東京から仙台まで
tv-game.com的
ワンダー の旅
18.成田エクスプレスの誤った使いかた 〜水郷編(1)〜
前回までのあらすじ
東京から仙台まで、海沿いの町々を、ワンダースワンのソフトを買いながら旅する企画
“tv-game.com的ワンダースワンの旅”。
前回ついに犬吠埼に到達したゲイムマン。
今回は利根川に沿って、さらに北を目指す。
まる1か月ぶりのスワン旅となります。
『TVチャンピオン』の収録その他があったもんで。
いよいよ4月6日放送! 皆さん、『ポケモン』のあとも
チャンネルを変えずに見てくださいね!
(首都圏以外の地域では放送日が異なるかもしれません)
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さて今回は、成田エクスプレスでスタートです。
1991年のデビュー以来、
成田空港の利用客を運ぶために活躍しています。
最高時速は130キロ。
JR東日本屈指の、デラックスな特急なのです。 |
・・・でも席が空いてなくって、成田空港までずーっとデッキに突っ立ってました。
この特急の人気ぶりを、身をもって実感する羽目となりました。
皆さんも成田エクスプレスに乗るときは、
前日までに乗車券と特急券を買っておきましょう。
8時3分、新宿駅発。デッキには私のほかに、立っている人が5、6人。
12両編成ですから、全体ではかなりの人が、立ったまま成田まで行くようです。
新宿から中央線かと思ってたら、窓から見える景色は渋谷。
そういや埼京線ホームからの発車でした。
デッキでしゃがむと、腰にキているのがわかります。私も若くありません。
大崎の辺りで、総武線快速とすれ違いました。
横須賀線−総武線の地下線路を通って、東京駅に停車。
ここからは、成田空港までノンストップです。
ゲイムマンはなぜ成田エクスプレスに乗ったのか?
この続きはCMの後で!
東京駅で多くの人が乗り込んで、デッキの人数も倍くらいに増えてきました。
ので、ドア付近から、連結部の近くに移動します。
9時28分、空港第2ビル駅着。大半の人がここで下りていきました。
やっと座れると思ったのもつかの間、3分後に終点、成田空港に到着。
9時32分、成田空港駅着。
定刻より4分ほど遅れたようです。
料金は\2,600。“立席”の料金なので、
通常より\510安いんだとか。 |
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さて、私がなぜ成田空港までやってきたのか、説明しなければなりませんね。
前回銚子を回り終わって、今日はさらに北を目指すわけです。
銚子からバスに乗って鹿島神宮まで行くルートも検討したのですが、
やっぱり今までどおり、電車で行ったほうがいいだろうという結論に達しました。
理由は単純、潮来の水郷地帯に行きたかったから。
そうなると銚子から成田線に乗ることになるので、
銚子に行くときも成田線を通って、それぞれの駅の周りに、
ゲーム屋さんがあるかどうかをチェックしておこうと思ったのです。
んで、成田線に行くなら成田エクスプレスかな、と。
この特急は朝の上りと夜間の下り以外、成田駅には止まらないんですが、
成田空港から快速エアポート成田なり、京成の電車なりで成田に戻って、
10時20分発の電車で銚子に行こうと考えたわけなのです。
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んで、成田空港にやってきました。
上り電車に乗り換えるだけなら、
何も空港の中まで来ることはないですし、
そもそも成田空港駅ではなくて、手前の
空港第2ビル駅で下りるべき。
でもせっかくだから、
ちょっとだけ空港見学してみたくなったのです。 |
ただその場合、改札を出た先にある、検問所を通らなくてはなりません。
見学入場であることを告げ、身分証明のために運転免許証を見せました。
今日はこのために、運転免許証を持ってきていたのです。
いつも電車で移動してはいますが、私が免許を持っていないわけではありません。
めったに使わないために、今ゴールドカードになっちゃってますが。
ちなみに、日によっては見学ができないこともあるので要注意。
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展望デッキを見つけたので
行ってみました。
ちょうどシンガポール航空の
飛行機が離陸するところ。
けっこう人がいました。 |
と、慌ただしくも見学を済ませて駅に戻りました。
京成のほうが本数が多いと思い、成田への切符を買うと、
次の電車は10時13分、羽田空港行き。
慌ててJRのほうも見ましたが、こちらは10時13分、成田エクスプレス。
・・・成田に10時20分には着けないことが確定。
駅に戻った時点で既に10時5分でしたからねぇ。
成田空港を満喫しすぎ。
さあしかし、10時20分に間に合わないとなると、
この後の予定がまったく変わってきます。
10時20分の電車に乗れていたら、銚子着は11時34分。
