2月16日(日)教会学校中高科分級 「神の国にふさわしい人」

暗唱聖句(ルカによる福音書18章16節)
子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。
神の国はこのような者たちのものである。

 皆さんは自力本願と他力本願のことを聞いたことがあるでしょう。常識的に考えると、自分で努力して、自分の道を切り開く、自力本願のほうが、望ましいことのように思われます。しかし、それには自分の責任がついて回りますし、運にも左右されますから、結構自力本願は大変なことなのです。ところでキリスト教は他力本願の教えです。他力本願はどんなところがすばらしいのでしょうか。今日の聖書を読んで見ましょう。

ファリサイ派の人と徴税人

聖書(ルカによる福音書18章9〜17節)

18:9 自分は正しい人間だとうぬぼれて、他人を見下している人々に対しても、イエスは次のたとえを話された。
18:10 「二人の人が祈るために神殿に上った。一人はファリサイ派の人で、もう一人は徴税人だった。
18:11 ファリサイ派の人は立って、心の中でこのように祈った。『神様、わたしはほかの人たちのように、奪い取る者、不正な者、姦通を犯す者でなく、また、この徴税人のような者でもないことを感謝します。
18:12 わたしは週に二度断食し、全収入の十分の一を献げています。』
18:13 ところが、徴税人は遠くに立って、目を天に上げようともせず、胸を打ちながら言った。『神様、罪人のわたしを憐れんでください。』
18:14 言っておくが、義とされて家に帰ったのは、この人であって、あのファリサイ派の人ではない。だれでも高ぶる者は低くされ、へりくだる者は高められる。」

18:15 イエスに触れていただくために、人々は乳飲み子までも連れて来た。弟子たちは、これを見て叱った。
18:16 しかし、イエスは乳飲み子たちを呼び寄せて言われた。「子供たちをわたしのところに来させなさい。妨げてはならない。神の国はこのような者たちのものである。
18:17 はっきり言っておく。子供のように神の国を受け入れる人でなければ、決してそこに入ることはできない。」

言葉の意味

9節 たとえ・・・イエス様は、実際に見聞きしていることについてお話になるほかに、自分でこしらえた寓話をお話になることもよくありました。ですから、実際にあった出来事なのか、イエス様のたとえ話なのか、ちゃんと区別することが必要ですね。今日の聖書個所は10-14節とたとえ話と、15-17節の実際にあった出来事からなってます。
10節 ファリサイ派、徴税人・・・先週のお話にもでてきましたね。常識的には、ファリサイ派は、聖書を一生懸命勉強し、お祈り熱心で神様を信じる正しい人。徴税人は、神様を信じないで、進駐軍に雇われて、外国の力を借りて私腹を肥やす、非国民と言うことになっていました。
12節 断食、献げて・・・断食や献金は、神を敬う心の表れとして、評価され奨励されていました。(常識的にはですが)
13節 胸を打ちながら・・・胸を打つのは、喪や悲しみの表現。
15節 乳飲み子・・・日本でもお宮参りや七五三の風習がありますが、イスラエルでも満一歳の乳飲み子をお宮に連れて行き、祭司の祝福を受ける行事があるそうです。弟子たちが叱ったのは、イエス様は常識を嫌われることを知っていたので、お宮参りの常識も、きっとイエス様はお嫌いになると考えたからでしょうか。

考えてみましょう

@ 先週は回心した放蕩息子のお話でしたが、今日の前半のたとえ話は、回心した徴税人のお話です。徴税人とは、現代で言えば税務署のお役人と言うところですが、イエス様の時代のイスラエルはローマ軍に支配されていましたので、外国に雇われて同胞から税金を取り立てる、非国民と思われていたようです。実際に決められた金額以上に税金を取り立て、私腹を肥やしていた徴税人もいたようです。
 皆さんはいい子ですから、このたとえに出てくる、徴税人より、ファリサイ派の人に親近感を持つかも知れませんね。でもいい子が犯しやすい過ちってあるものです。イエス様に悪く言われた、このファリサイ派の人は、どんな点が、間違っていたり、不十分であったと思いますか。
(発言例:ファリサイ派の人は、自分が救われるのには熱心でしたが、回りにいる悪い人たちを助けないばかりか、かえって悪い人たちとは交際しないよう心がけ、徴税人に比べて自分がどんなに正しいことをしているか、比較の対象にしてしまったのが、イエス様に気に入られなかったのだと思います。)

A 先週の放蕩息子のお話もそうでしたが、最初からずっといい人だった兄が父親に喜ばれたのではなくて、最初は悪い人だったのに、心を入れ替えていい人になった弟の方が、父親に喜ばれました。ちょっと不公平な感じがしましたね。
 今日のお話も同じです。今まで神殿にお参りしたこともなく、多分市民の無知をいいことに、税金を余分にぼったくっていた悪代官の徴税人が、どうしたわけか、今まで自分のしていたことは、大変悪いことだと気がついて、神様に謝りに神殿に来ました。案の定、この徴税人は、神様に大変喜ばれました。これでいいんでしょうか。多分この徴税人は回心して、今までの苦労して築いた蓄えも投げ捨てて、イエス様の弟子にでもなったのでしょうかねえ。
(発言例:先生、このお話は、本当にあったお話ではなく、イエス様のたとえ話ですよ!)

B 今日の暗唱聖句を読んで見ましょう。「神の国はこのような者たちのものである。」とはどういう意味でしょうか。大人より子供の方が偉くて、天国に近いのでしょうか。
 

今週の祈り

「神様。イエス様が私たちのような子供を愛してくださいますからありがとうございます。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」

今週の讃美歌467番
「思えば昔イエス君」

1.思(お-も)えば昔イェス君(きみ)/幼子(お-さなご)を集め/共(と-も)に遊ばせたまいし/そ-の日なつかしや/
我(わ-れ)に来(こ)よ、幼き子と/呼(よ-)びましし君の/愛(あ-い)の御手(みて)にいだかれて/み-顔あおがばや。

2.君(き-み)は今も、み空にて/子(こ-)らを召したもう/い-ざや共に行(ゆ)かまほし/恋(こ-い)しき御許(みもと)に/
救(す-く)われし子らの家は/御国(み-くに)に備わり/多(お-)くの幼な子つどいて/君(き-み)をほめたたう。

Precious moments 527556
Bring The Little Ones To Jesus
このプリントはインターネットでも見れます。
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教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
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