6月23日(日)教会学校中高科分級「主の祈りA」

暗唱聖句(マタイによる福音書6章12節)
わたしたちの負い目を赦(ゆる)してください、
わたしたちも自分に負い目のある人を赦しましたように。

 今週は先週に引き続き主の祈り(イエス様が私たちに教えてくださったお祈り)の後半を学びます。先週は神様についてのお祈りでしたが、今週は自分たちのためのお祈りです。
 現代に住んでいる私たちは、足りないものがあったりおなかがすけば、コンビにでもファミリーレストランでも24時間やってますし、生活に困っている人は政府が保障してくれます。ですから食べ物をくださいというお祈りは、あまりしませんね。また、誰かとトラブルになったときにも、法律が守ってくれて、裁判でどちらが正しいか決めてもらえますから、あまり他人の罪や負い目を許そうなんて考えないかもしれません。現代人の困っていることは、食べ物や生活のことより、むしろ心や精神的な問題をかかえてますね。
 しかしイエス様のいらっしゃった時代を考えてください。当時は女性は人の数に入らないし、奴隷制度もあったりして大変な時代でした。祭政一致で法律もちゃんと完備してなくて、貧しい人や弱い人は、今日の食べ物もなかったりして、生活するのが大変困難でした。そんなこと考えながら聖書を読むと、イエス様のおっしゃる意味がよくわかると思います。

聖書1(マタイによる福音書6章11〜15節)

6:11 わたしたちに必要なを今日与えてください。
6:12 わたしたちの負い目を赦してください、/わたしたちも自分に負い目のある人を/赦しましたように。
6:13 わたしたちを誘惑に遭(あ)わせず、/悪い者から救ってください。』
6:14 もし人の過ちを赦すなら、あなたがたの天の父もあなたがたの過ちをお赦しになる。
6:15 しかし、もし人を赦さないなら、あなたがたの父もあなたがたの過ちをお赦しにならない。」

英語訳(NKJV)
6:11 Give us this day our daily bread.
6:12 And forgive us our debts,As we forgive our debtors.
6:13 And do not lead us into temptation,But deliver us from the evil one.For Yours is the kingdom and the power and the glory forever. Amen.
6:14 "For if you forgive men their trespasses, your heavenly Father will also forgive you.
6:15 "But if you do not forgive men their trespasses, neither will your Father forgive your trespasses.

言葉の意味

6章11節 (かて)・・・食料、食べ物。広い意味では住むところや着る物も。
12節 負い目(おいめ)・・・英語ではdebt(負債、借金)。また文語では「罪」となってます。結局広い意味で「悪いと思う気持ち」とか「負い目」とか「過ち」ということですね。
13節 誘惑・・・文語では「試み」となってますが、ヨブ記のヨブのように、神様が進んで人間を試みて成長させようとお考えになることもあります。ですから人間の弱さにつけこむ悪い誘惑と考えるほうがいいですね。
13節 文語訳など昔の聖書には、13節の後に、いわゆる頌栄(しょうえい)の部分 「御国も力も栄光も、とこしえにあなたのものだからです。アーメン」 があります。しかし最近の聖書研究によって、この部分はオリジナルにはなく、後から何者かが勝手に付け加えたものであることが分かったので、新共同訳など最近の聖書からは削除してあります。しかしお祈りをする人の真心を考えるなら、最初に神を讃美し次に自分たちのことを祈り、最後にまた神様を誉め称えて終わるのは、とても自然なことですね。
14、15節は12節の説明です。

考えてみましょう

@ 日本には、今、今日の食べ物もない人はいないと思います。もしそんな人が発見されれば、人権侵害もはなはだしく、お役所や民生委員は何をしてたのかという責任問題になるでしょう。しかし聞くところによると、遠い外国には、政治や経済がうまくいってなかったり、鎖国状態で外国の援助も受けられなくて、食べ物にも不自由している人が、今なおいるということです。食事のお祈りの時には、そのような人のことも思ってお祈りしましょう。

A 今日の暗唱聖句を読んで見ましょう。そして14、15節は解説です。みなさんの学校ではいじめとかの問題はありますか。学校の先生や警察に言うほどではないが、ちいさないじめはあるかもしれません。また自分が万引きをしたなど、弱みをにぎられていじめられることもあるかもしれません。自分の方に悪い点や罪があるなら、まず告白しましょう。日本の法律は悪い人を守ってはくれませんよ。そして、いじめっ子が仲直りしたがっているなら、許してあげましょう。そうしたら神様もあなたの罪を許してくださいます。万引きした物をお店に返して謝るのと、神様に罪を許していただくことは、別の問題です。お店の人に謝るばかりではなくて、神様は先週学んだように、あなたを一番愛してくださる「天のお父様」ですから、神様にも謝ることを忘れないで下さい。

B 誘惑について、「成長」にすばらしいことが書いてあったので、引用します。成人科なのでちょっと難しいかもわかりませんが、がんばって読んでください。
 どんなに気をつけていても、悪の誘いは外と内側から起きる。私たちには避けきれない。だから日ことに祈る。罪を犯すきっかけは、私たちの油断にもあれば、怒りや憎しみから生じることもあり、人の目を恐れる時にも、高慢な思いをもつ時にも、失望落胆の時にも、体調や気分がすぐれない時にもある。まして外からの突然のできことにどう対応できるというのか。
 だから神の助けと守りが必要だ。神が私たちを誘惑されるのではない。私たちが思慮に欠け、軽率なことをしてしまうのだ。こうした弱さを認めて、神の導きと助けを求めるように勧めてくださったのが、「主の祈り」である。

お知らせ

教会学校の子ども会は、7月7日(日)午後2時からです。お兄さんやお姉さんもよかったら手伝ってね。この間のバザーの残り物もあるかもしれない。最終的に半額セールにしても売れなかったのだから、たいしたもの残ってないと思うけど。

今週の祈り

「神様。毎日、おいしいご飯を下さってありがとうございます。服もおもちゃもありがとうございます。神様が私をゆるしてくださるように、私もお友達をゆるしてあげることができますように。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」

讃美歌313番
 「ちさきみ声を」

1.この世のつ-と-め/いとせわしく/ひとのこえ-の-み/しげきときに/
うちなる宮(みや-)に/のがれゆきて/われはきく-な-り/主のみこえを。

2.昔、主(しゅ)イェ-ス-の/山に野べに/ひとをばさ-け-て/ききたまいし/
いともとうと-き/あまつみこえ/今なおひ-び-く/わがこころに。

3.主よ、さわが-し-き/世のちまたに/われをわす-れ-て/いそしむまも/
ちさきみこえ-を/ききわけうる/しずけきこ-こ-ろ/あたえたまえ。
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。