東京から仙台まで

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ワンダースワンの旅

30.ひとりロボットバンドPICPAC
〜日立・北茨城編(1)〜


前回までのあらすじ
東京から仙台まで、海沿いの町々を、ワンダースワンのソフトを買いながら旅する企画
“tv-game.com的ワンダースワンの旅”
前回、東海村でソフトを1本ゲットしたゲイムマン。
駅前でバスに乗り、向かった先は果たしてどこなのか?


東海

バスにゆられること10分(\300)。
12時30分、着いたところは核燃料サイクル開発機構。
もとの「動燃」という名前のほうがおなじみかもしれません。
今朝(11月11日)の新聞に、今度運転を再開すると書かれていたので、
立ち寄ってみたくなったのです。
といっても、特に何か動きがあるわけでもなく、静かなもんでした。
このサイクル機構の展示館、
アトムワールドを見学することにします。
外壁に掲げられたこの巨大な絵は、
地元の中学生の絵をもとに、
空缶をつなげて作られたものです。

CMの後は、ゲイムマン、ドラマーをスカウト!?



まずは、核燃料サイクル(再処理)についての解説から始まります。
図や写真、模型などを使って、わかりやすく・・・といっても、
それでもちょっと難しい話なのですが。
私は東京電力の広報誌の編集部で働いてたことがあるので、
ある程度はわかったつもりです。
かいつまんで説明しますと、原子力発電の燃料となるウランは、
大部分が燃えないウランで、
燃えるウラン(燃えないウランと重さの違う同位体=アイソトープ)は
約3パーセント(自然界では1パーセントないので濃縮する)です。
(ちなみに原子爆弾は、この燃えるウランだけを集めて作られるのだそうです)
で、この燃えるウランが燃えるとき、周りに中性子を飛ばすのですが、
これを燃えないウランが吸収すると、燃えないウランはプルトニウムに変わります。
ウランの燃えかすには、燃えるウランとプルトニウムが残っているので、
これを濃縮すれば、また燃料として使えるのだそうです。
ウランも石油同様、使い続ければ何十年かで枯渇する燃料ですが、
再処理してまた使えるようにすれば、数千年も持つということです。

後半は、楽しみながら理科を学べる「ファミリー館」です。
積み木をつまんで動かせる、遠隔操作用のマニピュレーター。
磁石や太陽電池を使って、科学現象が体験できるおもちゃ。
中でも私が個人的に好きだったのが、ロボットミュージシャン。
アーム型のロボットが、キーボードやドラムをたたいて演奏するのです。
まず始めにやったことが、
「ラジカセのスイッチを入れる」だったのには笑いましたけど。
アーム型なもんですから、ドラムも複数たたけませんし、
鍵盤も1個ずつしか押せません。
どうもこのロボット、鍵盤が苦手みたいで、指(?)使いがたどたどしく、
しかもときどき間違えます。
ま、もちろんわざと間違えてるわけなんですが。
私はこれを見て、『ナムコミュージアム』に出てきた、
「ロボットバンドPICPAC」を思い出しました。
このロボットをPICPACに入れてみるというのは
いかがでしょうか?>ナムコさん
今PICPACが活動してるかどうか知らないけど。

最後は東海村の歴史。
東海村って、全国で2番目に人口の多い村だったんですね。
アトムワールドを出たら、13時46分。
ここから徒歩で国道245号線を北上します。

アトムワールドのホームページはこちら。


町並みも至って普通。
やってきたのは村松山虚空蔵尊(こくぞうそん)。
なんか人が多いと思ったら、
七五三参りの参拝客でした。
屋台も出てました。
ここには写っていませんが、
『遊戯王』屋台なんてのも。
平安時代の開山といわれる村松山虚空蔵尊は、
伊勢の朝熊山(あさまやま)、
会津の柳津(やないづ)と並んで、
日本三大虚空蔵といわれています。
御本尊は、弘法大師の作と伝えられる
虚空蔵菩薩です。
仁王門、本堂、そして奥の院と、
いずれも鮮やかな緑の屋根が、
快晴の空によく映えます。

奥の院の向こうには、水戸八景の一つ、村松晴嵐の碑。
なんと碑石自体が、1834年のものだそうです。
白い砂浜が眼下に広がっているらしいのですが、
ここからは木に覆われていて、見えません。
どこからともなく現れた犬になつかれました。

村松皇大神宮に参拝して、国道245号に戻ります。
続いて訪れたのは原子力科学館。
ここでは、原子そのものの解説が
中心になっていました。
原子の構造や、その研究の歴史、
放射線(放射能)の正体、
核分裂・核融合のしくみなど。

