5月19日(日)教会学校中高科分級「バベルの塔」

暗唱聖句(エフェソの信徒への手紙4章3節)
平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努めなさい。

 今日はペンテコステ(日本語で五旬祭(ごじゅんさい・50日祭))と言って、イースター(イエス様の復活された日)から50日目の日です。もともとは春の麦の収穫のお祭りでした。
 約2000年前のこの日に、お弟子さんたちに聖霊様(神様の一種で目には見えないが私たちを助けてくださる助けぬし)が下りました。

聖書1(創世記11章1〜9節)


The Tower of Babel by Pieter Bruegel the Elder
11:1 世界中は同じ言葉を使って、同じように話していた。 11:2 東の方から移動してきた人々は、シンアルの地に平野を見つけ、そこに住み着いた。 11:3 彼らは、「れんがを作り、それをよく焼こう」と話し合った。石の代わりにれんがを、しっくいの代わりにアスファルトを用いた。 11:4 彼らは、「さあ、天まで届く塔のある町を建て、有名になろう。そして、全地に散らされることのないようにしよう」と言った。
11:5 主は降(くだ)って来て、人の子らが建てた、塔のあるこの町を見て、 11:6 言われた。「彼らは一つの民で、皆一つの言葉を話しているから、このようなことをし始めたのだ。これでは、彼らが何を企てても、妨げることはできない。 11:7 我々は降って行って、直ちに彼らの言葉を混乱させ、互いの言葉が聞き分けられぬようにしてしまおう。」 11:8 主は彼らをそこから全地に散らされたので、彼らはこの町の建設をやめた。 11:9 こういうわけで、この町の名はバベルと呼ばれた。主がそこで全地の言葉を混乱(バラル)させ、また、主がそこから彼らを全地に散らされたからである。

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聖書2(使徒言行録2章1〜21節)

2:1 五旬祭の日が来て、一同が一つになって集まっていると、 2:2 突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。 2:3 そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人一人の上にとどまった。 2:4 すると、一同は聖霊に満たされ、“霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。
2:5 さて、エルサレムには天下のあらゆる国から帰って来た、信心深いユダヤ人が住んでいたが、 2:6 この物音に大勢の人が集まって来た。そして、だれもかれも、自分の故郷の言葉が話されているのを聞いて、あっけにとられてしまった。 2:7 人々は驚き怪しんで言った。「話をしているこの人たちは、皆ガリラヤの人ではないか。 2:8 どうしてわたしたちは、めいめいが生まれた故郷の言葉を聞くのだろうか。 2:9 わたしたちの中には、パルティア、メディア、エラムからの者がおり、また、メソポタミア、ユダヤ、カパドキア、ポントス、アジア、 2:10 フリギア、パンフィリア、エジプト、キレネに接するリビア地方などに住む者もいる。また、ローマから来て滞在中の者、 2:11 ユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もおり、クレタ、アラビアから来た者もいるのに、彼らがわたしたちの言葉で神の偉大な業を語っているのを聞こうとは。」 2:12 人々は皆驚き、とまどい、「いったい、これはどういうことなのか」と互いに言った。 2:13 しかし、「あの人たちは、新しいぶどう酒に酔っているのだ」と言って、あざける者もいた。
2:14 すると、ペトロは十一人と共に立って、声を張り上げ、話し始めた。「ユダヤの方々、またエルサレムに住むすべての人たち、知っていただきたいことがあります。わたしの言葉に耳を傾けてください。 2:15 今は朝の九時ですから、この人たちは、あなたがたが考えているように、酒に酔っているのではありません。 2:16 そうではなく、これこそ預言者ヨエルを通して言われていたことなのです。 2:17 『神は言われる。終わりの時に、/わたしの霊をすべての人に注ぐ。すると、あなたたちの息子と娘は預言し、/若者は幻を見、老人は夢を見る。 2:18 わたしの僕やはしためにも、/そのときには、わたしの霊を注ぐ。すると、彼らは預言する。 2:19 上では、天に不思議な業を、/下では、地に徴を示そう。血と火と立ちこめる煙が、それだ。 2:20 主の偉大な輝かしい日が来る前に、/太陽は暗くなり、/月は血のように赤くなる。 2:21 主の名を呼び求める者は皆、救われる。』

