて切れるように断ち切ってしまった。その力の秘密はまだ知られてはいなかった。
16:10 デリラはサムソンに言った。「あなたはわたしを侮り、うそをついたでしょう。あなたを縛り上げるにはどうすればいいのか、今教えてください。」 16:11 彼は答えた。「まだ一度も使ったことのない新しい縄でしっかりと縛れば、わたしは弱くなり、並の人間のようになってしまう。」 16:12 デリラは新しい縄を持って来て、それでサムソンを縛り、「サムソン、ペリシテ人があなたに」と言った。奥の部屋には待ち伏せる者がいたが、サムソンは腕の縄をまるで糸のように断ち切ってしまった。 16:13 デリラはサムソンに言った。「あなたは今度もわたしを侮り、うそをついたでしょう。あなたを縛り上げるにはどうすればいいのか教えてください。」彼が、「わたしの髪の毛七房を機の縦糸と共に織り込めばいいのだ」と言ったので、 16:14 彼女はそれを釘で留めて、「サムソン、ペリシテ人があなたに」と言った。ところが、彼は眠りから覚め、釘も、機織り機と縦糸も引き抜いてしまった。
16:15 デリラは彼に言った。「あなたの心はわたしにはないのに、どうしてお前を愛しているなどと言えるのですか。もう三回もあなたはわたしを侮り、怪力がどこに潜んでいるのか教えてくださらなかった。」 16:16 来る日も来る日も彼女がこう言ってしつこく迫ったので、サムソンはそれに耐えきれず死にそうになり、 16:17 ついに心の中を一切打ち明けた。「わたしは母の胎内にいたときからナジル人として神にささげられているので、頭にかみそりを当てたことがない。もし髪の毛をそられたら、わたしの力は抜けて、わたしは弱くなり、並の人間のようになってしまう。」 16:18 デリラは、彼が心の中を一切打ち明けたことを見て取り、ペリシテ人の領主たちに使いをやり、「上って来てください。今度こそ、彼は心の中を一切打ち明けました」と言わせた。ペリシテ人の領主たちは銀を携えて彼女のところに来た。 16:19 彼女は膝を枕にサムソンを眠らせ、人を呼んで、彼の髪の毛七房をそらせた。彼女はこうして彼を抑え始め、彼の力は抜けた。 16:20 彼女が、「サムソン、ペリシテ人があなたに」と言うと、サムソンは眠りから覚め、「いつものように出て行って暴れて来る」と言ったが、主が彼を離れられたことには気づいていなかった。
16:21 ペリシテ人は彼を捕らえ、目をえぐり出してガザに連れて下り、青銅の足枷(あしかせ)をはめ、牢屋で粉をひかせた。 16:22 しかし、彼の髪の毛はそられた後、また伸び始めていた。 16:23 ペリシテ人の領主たちは集まって、彼らの神ダゴンに盛大ないけにえをささげ、喜び祝って言った。「我々の神は敵サムソンを/我々の手に渡してくださった。」 16:24 その民もまたサムソンを見て、彼らの神をたたえて言った。「わが国を荒らし、数多くの同胞を殺した敵を/我々の神は、我々の手に渡してくださった。」 16:25 彼らは上機嫌になり、「サムソンを呼べ。見せ物にして楽しもう」と言い出した。こうしてサムソンは牢屋から呼び出され、笑いものにされた。柱の間に立たされたとき、16:26 サムソンは彼の手をつかんでいた若者に、「わたしを引いて、この建物を支えている柱に触らせてくれ。寄りかかりたい」と頼んだ。 16:27 建物の中は男女でいっぱいであり、ペリシテの領主たちも皆、これに加わっていた。屋上にも三千人もの男女がいて、見せ物にされたサムソンを見ていた。
16:28 サムソンは主に祈って言った。「わたしの神なる主よ。わたしを思い起こしてください。神よ、今一度だけわたしに力を与え、ペリシテ人に対してわたしの二つの目の復讐を一気にさせてください。」 16:29 それからサムソンは、建物を支えている真ん中の二本を探りあて、一方に右手を、他方に左手をつけて柱にもたれかかった。 16:30 そこでサムソンは、「わたしの命はペリシテ人と共に絶えればよい」と言って、力を込めて押した。建物は領主たちだけでなく、そこにいたすべての民の上に崩れ落ちた。彼がその死をもって殺した者は、生きている間に殺した者より多かった。 16:31 彼の兄弟たち、家族の者たちが皆、下って来て、彼を引き取り、ツォルアとエシュタオルの間にある父マノアの墓に運び、そこに葬った。彼は二十年間、士師としてイスラエルを裁いた。

言葉の意味

1節 遊女(ゆうじょ)・・・売春婦。日本の法律では売春は禁止されています。
5節 ペリシテ人・・・・今のパレスチナ人。昔からイスラエル人とは敵対関係にありました。
17節 ナジル人(ひと)・・・ナジル人という民があるのではなくて、在家の信者が修行のため禁欲する期間にある間、ナジル人といいます。律法によりブドウ酒などブドウからとれる産物を食べること、髪を切らないこと、死体に近づかないことが定められていました。まれにサムソンのように、母の希望によって生涯ナジル人になることを定められた人もいました。

ダゴン神

23節 ダゴン・・・ぺリシテ人の半人半魚の神

考えてみましょう

@ サムソンはどうして、髪の毛の秘密をデリラに教えてしまったのでしょうか。

A 牢屋に入れられた時、サムソンはどんな気持ちだったと思いますか。

B サムソンの最後の願いを、神様はかなえてくださいましたか。

今週の祈り

「神様。失敗しても、神様を思い出して誤ることができますように。神様が、私たちの祈りにもこたえてくださると信じます。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」

今週の讃美歌385番
「疑い迷いの」

1.疑い迷いの/闇夜(やみよ)をついて/恐れずたゆまず/われらは進む/行く手にかがやく/み光(ひかり)あれば/共に手をとりて/喜び進む。
2.われらを結(むす)べる/み霊(たま)はひとつ/われらに通(かよ)える/生命(いのち)もひとつ/ひとつの御糧(みかて)に/育(はぐ)くまれつつ/ひとつの目的(めあて)に/向かいて進む。
3.ほまれも栄えも/たがいに分かち/憂いも悩みも/相互(かたみ)にうけて/一つの御戦(みいくさ)/共に戦い/一つの勝ち歌/斉(ひと)しく歌う。
4.いざいざ同胞(はらから)/十字架(じゅじか)を負(お)いて/み国の道をば/雄雄(おお)しく歩まん/世の旅終わりて/栄えの主より/生命(いのち)の冠(かむ)りを/賜(たまわ)る日まで。
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。