ぬれせんべいでも買って、42分の電車で立つ予定だったのですが。
このままでは42分どころか、次の13時15分銚子発にも乗れません。
とりあえず京成の特急に乗りました。
そーだ、このまま成田を通り過ぎて佐倉で下り、
総武本線に乗り換えることにしましょう。
京成の佐倉駅とJRの佐倉駅は、かなり離れているらしいですが、
多分バス便があるでしょう。なければタクシーでもいいですし。
10時34分、京成佐倉駅に着きました(\450)。
この電車、「エアポート特急」という名前ではありますが、
特急料金なしで乗ることができます。 |
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実は成田から素直に、次の11時43分の電車に乗っていれば、
13時2分に銚子に着き、13時15分の上りに乗れていたのだが、
ゲイムマンはこのことを知らなかったのだ。
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京成佐倉駅前です。
バスはあるにはあったのですが、次が11時15分。
タクシーで行くことにします。 |
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10時41分にタクシーに乗って、
JR佐倉駅に着いたのが10時49分。\900。
思っていた以上に、京成とJRは離れてました。
銚子行きの切符を買って(\1,110)、
改札をくぐると、次の銚子行きは53分。
ラッキー! |
で、銚子に着いたのは12時14分です。
今朝の成田エクスプレスと同じくらいの時間、乗っていたことになります。
まあ、今度は座ることができましたけどね。成東の一つ前、日向駅から。
駅の売店で、銚子電鉄のぬれせんべいを10枚買いました(\820)。
前もってわかってたことですが、次の成田線は13時15分。
きっかり1時間待ちです。
そーだ、せっかくだから・・・と、また『デスクリムゾン』用語が出ちゃいましたが、
隣の松岸駅まで行ってみようと思います。
松岸なら、総武本線も成田線も通っていますから。
さっきせんべい買ったときのおつり、\180で切符を買って、
今まで乗ってた電車で逆戻り。
銚子の街に別れを告げて、12時20分発、24分着。
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天気予報に反してよく晴れて、暖かくなったのですが、
風がかなり強くなってます。
松岸駅の前にあるのは、パン屋と大衆食堂と歯医者。
でも1本向こうの道が、国道356号線です。
126号線同様、スワンを大量ゲットできるでしょうか? |
356号線沿い、姉ヶ崎で『電車でGO!』をゲットしたタカヨシがありましたが、
松岸のタカヨシは、本&レンタルビデオの店でした。
また、近くにあったカスミというスーパーにも立ち寄りますが、スワンなし。
そろそろおなかがすいてきました。
ファミレスを見つけたのですが、時計を見ると12時47分。次の電車は13時19分。
ファストフードではないので、30分ではちょっとキツいです。あきらめます。
駅に向かって歩いていくと、運良くほっかほっか亭を発見!
税別\290のキムチカルビ丼を買い、12時58分松岸駅着。
切符\180を買った後、待合室でキムチカルビ丼を食べました。
\290とは思えぬおいしさ。
ここからようやく成田線に入ります。
内房線で青、外房線で赤、東金線で青、
総武本線で黄色だった行先表示盤の色が、
成田線では緑色です。 |
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13時19分、松岸駅を出発。
一見複線に見える線路ですが、間もなく左右に分かれます。
私の乗った電車は右側、キャベツ畑の中の線路を進んでいきます。
13時25分、次の椎柴駅で下車しました。
私を除いて、下りた人のほとんどが、高校生以下の少年少女。
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椎柴駅は無人駅でした。
事前の予定では、
ここは通過することにしていたのですが、
おととい(3月18日)テレビでニュースを見て、
急きょ立ち寄ることに決めました。 |
駅から356号線を歩きます。
猛烈な向かい風。
舗装道路なのに、なぜか砂煙が。
砂粒が顔にぶつかります。目に入ります。
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10分ほど歩くと、
真新しい橋のたもとに着きました。
利根かもめ大橋です。
以前、東京からバスで銚子に向かう際、
この辺りを通ったことがありますが、
そのときはまだ開通前でした。
おとといのニュースで、
この橋が開通したことを知り、
こうして今日やってきたのです。 |
歩道があります。
現在13時49分。時間もあるので、
少し歩いてみることにしましょう。 |
