PM488305 Joseph's Special Coat

11月10日(日)教会学校中高科分級 
「夢を見るヨセフ」

暗唱聖句(箴言20章24節)
人の一歩一歩を定めるのは主である。
人は自らの道について何を理解していようか。

[はじめに] ヤコブ家(イスラエル人の祖先、アブラハムの孫)には、4人の嫁と12人の息子がいました。しかしヤコブは、いちばん可愛がっていた妻のラケルから生まれたヨセフを偏愛していましたので、ヨセフは兄弟から恨まれいじめられます。

聖書(創世記37章)

37:1 ヤコブは、父がかつて滞在していたカナン地方に住んでいた。 37:2 ヤコブの家族の由来は次のとおりである。ヨセフは十七歳のとき、兄たちと羊の群れを飼っていた。まだ若く、父の側女ビルハやジルパの子供たちと一緒にいた。ヨセフは兄たちのことを父に告げ口した。 37:3 イスラエルは、ヨセフが年寄り子であったので、どの息子よりもかわいがり、彼には裾の長い晴れ着を作ってやった。 37:4 兄たちは、父がどの兄弟よりもヨセフをかわいがるのを見て、ヨセフを憎み、穏やかに話すこともできなかった。
37:5 ヨセフは夢を見て、それを兄たちに語ったので、彼らはますます憎むようになった。 37:6 ヨセフは言った。「聞いてください。わたしはこんな夢を見ました。 37:7 畑でわたしたちが束を結わえていると、いきなりわたしの束が起き上がり、まっすぐに立ったのです。すると、兄さんたちの束が周りに集まって来て、わたしの束にひれ伏しました。」 37:8 兄たちはヨセフに言った。「なに、お前が我々の王になるというのか。お前が我々を支配するというのか。」兄たちは夢とその言葉のために、ヨセフをますます憎んだ。 37:9 ヨセフはまた別の夢を見て、それを兄たちに話した。「わたしはまた夢を見ました。太陽と月と十一の星がわたしにひれ伏しているのです。」 37:10 今度は兄たちだけでなく、父にも話した。父はヨセフを叱って言った。「一体どういうことだ、お前が見たその夢は。わたしもお母さんも兄さんたちも、お前の前に行って、地面にひれ伏すというのか。」 37:11 兄たちはヨセフをねたんだが、父はこのことを心に留めた。
37:12 兄たちが出かけて行き、シケムで父の羊の群れを飼っていたとき、 37:13 イスラエルはヨセフに言った。「兄さんたちはシケムで羊を飼っているはずだ。お前を彼らのところへやりたいのだが。」「はい、分かりました」とヨセフが答えると、 37:14 更にこう言った。「では、早速出かけて、兄さんたちが元気にやっているか、羊の群れも無事か見届けて、様子を知らせてくれないか。」父はヨセフをヘブロンの谷から送り出した。ヨセフがシケムに着き、 37:15 野原をさまよっていると、一人の人に出会った。その人はヨセフに尋ねた。「何を探しているのかね。」 37:16 「兄たちを探しているのです。どこで羊の群れを飼っているか教えてください。」ヨセフがこう言うと、 37:17 その人は答えた。「もうここをたってしまった。ドタンへ行こう、と言っていたのを聞いたが。」ヨセフは兄たちの後を追って行き、ドタンで一行を見つけた。 37:18 兄たちは、はるか遠くの方にヨセフの姿を認めると、まだ近づいて来ないうちに、ヨセフを殺してしまおうとたくらみ、 37:19 相談した。「おい、向こうから例の夢見るお方がやって来る。 37:20 さあ、今だ。あれを殺して、穴の一つに投げ込もう。後は、野獣に食われたと言えばよい。あれの夢がどうなるか、見てやろう。」 37:21 ルベンはこれを聞いて、ヨセフを彼らの手から助け出そうとして、言った。「命まで取るのはよそう。」 37:22 ルベンは続けて言った。「血を流してはならない。荒れ野のこの穴に投げ入れよう。手を下してはならない。」ルベンは、ヨセフを彼らの手から助け出して、父のもとへ帰したかったのである。 37:23 ヨセフがやって来ると、兄たちはヨセフが着ていた着物、裾の長い晴れ着をはぎ取り、 37:24 彼を捕らえて、穴に投げ込んだ。その穴は空で水はなかった。 37:25 彼らはそれから、腰を下ろして食事を始めたが、ふと目を上げると、イシュマエル人の隊商がギレアドの方からやって来るのが見えた。らくだに樹脂、乳香、没薬を積んで、エジプトに下って行こうとしているところであった。37:26 ユダは兄弟たちに言った。「弟を殺して、その血を覆っても、何の得にもならない。 37:27 それより、あのイシュマエル人に売ろうではないか。弟に手をかけるのはよそう。あれだって、肉親の弟だから。」兄弟たちは、これを聞き入れた。
37:28 ところが、その間にミディアン人の商人たちが通りかかって、ヨセフを穴から引き上げ、銀二十枚でイシュマエル人に売ったので、彼らはヨセフをエジプトに連れて行ってしまった。 37:29 ルベンが穴のところに戻ってみると、意外にも穴の中にヨセフはいなかった。ルベンは自分の衣を引き裂き、 37:30 兄弟たちのところへ帰り、「あの子がいない。わたしは、このわたしは、どうしたらいいのか」と言った。 37:31 兄弟たちはヨセフの着物を拾い上げ、雄山羊を殺してその血に着物を浸した。
37:32 彼らはそれから、裾の長い晴れ着を父のもとへ送り届け、「これを見つけましたが、あなたの息子の着物かどうか、お調べになってください」と言わせた。 37:33 父は、それを調べて言った。「あの子の着物だ。野獣に食われたのだ。ああ、ヨセフはかみ裂かれてしまったのだ。」 37:34 ヤコブは自分の衣を引き裂き、粗布を腰にまとい、幾日もその子のために嘆き悲しんだ。 37:35 息子や娘たちが皆やって来て、慰めようとしたが、ヤコブは慰められることを拒んだ。「ああ、わたしもあの子のところへ、嘆きながら陰府へ下って行こう。」父はこう言って、ヨセフのために泣いた。 37:36 一方、メダンの人たちがエジプトへ売ったヨセフは、ファラオの宮廷の役人で、侍従長であったポティファルのものとなった。

