伝説はいつも うさみ から生まれる・・・

SCISSOIZU LEAGUE

(中編)〜男と女のラブゲーム


前回までのあらすじ
伊豆半島で携帯ゲーム機日本一を競う“シザイズリーグ”。
伊豆稲取までやってきた、ゲイムマン改めレンサィー星井(今回のみ改名)は、
稲取岬・どんつく神社の御神体と対面するのだった。


伊豆稲取(いずいなとり)

何でも、御神体が、奇妙奇天烈な形をしているらしいんですよ。

その御神体の形とは?

これが、あの『DAISUKI』で、
飯島直子さんが抱きついた御神体です。
ナマで見ると、迫力が違います。
デカいです。
この角度からならまだしも、
横から撮ると、放送コードに引っかかるかも。
先端には、松本明子さんが
差したと思われる5円玉が。

やしろの中には、毎年6月に行われる祭りの様子を写した
写真が展示されておりました。
小さな女の子がこのおみこしをかついでたり、
天狗の面をかぶった人が、60〜70センチの“どんつく”なる棒を持って歩いたり、
老若の女性がこの御神体をなでてたり。
・・・たいへん、おおらかな祭りのようです。
絵馬も置かれていました。
「結婚式の成功」「家内安全」「家族が皆元気で」
等々、どれも至ってまじめなお願いでした。
興味本位で来たらバチが当たるかもと思い、
もう一度よく手を合わせて祈りました。
私が立ち去りかけたとき、入れ違いに中年のグループがやってきました。
「あ、これテレビで見たぞ」
盛り上がっておりました。ま、興味本位であっても、
そこに笑顔が生まれれば、それで全然オッケーなのかも。

17時28分。さっきタクシーで通った道を歩いて、
伊豆稲取駅へ向かいます。
分岐が少ないので、道は覚えやすかったです。
途中スーパーに立ち寄って、
ゲームを探すものの、さすがに見つからず。
駅に着いたのは17時59分。
駅前にあった金目鯛の像。

今日はここまでで帰ることにします。
次の上りは18時20分、リゾート21熱海行き。
以前から一度乗ってみたかった、ロイヤルボックスに乗ることにしました。
電車を待ってる間に日が落ちました。
5号車・ロイヤルボックスに乗る際に、\1,000払います。
「この時間、演出などはございませんが、よろしいですか?」
昼間はこのロイヤルボックス、トンネルに入るたびに、
天井にブラックライトを当てています。
すると天井に宇宙などの絵が、浮かび上がるという仕組み。
東京だと赤坂見附駅の地下通路に、同じ仕掛けがありますね。
トンネルの多いこの路線ならではの演出というわけです。
今の時間にこれが行われていないのは、
夜ということで車内に蛍光灯照明がなされているからでしょうか。
でも、天井にどんな絵が描かれているのか、うっすらとは見えました。
シートが快適なリクライニングシートで、実によく寝られました。

19時16分、いったん宇佐美で下りて、駅名標の撮影。
撮影すると、あとやることがないので、30分間寒いホームで待ちぼうけ。
46分の電車で熱海に行き、20時10分の電車に乗り換え、小田原へ。

21時08分の最終ロマンスカーに
乗ることができました。
遅い時間だったため、
お弁当を半額で購入できました。

翌週レンサィー星井は、伊豆稲取からさらに南へ向かうのだが・・・、
その前にCMです。



8時25分発のスーパービュー踊り子は
ほぼ満席でした。
今日(4月1日)から伊豆高原が桜まつりに入るなど、
伊豆全体がちょうどお花見の時期だからでしょうか。
こないだの成田エクスプレスと同じ、
新宿駅・埼京線の3番ホームから発車。
伊東駅で、「チェンジ伊豆2000」の
マスコットキャラクター、イズノスケくんの
顔が描かれた電車に遭遇。

どうやらこの9号車、ほとんどがツアー客だったようで、
伊東を過ぎるといきなりがらあきに。
片瀬白田−伊豆稲取間は、ホントにすぐ真下が海岸。
しかも伊豆大島はおろか、利島、新島まではっきり見えます。

 

