12月15日(日)教会学校中高科分級
「ヨセフへの告知」
暗唱聖句(マタイによる福音書1章21節)
マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。
この子は自分の民を罪から救うからである。」
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聖書1(マタイによる福音書1章18〜25節)

'The Angel Appears to Joseph in a Dream' by Rembrandt |
1:18 イエス・キリストの誕生の次第は次のようであった。母マリアはヨセフと婚約していたが、二人が一緒になる前に、聖霊によって身ごもっていることが明らかになった。
1:19 夫ヨセフは正しい人であったので、マリアのことを表ざたにするのを望まず、ひそかに縁を切ろうと決心した。
1:20 このように考えていると、主の天使が夢に現れて言った。「ダビデの子ヨセフ、恐れず妻マリアを迎え入れなさい。マリアの胎の子は聖霊によって宿ったのである。
1:21 マリアは男の子を産む。その子をイエスと名付けなさい。この子は自分の民を罪から救うからである。」
1:22 このすべてのことが起こったのは、主が預言者を通して言われていたことが実現するためであった。
1:23 「見よ、おとめが身ごもって男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」この名は、「神は我々と共におられる」という意味である。
1:24 ヨセフは眠りから覚めると、主の天使が命じたとおり、妻を迎え入れ、
1:25 男の子が生まれるまでマリアと関係することはなかった。そして、その子をイエスと名付けた。
聖書2(ルカによる福音書2章1〜5節)
2:1 そのころ、皇帝アウグストゥスから全領土の住民に、登録をせよとの勅令が出た。
2:2 これは、キリニウスがシリア州の総督であったときに行われた最初の住民登録である。
2:3 人々は皆、登録するためにおのおの自分の町へ旅立った。
2:4 ヨセフもダビデの家に属し、その血筋であったので、ガリラヤの町ナザレから、ユダヤのベツレヘムというダビデの町へ上って行った。
2:5 身ごもっていた、いいなずけのマリアと一緒に登録するためである。 |
言葉の意味
マタイ1:19 正しい人・・・昔は、日本に限らずどこもそうだったのですが、結婚する前にエッチすることは、婚前交渉と言って、大変悪いことでした。
マタイ1:21 イエス・・・ギリシャ語で「イエス」。ヘブラ語では、「ヨシュア」。旧約聖書外典シラ書46章1節参照。シラ書のヨシュアはモーセの後継者のヨシュアのこと。
シラ書46:1 ヨシュアはその名のとおり、主に選ばれた人々の大いなる救いとなった。
マタイ1:22 預言者・・・旧約聖書の預言者イザヤのこと。イザヤ書7章14節参照。
イザヤ書7:14 見よ、おとめが身ごもって、男の子を産み/その名をインマヌエルと呼ぶ。
マタイ1:23 おとめ・・・未婚の母という意味ではなくて、処女という意味。 インマヌエル・・・イエス様の別名。
ルカ2:1 アウグストゥス・・・前63-後14年。初代ローマ皇帝(前31年-後14年)。この間にイエス様が誕生しましたが、伝説では紀元1年に誕生したことになっていますが(そもそもそれが紀元の由来です)、最近の研究では、紀元前4年頃に誕生したのではないかということです。
ルカ2:2 キリニウス・・・ローマのシリア総督(前6-4年、後6-9年)。シリアはイスラエルの北にあるローマの州でしたが、イエス様が誕生してしばらく後にユダヤにも総督が置かれるまでは、イスラエル地方は、シリア総督の支配地域になっていたと思われます。
考えてみましょう
@ イエス様の時代は、女性など人の数に入らなかった、とんでもない時代でしたから、住民登録に身重のマリアさんまで、連れて行く必要はなかったと思われますが、どうして、ヨセフさんはマリアさんをつれて、ベツレヘムへ住民登録に行ったのでしょうか。
(発言例1:旧約聖書ミカ書5章1節に書いてあるように救い主はベツレヘムで生まれることになっているのは、聖書学者の周知の事実だったからです。そのことは恐らくマリアさんやヨセフさんも知っていたでしょう。)
(発言例2:身重のマリアさんを残しておくと、世間では未婚の母という悪いうわさが立っていましたので、マリアさんが石打の刑で殺されてしまうかも知れなかったので、ヨセフさんはマリアさんを気遣って、一緒に連れて行きました。)
A 今日の暗唱聖句を読んで見ましょう。ヨシュアとイエスの名前は同じ意味です。イエス様が生まれる1000年以上前のヨシュアさんは、エジプトを脱出して流浪の民となったモーセ亡き後のイスラエルの民を率いて、カナンを侵略して、領土を拡大し、イスラエルの民を救いました。しかし、イエス様は、外国を侵略したり、領土を広げたりするのではなくて、「民を罪から救う」と書かれています。この意味を考えてみましょう。
今週の祈り
「神様。私もマリアやヨセフのように、神様に従う心の正しい人にしてください。イエス様のお誕生を喜んで待つことができるようにしてください。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」
クリスマスのお知らせ
★ 子どもクリスマス会は今日15日(日)午後2時からです。サンタクロースも来ますから、お友だちもさそって来てね。
★ ペアンテボーマン先生のチャペルコンサートも今日15日(日)午後6時半からです。よる遅くなるから、おうちの人といっしょに来てね。チラシはこちら
★ クリスマスパーティは来週12月22日(日)の教会学校の分級の時間にします。お食事しないで朝9時に来てね。
今週の讃美歌114番
「天なる神には」
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1.「天(あめ)なる神には/みさかえあれ/地に住む人には/安きあれ」と/み使いこぞりて/ほむる歌は/静かにふけゆく/世にひびけり。
2.今なおみつかい/つばさを伸(の)べ/疲れしこの世を/おおい守り/かなしむ都に/なやむ鄙(ひな)に/慰(なぐさ)めあたうる/歌をうたう。(鄙・・いなか)
3.重荷(おもに)を負いつつ/世の旅路に/悩めるひとびと/かしらをあげ/栄(はえ)あるこの日を/たたえうたう/たのしきうた声/ききていこえ。
4.み使いのうたう/やすききたり/ひさしく聖徒の/待ちしくにに/主イェスを平和の/君とあがめ/あまねく世の民/たかく歌わん。 |
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