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利根川の広さに圧倒されました。
車はけっこう通っています。
さすがに橋を渡りきるほどの時間はないので、
このへんで引き返すことにします。 |
路傍に植えられたパンジーも、
この風にはへきえきしている様子。 |
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駅に着いたのが14時14分。次の電車は33分。
成田行きホームにある待合室に、お年寄りが数人いて、風をよけていました。
電車は定刻に出発。
やや家並みが続いた後は、広大な田園地帯。
ビニールハウスも目立ちます。
右手に利根川が見えました。
下総豊里(しもうさとよさと)駅着。住宅地で、駅の裏手は木材置き場。
店が見当たらなかったので、ごめんなさい通過します。
再び田んぼが広がる中、右手に国道が並行するのが見えます。
下総橘(しもうさたちばな)着。豊里と同じ理由で通過します。
左が田んぼ、右が家並みになっているのは、
やはり右側に国道があるからでしょう。
学校などの大きな建物もあります。
14時49分、笹川駅着。下車します。
無人駅から乗ったので、\230をここで精算。
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今の若いかたは、ご存じないかもしれません。
実際私も、下調べをするまで知らなかったのですが、
ここ笹川は、講談『天保水滸伝』の舞台だとか。 |
『天保水滸伝』は、笹川繁蔵、飯岡助五郎という、
二人の侠客の勢力争いを描いた話です。
ここ笹川は、繁蔵の出身地であり、二人の決戦が行われた場でもあります。
東庄町のホームページに、詳しい内容が書かれています。
基本的に繁蔵が主人公で、助五郎が悪役なのですが、
助五郎の出身地である飯岡町のホームページには、
講談で語られるのとは違った見方が書かれているので、
見比べてみるのもおもしろいかと思います。
というわけで、ここでのお目当ては、天保水滸伝遺品館。
駅から徒歩5分だそうです。行ってみましょう。
・・・見つかりません。
利根川沿いのセメント工場に出てしまいました。
すれ違う人すれ違う人に道を尋ねまくって、
やっとのことでたどり着いたのが延命寺。
笹川繁蔵、勢力富五郎の碑と、平手造酒(みき)の墓が立っています。
三士の碑の前に、「笹川繁蔵乃勝負石」と銘打たれた
黒みかげ石のサイコロがありました。
ゲームブック評論でデビューした私にとって、
サイコロというのは特別な思い入れのある道具なのです。
「神仏を念じつつ、此の勝負石に触れれば
必ずや勝者とならむ」とあったので、
そのとおりにお祈りしてきました。 |
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諏訪大社という名の神社の境内で、やっと見つけました天保水滸伝遺品館。
しかし、「月曜休」。
今日は3月20日、春分の日なのですが、
たとえ祝日であっても、月曜は休みみたいです。
こういう結末で東庄町を去るのも心苦しいのですが、
おかげで駅に着いたのは15時43分。48分の電車に間に合いました。
今度は車窓左が山、右が広大な田んぼになりました。
その後、左も平地に。右にはソニーの工場があります。
次の小見川駅で下車。
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15時55分、小見川駅着(\180)。
とりあえず、国道356号に出てみましょう。 |
356沿いに第一家電を発見!
でもゲーム機がありません。
「すいませんウチ扱ってないんですよ」
引き返しまーす。
逆方向に行って、川を渡ったところに、「小見川町商工図」の看板を発見。
地図にいくつか店の名前が書いてあるものですが、
何と、駅のすぐ近くに、「ファミコンタイガー」の文字が!
帰りに寄ることにします。
まずはこちら、善光寺へ。
初代松本幸四郎のお墓があります。
ここもわかりにくい所にあったのですが、
迷ってる間に偶然見つけました(笑)。 |
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本堂上部に、鮮やかな色の
飾りがありました。 |
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一般の墓地の真ん中に、初代松本幸四郎の墓が、
夫人のものと並んで立てられていました。
手を合わせてお祈り。
「直接の血縁関係はないかもしれませんが、
松たか子さんの文部大臣賞新人賞受賞おめでとうございます」
さて、時計を見ると16時40分。次の電車は47分。
ファミコンタイガーも調べなきゃならないし、乗れません。その次は17時39分。
駅の近くで、ファミコンショップを発見。「タイガー」という名前ではなかったので、
商工図に書いてあったのと同じ店かどうかはわかりませんが。
スワン発見!