伊豆急下田
11時8分、伊豆急下田駅着。
ホームに下りた途端、
三波春夫さんの歌声が流れてきました。
まずは、駅前のロープウエーで寝姿山へ。
写真記念館の入場券つきで\1,200。
また、ここで海中水族館の割引券を入手しました。
3分半で山頂に到着しました。
寝姿山は標高200メートル。
女の人が寝ているように見えるところから、
その名がついたということです。
かつて黒船がやってきた下田港です。
左のほうは爪木崎。
ハリスがかつて住んでいた
玉泉寺があります。
展望スペースの下には、ちょっとした迷路が。

蓮杖写真記念館には、
日本最初の商業写真家・下岡蓮杖の作品や遺品、
創成期から現代までのカメラなどが展示されていました。

縁結びの仏様、
愛染明王堂もご覧のとおりにぎわってます。
かつて黒船を監視していた、
幕府の見張所が復元されていました。

ロープウエーを下りたら12時28分。
ここで、シザイズリーグを再開したいと思います。
ロープウエー乗り場の隣にある東急ストアで、携帯ゲーム機のソフト探しです。

「プレイステイション2専用ソフト各種
 2Fおもちゃコーナーにて好評取り扱い中」

とエスカレーターの前に書かれていました。
売り場に行ってみると、まずは巨大なピカチュウがお出迎え。
蓮沼海浜公園にあったのと同じものでした。
PSあり。PS2ソフトもあり。64あり。
携帯ゲーム機は、ゲームボーイとワンダースワンがありました。
GBソフトは56種類、スワンは26種類。
GBでは『アルルの冒険』を購入。
実は私は、『ディスクステーションMSX版』以来のコンパイルファンなのです。
“エリノア・ワイゼン、発進します!”
一方スワンのほうは、『爆走デコトラ伝説』を、と考えたのですが、
「初回特典」の文字にひかれて、こっちを買っちゃいました。

下田の新・下田とうきゅうで
『FINAL LAP 2000』を
\3,990(本体\3,800)で入手!
下田の新・下田とうきゅうで
『アルルの冒険 まほうのジュエル』を
\4,410(本体\4,200)で入手!

ちなみに『FINAL LAP 2000』の初回特典とは、
「永井流奈のワンポイント攻略カード」です。
永井流奈なる人がどんな人なのかはよく知らんのですけど、
攻略法が書かれてるってことで。

ACSWAN BOYTZ NEO GEONSION
2(44)
2(64)
0
つーことでこっからは観光旅行です。
マイマイ通りを南へ歩いて、
宝福寺の唐人お吉記念館へ。
(\300)

下田の芸子だったお吉は、その美貌ゆえに幕府の目に留まり、
侍妾として米国総領事ハリスに仕えることに。
そのため外国人を野蛮人とみなしていた世間の人々の偏見にさらされてしまいます。
寂しさを酒で紛らす日々。
かつての恋人鶴松と結婚したり、料亭を営んだりしていましたが、長続きはせず。
晩年は酒のために体調を崩し、稲生沢川の蓮台寺付近、
後に「お吉ヶ淵」と呼ばれる場所に身を投げ、51歳の生涯を閉じました。
世間の偏見はいつの時代も、悲劇をもたらすものです。
お吉さんの苦しみは、
普通の人であったがゆえの苦しみだったのかもしれません。

続いて豆州下田郷土資料館へ(\1,000)。
ペリー、ハリス、プチャーチンらにまつわる、
開国当時の貴重な資料が
多数展示されていました。
了仙寺は、日米和親条約の
下田13ヶ条が調印された所です。
境内の桜はまだ
こんな感じでした(4月1日)

了仙寺の宝物館は、つい最近改装されたばかりの新しい建物(\500)。
ペリーやお吉に関する資料がこちらにも多数。
お吉は侍妾として幕府から送り出されたのですが、
ハリス側は、単なるメイドと考えていたのではないか
という説も紹介されていました。

で、いちばん奥の一室に、なぜか歓喜天のコーナーが。
また放送コードに引っかかりそうなんで、詳しい説明は避けますが、
巨大な歓喜天像や、
民間で信仰されていた、それこそ“どんつく”のようなものが
所狭しと並べられております。
しかも前述のとおり、建物が新しくて、どことなくミスマッチ。

