5月18日(日)教会学校中高科分級 「エリコの陥落」

暗唱聖句(ヨシュア記24章24節)
わたしたちの神、主にわたしたちは仕え、その声に聞き従います。

(はじめに) 先週のお話で、敬愛する指導者ヨシュアに率いられてヨルダン川を渡ったイスラエル軍は、いよいよ神様から約束された土地(カナン)に定住するための第一歩として、ヨルダン川沿いにある町エリコを攻撃します。この最初の侵略において、神様はこの戦いが聖戦(神様の正義のための戦い)であることをイスラエル軍に周知させるために、ある特別な方法で町を陥落させます。今日の聖書を読みましょう。

聖書(ヨシュア記6章)

6:1 エリコは、イスラエルの人々の攻撃に備えて城門を堅く閉ざしたので、だれも出入りすることはできなかった。 6:2 そのとき、主はヨシュアに言われた。「見よ、わたしはエリコとその王と勇士たちをあなたの手に渡す。 6:3 あなたたち兵士は皆、町の周りを回りなさい。町を一周し、それを六日間続けなさい。 6:4 七人の祭司は、それぞれ雄羊の角笛を携えて神の箱を先導しなさい。七日目には、町を七周し、祭司たちは角笛を吹き鳴らしなさい。 6:5 彼らが雄羊の角笛を長く吹き鳴らし、その音があなたたちの耳に達したら、民は皆、鬨(とき)の声をあげなさい。町の城壁は崩れ落ちるから、民は、それぞれ、その場所から突入しなさい。」
6:6 ヌンの子ヨシュアは、まず祭司たちを呼び集め、「契約の箱を担(かつ)げ。七人は、各自雄羊の角笛を携えて主の箱を先導せよ」と命じ、 6:7 次に民に向かって、「進め。町の周りを回れ。武装兵は主の箱の前を行け」と命じた。 6:8 ヨシュアが民に命じ終わると、七人の祭司は、それぞれ雄羊の角笛を携え、それを吹き鳴らしながら主の前を行き、主の契約の箱はその後を進んだ。 6:9 武装兵は、角笛を吹き鳴らす祭司たちの前衛として進み、また後衛として神の箱に従った。行進中、角笛は鳴り渡っていた。 6:10 ヨシュアは、その他の民に対しては、「わたしが鬨の声をあげよと命じる日までは、叫んではならない。声を聞かれないようにせよ。口から言葉を発してはならない。あなたたちは、その後で鬨の声をあげるのだ」と命じた。 6:11 彼はこうして、主の箱を担いで町を回らせ、一周させた。その後、彼らは宿営に戻り、そこで夜を過ごした。
6:12 翌朝、ヨシュアは早く起き、祭司たちは主の箱を担ぎ、 6:13 七人の祭司はそれぞれ雄羊の角笛を携え、それを吹き鳴らしながら主の箱の前を進んだ。武装兵は、更にその前衛として進み、また後衛として主の箱に従った。行進中、角笛は鳴り渡っていた。 6:14 彼らは二日目も、町を一度回って宿営に戻った。同じことを、彼らは六日間繰り返したが、 6:15 七日目は朝早く、夜明けとともに起き、同じようにして町を七度回った。町を七度回ったのはこの日だけであった。
6:16 七度目に、祭司が角笛を吹き鳴らすと、ヨシュアは民に命じた。「鬨の声をあげよ。主はあなたたちにこの町を与えられた。 6:17 町とその中にあるものは、ことごとく滅ぼし尽くして主にささげよ。ただし、遊女ラハブおよび彼女と一緒に家の中にいる者は皆、生かしておきなさい。我々が遣わした使いをかくまってくれたからである。 6:18 あなたたちはただ滅ぼし尽くすべきものを欲しがらないように気をつけ、滅ぼし尽くすべきものの一部でもかすめ取ってイスラエルの宿営全体を滅ぼすような不幸を招かないようにせよ。 6:19 金、銀、銅器、鉄器はすべて主にささげる聖なるものであるから、主の宝物倉に納めよ。」 6:20 角笛が鳴り渡ると、民は鬨の声をあげた。民が角笛の音を聞いて、一斉に鬨の声をあげると、城壁が崩れ落ち、民はそれぞれ、その場から町に突入し、この町を占領した。 6:21 彼らは、男も女も、若者も老人も、また牛、羊、ろばに至るまで町にあるものはことごとく剣にかけて滅ぼし尽くした。 6:22 ヨシュアは、土地を探った二人の斥候に、「あの遊女の家に行って、あなたたちが誓ったとおり、その女と彼女に連なる者すべてをそこから連れ出せ」と命じた。 6:23 斥候の若者たちは行って、ラハブとその父母、兄弟、彼女に連なる者すべてを連れ出し、彼女の親族をすべて連れ出してイスラエルの宿営のそばに避難させた。 6:24 彼らはその後、町とその中のすべてのものを焼き払い、金、銀、銅器、鉄器だけを主の宝物倉に納めた。 6:25 遊女ラハブとその一族、彼女に連なる者はすべて、ヨシュアが生かしておいたので、イスラエルの中に住んで今日に至っている。エリコを探る斥候としてヨシュアが派遣した使者を、彼女がかくまったからである。 6:26 ヨシュアは、このとき、誓って言った。「この町エリコを再建しようとする者は/主の呪いを受ける。基礎を据えたときに長子を失い/城門を建てたときに末子を失う。」 6:27 主がヨシュアと共におられたので、彼の名声はこの地方一帯に広まった。