ただし、すべて中古ということだったので、今回は購入を見送りました。
中古ソフトは数に入れないことにしていますので。
スーパーファミコンの棚に、『美食(グルメ)戦隊薔薇野郎』を発見!
私が以前、今はなき『日経ゲームライフ』誌で、
「トンデモタイトルBEST5」の第1位に選んだゲームです。
主人公が、「爆発男爵ぼんじゅ〜る」「爆発貴婦人まどもあぜる」
「大爆獣とれびあ〜ん」っていうあたりで、どんなゲームか想像がつくかな、と。
そんな『美食戦隊薔薇野郎』が、今なら\2,800!
食指がちょっと動きかけたのですが、思いとどまりました。
小見川駅に戻ってきたのが17時6分。
桜まつりの城山公園にも行きたかったのですが、行ってしまうと
17時39分の電車に乗り遅れてしまいます。
これに乗れないと、その次は何と19時1分!
まだ桜の咲くような時期でもなかったので、城山公園行きは、やめておきました。
ホームの屋根に、ぼんぼりが下がっておりました。
桜まつりのときには、城山公園が、
このようなぼんぼりで彩られるのだそうです。 |
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さっき善光寺へ行くときに越えた川を、今度は電車でまた越えます。
左手にこんもりとした山が見えてきました。
ジグザグにのびる山道に沿って、ぼんぼりが。
ということは、ここが城山公園なのでしょう。
やはり桜の花は見られませんでした。もっとも、山の向こうに夕日があって、
シルエットになってたからかもしれませんが。
17時45分、次の水郷駅で下車します(\180)。
特別これといった名所のないこの駅で下りるのは、
今回のタイトルが「水郷編」だから、という単純な理由ではもちろんありません。
事前にインターネットで調べたところ、この駅の近くに、
ショッピングセンターがあるらしいことがわかったから。
つまり、純粋にスワン獲得が目的なのです。
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繰り返しますが、ここ水郷駅の付近には、
特別これといった名所がありません。
それだけに、この駅舎には驚きました。
駅自体は無人駅なのですが、
喫茶店がテナントとして入っているので、
このようなハイカラな駅舎になったのです。 |
駅舎の向かいに立てられた説明板によると、
水郷駅が設置されたのは、佐原−松岸間の路線が開通した1931年。
道路網が整備される前は、ヘラブナ釣りをする人々がよく利用していたのだとか。
現在の駅舎は、平成5(1993)年6月に立て替えられたものだそうです。
国道に出ました。
でも、正面にガソリンスタンドと、佐原市・小見川町の境があるだけで、
ショッピングセンターなど見当たりません。
佐原市側をしばらく歩いてみましたが、見つかりません。
駅前に戻ってきて(この時18時1分)、気が着きました。
「そうか、ネットで見たのは小見川町のホームページ。
ショッピングセンターがあるのは小見川のほうだ!」
で、逆の方向に歩いてみました。
・・・民家しかありません。
18時15分、あきらめて引き返します。
ホームページに掲載された地図では、確かに駅のすぐそばに
ショッピングセンターがあるように見える。
しかし、イラストマップなので、
道路や建物の位置が、必ずしも正確にかかれているとは限らない。
どうやらこの地図では、水郷駅が実際よりかなり東に寄っていたようだ。
次の電車は19時7分。ちょうど駅に喫茶店があることですし、
コーヒーか何か飲みながら、待ち時間を過ごしたいと思います。
水郷駅に戻ってきたのが18時24分。
喫茶店は、・・・「準備中」になっていました。
43分待ち。長いなぁ。
今日は春分の日。真冬に比べると日は長くなりましたが、
さすがにこの時間、外は真っ暗。
外に出て、もう一度駅舎を眺めてみました。
空に星がまたたいています。
夜空の星と、この駅舎とがマッチして、
メルヘンの世界然とした景色を作っています。
もっとも、三脚か何かを使って、
かなり長い間シャッターを開けておかないと、
星って写真に写らないんですよね。 |
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しばしこの景色に見とれていましたが、
寒くなってきたので、また駅の中に引っ込みました。
43分待って、19時7分の電車に乗りました。
左右真っ暗ですが、右に道路が並行しているのが、街灯でわかります。
次の香取駅着19時12分。
今回は下りませんが、「ワンダースワンの旅」再開の時は、
この香取駅からスタートします!
ゴールの仙台まであと
85駅
今回のルート
次回はマル秘特別企画(前編)!
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