条約調印のとき、ペリー一行が通った道が、
このペリーロード。
柳に洋館、橋の形もさまざま。
和洋折衷の、たいへん雰囲気のいい道です。
了仙寺から南へまっすぐ行って階段を上り、
下田公園に出ました。
北条氏の鵜島城跡に造られた公園です。
これは、開港100年を記念して立てられた
開国記念碑。
時刻はもうすぐ15時。
さらに南へと歩きます。
森の中の階段を下りると、
下田海中水族館が見えてきました。
左の建物が、アクアドームペリー号。
小さな湾の中に浮いているこのドームから、
両岸に桟橋がのびている格好です。
正面には、アシカショーの行われる
マリンスタジアムが見えます。
下田海中水族館着15時8分。
入場料は\1,700ですが、さっきロープウエーの駅で
割引券を手に入れていたので、
\1,600で入場できました。

桟橋を渡るとちょうど、
ドームの前でイルカショーが行われているところでした。
お客の小さな女の子が指揮棒を振るのに合わせて、
イルカたちが歌っています。
7頭のイルカが同時に跳ぶ、ハイジャンプも見られました。
その後、ペリー号の巨大水槽、アザラシの給餌、ラッコの給餌と見て回ります。
ゲームコーナーもありました。
この手の場所にあるゲームコーナーにしては珍しく、
テーブルゲームは比較的新しいものばかり。
偶然にも、さっきスワン版を買ったばかりの『ファイナルラップ』を発見。

15時50分からアシカのショー。
コミカルなアシカのショーはよく見かけますが、
ここのはコミカルな中にも、
水中での動きが採り入れられ(世界初だそうです)、
神秘的、幻想的な雰囲気を漂わせていました。

ショーが終わり、海中公園を後にします。
16時14分。バスは・・・16時5分に出たばかり。
マリンスタジアムからまっすぐ出口に向かったのですが・・・。
次は17時10分。バスの時刻って、
ショーの時刻に合わせるわけにはいかないんでしょうかね?
しかたがないので、タクシーで駅に向かいます。\790。

着いたときに大問題が発生!
財布に千円札がない!
しかも硬貨が、730円分しかない!
運転手さんにぶつぶつ言われながら、
千円札と五百円玉4枚でお釣りを受け取りました。
館山で1回これやってるから、以後気をつけていたのですが。

16時24分着。
駅前に、ペリーが乗ってきた
サスケハナ号の模型があります。
下田港から出ている遊覧船が、
この形を模しています。

さてここからは、バスで浄蓮の滝を経由して、修善寺に向かおうと思います。
16時45分のバスが来ました。しかし、「白浜海岸経由板戸一色」行き。
浄蓮の滝よりはるか手前にあるバス停の名前です。
念のため運転手さんに、浄蓮の滝へ行くかどうか尋ねてみると、
「行かねえ、行かねえ。こっちからはバスねえから。
 電車で河津まで行ったらあるから」
バス停には確かに「白浜・一色板戸・修善寺」とあり、
その下に書かれた時刻表にも、何の注釈もないのです。
紛らわしいったらありゃしない。

手元の時刻表で見ると、今から河津に行ってもバスはないようです。
しかたがないので、今回は東京に帰ることにします。
1日かけて下田1か所しか回れませんでしたが、
それだけここは見どころが多いということで。

イズノスケくんが2匹描かれた電車が停車中。

『鉄道ファン』6月号によると、
伊豆急行では今年の7月から、新型車
(といっても、おなじみJRの113系だが)を
投入するそうで、今までの車両は、
リゾート21を除いて、順次廃車になるという。
このイズノスケ電車が見られるのも
今のうちである。

17時30分発の新宿行きで帰ったのですが・・・、
隣の蓮台寺駅で、信号故障のため14分停車。
ちょっと早いけど、弁当を食べておこうと思ったら、車内の弁当は品切れとのこと。
17時台ですよ。しかも全然混んでないのに。
お昼も食べてないし、ツラいです。
単線区間が長いので、その後も電車の遅れは広がり、
結局新宿に着いたのは、定刻より約30分遅れの20時49分。
海中公園からの復路は、まさに弱り目にたたり目でした。


今回のルート

今回購入したソフト

『FINAL LAP 2000』 バンダイ(監修:