言葉の意味

37:21 ルベン・・・ヤコブ家の長男。弟ヨセフを殺そうとしている他の兄弟とは一線を画し、父の愛するヨセフを何とか無事に連れて帰ろうと、長男の務めを果たそうとしています。
37:26 ユダ・・・ヤコブ家の4番目の息子で、イエス様はユダの子孫より生まれました。
37:28・・・新共同訳は、たまたま通り掛かりのミディアン人が穴の中からヨセフを引き上げ、イシュマエルの隊商に売ったことになっていますが、他のほとんどの訳は、ミディアン人もイシュマエル人も同じ隊商のことと考え(実際どちらもヤコブの祖父アブラハムの親戚)、兄弟がヨセフを穴から出して、隊商に売ったとしています。
(参考:口語訳 37:28 時にミデアンびとの商人たちが通りかかったので、彼らはヨセフを穴から引き上げ、銀二十シケルでヨセフをイシマエルびとに売った。)

考えてみましょう

皆さんは兄弟がありますか。学校のクラスのみんなとうまくいってますか。親や先生は、子どもや生徒たちをえこひいきせず、公平に愛することが理想ですよね。でも今日の聖書の大変なお話のようにように、神様から祝福されているヤコブ家でさえも、いろいろな問題があったようですね。ヨセフのように、特別に愛されている人には、もっと他の人に配慮することが、そして他の兄弟のように、嫉妬している人には、もっと寛大な心があったらいいと思いますね。
新約聖書ヘブライ人の手紙12章10節を読んでみましょう。
(12:10 肉の父はしばらくの間、自分の思うままに鍛えてくれましたが、霊の父はわたしたちの益となるように、御自分の神聖にあずからせる目的でわたしたちを鍛えられるのです。)
神様はえこひいきされる方ではないことが、わかるでしょう。父ヤコブの一番愛していたヨセフはエジプトへ売られ、他の兄弟たちも、一時の軽はずみな感情から弟を売って、親に野獣に殺されたとうそをついて、この後一生自責の念に苦しむことになります。ヤコブ家は、自ら招いたことで、一瞬のうちに家族のだれもが思っても見ない不幸な事態になって、これからどうなってしまうのでしょうか。来週をお楽しみに。

今週の祈り

「神様。どんなときでも、神様がご計画を持って私たちを見守っていてくださることを信じます。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」

今週の聖歌604番
「数えてみよ主の恵み」

1.望みも消えゆくまでに/世のあらしに悩むとき/数えてみよ主の恵み/汝(な)が心は安(やす)きを得ん/
(おりかえし)数えよ主の恵み/数えよ主の恵み/数えよ一つずつ/数えてみよ主の恵み。
2.主の賜(たま)いし十字架を/担(にな)いきれず沈むとき/数えてみよ主の恵み/つぶやきなどいかであらん/
3.世の楽しみ、富、知識/汝(な)が心を誘うとき/数えてみよ主の恵み/天(あま)つ国の幸(さち)に酔わん/
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。