9月22日(日)教会学校中高科分級
「自分をささげる」

暗唱聖句(ローマの信徒への手紙12章1節)
自分の体を神に喜ばれる
聖なる生けるいけにえとして献げなさい。
これこそ、あなたがたのなすべき礼拝です。

 古来、ユダヤ教やキリスト教の周りの国々の異教徒は、人間を生きたまま、神様にいけにえとして献げる習慣がありました。いけにえに選ばれた名誉ある人は、自ら進んで、燃え盛る火や、煮えたぎる釜の中に入って、命を絶ったそうです。それによって、肉体は滅びても、魂は、天国や極楽浄土に行けると信じられていました。
 しかし、ユダヤ教では、人間の肉体を生け贄として、神に献げることを禁じられています。ユダヤ教では、人体の代わりに、羊や牛を生け贄として献げています。
 一方、ユダヤ教から派生したキリスト教では、肉体を生け贄にすることは、禁じられていますが、自分のたましいを殺して、自己を亡きものとして、それを神様に献げることは、大いに奨励されています。自分の魂を殺して、亡き者にするとは、どういうことでしょうか。今日の聖書を読んでみましょう。短いですが大事なことが書かれています。

聖書(ローマの信徒への手紙12章1〜2節)

12:1 こういうわけで、兄弟たち、神の憐れみによってあなたがたに勧めます。自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。これこそ、あなたがたのなすべき礼拝です。
12:2 あなたがたはこの世に倣(なら)ってはなりません。むしろ、心を新たにして自分を変えていただき、何が神の御心であるか、何が善いことで、神に喜ばれ、また完全なことであるかをわきまえるようになりなさい。

言葉の意味

1節 こういうわけで・・・とは、11章まで書いてあることですが、新約聖書の手紙の部分は、相当難しいです。時代背景の知識も旧約聖書の知識も必要です。要するにキリスト教はそんなに簡単なものではありません。まあ著者パウロの超暗い性格にも依っていますが。
自分の体・・・もちろん、本当に自分の体を、釜茹でや火あぶりにして生け贄にするわけではありません。たとえで言っているので、厳密には自分の魂というべきでしょう。

考えてみましょう

@ 戦後の学校教育では、欧米流の価値観が流入して、自分らしさを出すとか、個性を育てることが重視されています。しかし、キリスト教はそのようには教えていません。暗唱聖句にあるように「自分の体を神に喜ばれる聖なる生けるいけにえとして献げなさい。」と教えています。自分らしさを出すとか、個性を育てることは、どこが間違っているか、指摘してみましょう。
(発言例:自分らしさを出すとか、個性を育てる教育では、自己中心的な人たちばかり育ちます。また、神様や神の信託を受けた政府に反対する人を作り出し、国家の経済を崩壊させます。)

A 自分の体やたましいをを神にいけにえとして献げると、いったい、自分はどうなってしまうのでしょう。それでも自分は生きていると言えるのでしょうか。
(発言例:ガラテヤの信徒への手紙 2章20節で、パウロさんは、「生きているのは、もはやわたしではありません。キリストがわたしの内に生きておられるのです。わたしが今、肉において生きているのは、わたしを愛し、わたしのために身を献げられた神の子に対する信仰によるものです。」と言っています。)
B なるほど、発言者は、いい聖書箇所を指摘してくださいました。自分の魂をイエス様に明渡して、亡き者としてしまえば、楽しいことも、もう自分の楽しみではない代わりに、苦しみも、もう一切自分の苦しみではなくなります。なぜならば、自分の魂は、既に死んでしまっているからです。根暗のパウロさんは、いいことを発見しましたね。キリスト教の究極の悟りの世界ですね。

C 2節には「あなたがたはこの世に倣(なら)ってはなりません。」と書いてあります。自分らしさを求めたり、個性を重視する現代の社会風潮に対して、あなたは、どのように反対したらいいのでしょうか。
(発言例:イエス様の教えを大胆に布教して、自分を大切にしている人たちにイエス様の教えを語ることです。今のように、自分だけを大切にして、神の権威や、神の権威を代理している、国家や会社などの組織に反対する人が多くては、国の権威は崩壊し、外国との経済戦争に負けてしまいます。もっとお金の価値を理解させ、神や組織の権威に従う人たちを多く作らなければなりません。)

お知らせ

今日午後から、青年会で教会お泊り会をします。テキストは不明(教会に転がっていたもの)ですが、私の当たっているところは「イエスのすばらしい肖像」です。教会に泊る人は、寝袋を持ってきてください。あくる日の月曜日(秋分の日)に、京王多摩川の競輪場の隣の旧京王百花園(今の名前は知らない)に行く予定です。会費は不要ですが、すべて外食のため、食事代と、京王多摩川までの電車賃と、百花園入場料(500円位?)が必要です。中高生の人もテキストは少し難しいかもしれませんが、夜、お風呂屋さんに行ったりして、楽しいと思います。おうちの人に、「今日は教会に泊ります」とちゃんと言って、来て下さいね。月曜日に京王多摩川へ行って、帰りは何時になるか、いまいち不明です。あんまり遅くはならないと思いますが。おうちの人と連絡取れるように、携帯も持ってきてね。

Is Your All on the Alter?

今週の祈り

「神様。私の体をあなたさまにお献げします。自分の考えで生きるのではなくて、あなた様に喜ばれることは何か、考えながら生活できるように導いてください。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」

今週の聖歌330番
「まことのいのちよ」

1.まことのいのちよ/君の前に/身も魂(たま)も献(ささ)げん/若き我ら/同胞(はらから)助くる/ためとあらば-/苦しみも辞せじ/悩みも受けん。
2.キリストは先に/進ませたもぅ/遅れず我らも/後に続かん/正しきが悪を/倒すまでは-/み旗は地の上(え)に/倒れずあらん。
3.君も若き日を/過ごしたまい/試(こころ)むる者に/勝ちたまいき/力を与えて/勝たせたまえ-/諸々(もろもろ)の敵に/救い主よ。
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。