言葉の意味

17節 遊女ラハブ・・・エリコの城壁にある遊郭に住んでいた娼婦。攻撃に先立って偵察に行ったイスラエルの斥候(スパイ)をかくまって、事もあろうに、通報をを受けて来たエリコの王様の使者にうそをついて、スパイを逃がしてしまいました。(スペースの関係でこのプリントには載せませんでしたが、2章を読んでください。)
(エリコの町は遊郭があることを想像すると、そうとう風紀が乱れていたのでしょう。このことが神様に狙われたのだと思います。モーセの十戒は姦淫を禁止しています。)

契約の箱(中にモーセの十戒の板やマナの標本が
入っていた。偶像ではないが、イスラエルの神の象徴)
を担いでエリコの町へ入るイスラエル軍(15世紀の絵)
20節 城壁が崩れ落ち・・・私はエリコ(ジェリコ)の戦いの映画を見たこと無いので想像もつきませんが、あるいは包囲されて困窮の極みに達したエリコの町の人々が、最後の賭けで、城壁を内側から倒して、下で包囲しているイスラエル軍を下敷きにして殺そうという作戦だったのかも知れません。神様はイスラエル軍を城壁の下敷きにならないように守ってくださいました。

考えてみましょう

@ 21節を読んでみましょう。聖書には、神様とヨシュアに命じられて「彼らは、男も女も、若者も老人も、また牛、羊、ろばに至るまで町にあるものはことごとく剣にかけて滅ぼし尽くした。」とあります。これを聖絶(せいぜつ)と言います。女も老人も抹殺するなんて、暴力アニメ的で、現代の民主的人道的考えの時代には合わない、オウム的なとんでもないことのように思われますが、皆さんはどう考えますか。
[発言例その1] 昔は今と違って弱肉強食の時代でしたから、弱い国は、滅ぼされるのが当たり前で、敵国の侵略に備えて軍備を増強しなかった方がバカだったのです。当時は誰も「侵略戦争反対!」だとか「先住民大虐殺反対!」という人はいなかったのです。そもそもそんな人道的考えなど、昔の人は想像もできなかったので、やられた人は運命だと思ってあきらめました。そして侵略した戦勝国は、勝利の誉れを得て世界から賞賛されました。
[発言例その2] イスラエルの神のような一神教(一つの神しか認めない宗教)の国は、征服した国の先住民と仲良くすると、必ずそのうちに先住民の神々も認めてしまうようになり、結局日本のような八百万の神の国になって、一神教の教義が崩壊してしまいます。イスラエルのただ一つの神を守るためには、先住民を抹殺するしかなかったのです。


A イスラエル軍が遊女ラハブと家族や親戚以外の、すべてのエリコの町の人を殺したのは、ラハブにとっても最善のことでした。もしイスラエル軍が、エリコの町の人を少しでも生かしておいたら、ラハブは残った人からなんと言われたと思いますか。
(例 非国民、売国奴、エリコの人だけでなく敵国とも姦淫した裏切り者)

B エフェソの信徒への手紙6章10〜18節から、神様がクリスチャンに与えてくださった戦いの武器を調べてみましょう。

今週の祈り

「神様。いつでも神様に従うことができるように守ってください。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」

Precious Moments 168904 なべしき
As for Me And My house,
We Will Serve The Lord (Joshua24:15)

今週の讃美歌276番
「光と闇との」

1.光と闇(やみ)との/ゆきかうちまた/いずれの方(かた)にか/つくべきわが身/燃え立ついのちを/みまえにささげ/今しも行かばや/まことの道を。
2.ほまれとさかえを/受(う)くるはたれぞ/ときわのかむりを/受くるはたれぞ/義を見て勇(いさ)める/ますらおなれや/臆(おく)するものには/悔(く)いのみ残る。
3.血しおに染(そ)みたる/なやみの道を/十字架(じゅじか)の御旗(みはた)を/かざして進み/けわしきカルバリ/雄々(おお)しく過ぎて/天(あめ)なる御国(みくに)へ/さきがけのぼらん。
4.この世のいきおい/みなぎりあふれ/悪魔の剣(つるぎ)は/はむかい来(く)とも/いかでか阻(はば)みえん/光の御国(みくに)/仰げや我が主は/みくらにいます。
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。