原子力科学館のホームページはこちら。

原研前バス停に着いたのは15時52分。
ラッキー、58分にバスが来る・・・あ、
土曜日運休やん。

結局歩いて駅まで戻る羽目に。
ジャスコの前で16時半。今週の「夕やけこやけ」を聞きました。
その3分後、駅に到着。
家から持ってきたドーナツを、ホームで食べながら電車を待ちます。
サイクル機構からずーっと歩いてきたので、足がしびれています。
日も暮れかかっています。
でも今日はもうひと駅、コマを進めておきたいと思います。

50分発のいわき行きに乗りました。
家並みの上に、ぽっかり浮かぶ満月。
景色は田んぼに変わりましたが、久慈川を渡るとまた住宅に。
遠くまで家が続くのが見えます。

 
大甕(おおみか)
16時57分、次の大甕駅で下車(\190)。
待合室にテレビがあって、
今日の相撲の幕内前半戦の、
「連続リプレイ」をやっていました。

もうすっかり夜ですが、スワンだけでも探しておきましょう。
っとその前に、駅前の運平堂という和菓子屋さんで、
ガイドブックに載っていた、「大みか饅頭」を購入。
「村松十三まいり」など、ほかの和菓子とセットで8個\500(税別)。

あらためて、駅から延びる「シティーロード大みか」を探索します。
佐和や東海と違って、ここはゲームを扱う店があるかどうか、
事前に確認できなかったのですが・・・
2、3分歩くと、
「ファミリーランドみつみ」という
お店を発見。
おもちゃ屋とは書いてなかったのですが、
窓に「PlayStation」の文字が!

入ってみると、PS2、プレイステーション、ニンテンドウ64、
ドリームキャスト、ゲームボーイのソフトがありました。
カードゲームのデュエル(対戦)用のテーブルまであります。
そしてカウンターには、ワンダースワンのソフトが!
大甕のファミリーランドみつみで、
『ONE PIECE』を
\3,990(本体\3,800)で入手!

さて、これで駅に戻って、今回の旅をシメてもいいのですが、
せっかく月のきれいな夜なので、シティーロード大みかを
さらにまっすぐ歩いていって、海を目指すことにしました。
途中で道が松林の中に続いて、真っ暗とかいう状況だったら
引き返そうと考えていましたが、それはなく、
国道を渡って、その先の芝生に入ると、もう海が見えました。
カメラが動かないよう
さくの上に乗せて、
リモートスイッチを使って撮影。

駅に戻ったのは18時5分。
29分発のフレッシュひたちで帰ることにします。
水戸までの特急券・乗車券\1,130分を購入。
そこから先は回数券があります。

駅弁がなく、でも時間はあったので、
駅構内のドムドムで、フィッシュバーガーセットを買って食べました。
しかし半分くらい食べたところで、電車の時間が近づいたので、
残りは車内に持ち込んで食べることに。
今回初めて、キひたちに乗りました。
シンボルマークは、水車だと思うのですが、
ひたち海浜公園の観覧車のようにも
見えないことはありません。
これであと乗ってないのは、
オレンジひたちだけとなりました。

20時4分、上野に到着。

年内の「ワンダースワンの旅」の更新は、今回が最後になります。
それでは皆さん、良いお年を!

ちなみに大みか饅頭は、うちの母親に好評でした。

ゴールの仙台まであと
52駅


今回のルート

今回購入したソフトについて
『デジモンアドベンチャー カソードテイマー』 バンダイ
暗黒のデジモンに捕らわれた太一やヤマトを救うため、
デジモンを仲間にしながら旅をするRPG。
戦闘はバトルシミュレーションのようなフィールドタイプ。
デジモンの特性に合わせた戦い方をする必要があり、戦略性があっておもしろい。
迷路やランダムエンカウントがないので、この戦闘システムでもわずらわしくない。
戦闘時のアニメーションは、いささか長いような気もするが、
携帯機の小さな画面で、この大きなキャラクターは見やすいし、迫力もある。
『線脳ミレニアム』 バンダイ
落ちものパズル。落ちてくるブロックにかかれた線をつなげて、
外周につなげるか、輪っかにすればブロックは消える。
2P対戦、CPU対戦、詰め線脳など、用意されたモードは豊富。
おじゃまブロックが線を塞ぐと、その下のブロックが消せなくなるのが難。
消せないブロックは一定時間経つと自然に消えるが、これもくせもので、
大きな輪っかを作っているときにこれが消えて、輪っかがずれることがある。
運の要素が強いパズルといえよう。
(『仙界伝』『スーパーロボット大戦』『ONE PIECE』は次回以降でレビューします)


次回「ワンダースワンの旅 日立・北茨城編(2)」では、
ワンダースワンの旅最後の私鉄が登場!

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