言葉の意味

創世記11:2 シンアルの地・・・バビロニア(今のイラク)地方。チグリス・ユーフラテス川下流の肥沃な平野で農業に適していました。しかしイスラエル地方のように石は取れないので、木やわらで作った家に住んでましたが、ある時技術革新があり、粘土を焼くとレンガができることに気がつき、石の家に負けない強固な家が発明されました。世紀の大発明に得意になったバビロニアの人たちは、みんなで相談して、「自分たちが発明したレンガで、どれくらい高いビルができるかやってみよう」ということになりました。
11:4 全地に散らされることのないようにしよう・・・これは、先週まで学んだ神様がアダムやノアに命じた命令「産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。(1:28)」「産めよ、増えよ、地に満ちよ。(9:1)」に反しますね。
使徒2:14 ペトロ・・・イエス様の12人の弟子の筆頭弟子。復活されたイエス様は、このときすでに昇天されていました。
2:16 預言者ヨエル・・・旧約聖書ヨエル書3章1〜5節参照
(3:1 その後/わたしはすべての人にわが霊を注ぐ。あなたたちの息子や娘は預言し/老人は夢を見、若者は幻を見る。 3:2 その日、わたしは/奴隷となっている男女にもわが霊を注ぐ。 3:3 天と地に、しるしを示す。それは、血と火と煙の柱である。 3:4 主の日、大いなる恐るべき日が来る前に/太陽は闇に、月は血に変わる。 3:5 しかし、主の御名を呼ぶ者は皆、救われる。主が言われたように/シオンの山、エルサレムには逃れ場があり/主が呼ばれる残りの者はそこにいる。)

考えてみましょう

 連休はどこかにお出かけしましたか。日曜日によその日本基督教団やカトリックの教会へ行って礼拝した人もいるでしょう。初めての教会でも、礼拝や御ミサで大体どんなことをしているか解ったでしょう。それは聖霊様が働いて、集まった人たちの心を一つにして、みんなで讃美歌を歌ったり、お祈りしているからですね。
 今日はペンテコステと言って、大昔バベルの町で人々の心がばらばらになったのが、聖霊様の働きによって再び一致したことを記念する日です。
 バベルの町で神様がなさったように、他の人の言葉が解らなくなると、協力して生活することができなくなって、争いや恐れが生まれますね。今日の暗唱聖句を読んで見ましょう。そして神様から頂いた聖霊様が、あなたを守ってくれて、いつも愛と平和の子でいられるように、お祈りしましょう。

お知らせ

今日(19日) 午後1時から教会でバザーをします。掘り出し物もあるから、のぞいてみてね。
来週26日(日) 大人の礼拝の時間(10時半)に、岸義紘先生のチャペルコンサートがあります。お父さんやお母さんをさそって来てね。

今週の祈り

「神様。私たちの心にも聖霊様を送ってくださることを感謝します。聖霊様を通して、私たちが愛と平和を保つことができますように。イエス様のお名前によってお祈りします。アーメン」

今週の讃美歌500番
「御霊なる清き神」

1.御霊(みたま)なる清き神/我が弱き魂(たましい)を/主のもとに導きて/隠れしめたまえかし/
(おりかえし)御霊よ御霊よ/我が魂(たま)ぞあこがるる/縋(すが)りまつる手をば取りて/主に導きたまえかし。

2.おののける手をささぐ/願わくは取りたまえ/み恵みの君(きみ)ならで/誰(たれ)か良く主を示さん/
3.値(あたい)なき我が身をも/涙なく死もあらぬ/永久(とこしえ)の御国(みくに)へと/君はしも入(い)れたまわん/
このプリントはインターネットでも見れます。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach
教会学校分級のコーナーです。教会学校に来れない時も読んでね。
わからないことがあったら聖書質問コーナー
http://www2s.biglobe.ne.jp/~sakurach/dengon7/dengon.htm
にどんどんカキコしてね。子ぎつね先生がお答えします。