6月16日(日)教会学校中高科分級 「主の祈り@」

暗唱聖句(マタイによる福音書6章9節)
天におられるわたしたちの父よ、
御名が崇められますように。


 皆さんはお祈りしてますか。お祈りは神様とお話することですね。だから、いくらいっしょうけんめいにたくさんお祈りしても、神様が聞いてくださらなければ、時間の無駄で、くたびれもうけです。今日の聖書では、どうしたらお祈りを神様が聞いてくださるか、イエス様がお弟子さんたちに、お祈りの見本を見せてくださいました。それを「主の祈り」(イエス様が私たちに教えてくださった祈り)といいます。今日の聖書を読んでみましょう。

聖書(マタイによる福音書6章5〜10節)

6:5 「祈るときにも、あなたがたは偽善者のようであってはならない。偽善者たちは、人に見てもらおうと、会堂や大通りの角に立って祈りたがる。はっきり言っておく。彼らは既に報いを受けている。
6:6 だから、あなたが祈るときは、奥まった自分の部屋に入って戸を閉め、隠れたところにおられるあなたの父に祈りなさい。そうすれば、隠れたことを見ておられるあなたの父が報いてくださる。
6:7 また、あなたがたが祈るときは、異邦人のようにくどくどと述べてはならない。異邦人は、言葉数が多ければ、聞き入れられると思い込んでいる。
6:8 彼らのまねをしてはならない。あなたがたの父は、願う前から、あなたがたに必要なものをご存じなのだ。
6:9 だから、こう祈りなさい。『におられるわたしたちの父よ、/御名が崇(あが)められますように。
6:10 御国が来ますように。御心が行われますように、/天におけるように地の上にも。

言葉の意味

5節 偽善者(ぎぜんしゃ)・・・いつわりの気持ちで、いいことをしているように見せかける人。
6節 あなたの父・・・天の神様のこと。イエス様は天の神の独り子であられたので、天の神様のことを父と呼び、また私たちにも、主の祈りの中で、そのように呼ぶように教えてくださいました。
7節 異邦人(いほうじん)・・・外国の人。多分イエス様の時代にも、くどくど言葉をならべて、何時間もお祈りしている外人がいたのでしょう。
9節 ・・・天国のこと。宇宙とか銀河系と言う意味ではありません。天国は宇宙や銀河系を超えた、はるかかなたにあります。 御名(みな)・・・神様の名前。「エホバ」という人がいるし、「ヤハウエ」だと言う人もいます。結局神様の名前は、みんな忘れてしまってだれも思い出せないのです。普段は「神」といえば通じますから。日本の天皇陛下の名前を知っている人はあまりいないのと同じことですね。
10節 御国(みくに)・・・神様の国のこと。現代は社会福祉が発達したり、人権や差別の問題をみんなが真剣に考えるようになったので、昔よりは御国に近づきましたね。また天にお帰りになる前に、イエス様は、再びこの世に来ることを約束されました。そのこと(再臨といいます)を、御国が来ることに結び付けて考える人もいます。今度イエス様がいらっしゃるときには、昔のイスラエルのように、偽預言者だと思って、十字架に貼り付けて殺してしまう(トホホ・・・)のではなくて、真心をもって、迎えたいですね。

考えてみましょう

@ イエス様は正しいお祈りの仕方を、教えてくださいましたね。正しいお祈りの仕方に○をつけましょう。

□ 人に見てもらおうと、教会や大通りで祈る。
□ 押入れやトイレで隠れて祈る。
□ たくさんの言葉であれもこれもと、くどくどお祈りする。
□ ことば数少なく、簡単にお祈りする。
A 8節に「あなたがたの父は、願う前から、あなたがたに必要なものをご存じなのだ。」とありますが、神様は願う前から、私たちの必要なものがわかっているのに、なぜお祈りしなくてはならないのでしょうか。
(発言例:多分神様は、私が人形を欲しがっているのはわかってますが、お祈りしなければ、テディベアなのかキティちゃんなのかプレシャスモーメントなのかはわからないのでしょう。)

B 「御国が来ますように」について考えてみましょう。現代は社会福祉が発達して、人権や差別についても昔よりは熱心に考えるようになりました。その意味では、昔より御国が近づいたといえるかもしれません。しかし先週考えたように、平和の問題は、いまもなお、解決していません。どういう点に問題があるのでしょうか。
(発言例:アメリカや日本など先進国が、平和、平和とお題目をとなえても、開発途上国や貧しい国は不満です。それらの国は、アメリカには核兵器があり、日本にも核兵器を作る能力があるのに、なぜ貧しい国は、核兵器の開発をしてはいけないか、疑問に思うでしょう。平和の問題を考えると同時に、開発途上国や貧しい国の利益や少数民族の尊厳についても、もっと関心を持つべきだと思います。いくら平和、平和と唱えても、貧しい国の自由や、少数民族の独立の機会まで奪ってしまっては、何にもなりません。)

C 「主の祈り」と同様に、「平和の祈り」もまたすばらしい祈りです。
女子パウロ会のホームページにありますから、祈ってください。今日学んだように、「私たちのの父」に祈るのですから、丸暗記しなくても、自分の言葉で祈ることが大切だと思います。
http://www.pauline.or.jp/oinori/heiwa.html

D 主の祈りは、前半の神様に対する3つのお祈りと、後半の、自分たちのための3つのお祈りからできています。今日学んだのは、前半の部分で、来週後半を学びます。皆さんが教会でお祈りしているのは、文語訳といって、皆さんのおじいさんおばあさんかもっと前の時代の聖書の訳です。最後の「国と力と栄えとは限りなく汝のものなればなり。」は頌栄といって、後で何者かが聖書に勝手に付け加えた部分だということが、最近の聖書研究からわかったので、いまの聖書にはありません。

お知らせ

教会学校の子ども会は、7月7日(日)午後2時からです。

今週の祈り・聖歌(番外)
「主の祈り」

 
天にまします我らの父よ
願はくは御名を崇めさせ給え
御国を来らせ給え
御心の天になる如く、地にもなさせ給え

我らの日用の糧を今日も与え給え
我らに罪を犯す者を我らが赦す如く
我らの罪をも赦し給え
我らを試みにあわせず
悪より救い出し給え

国と力と栄えとは
限りなく汝のものなればなり。アーメン

THE LORD'S PRAYER

Our Fa-ther which art in heav-en,
Hal-low-ed be thy name.
Thy king-dom come.
Thy will be done in earth,
as it is in heav-en.
(4小節休み)
Give us this day our dai-ly bread.
And for-give us our debts,
as we for-give our debt-ors.
(2小節休み)
And lead us not in-to temp-ta-tion,
but de-liv-er us from e-vil:
For thine is the king-dom,
and the pow-er, and the glo-ry,
for ev-er-.
A--men, A-men.
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。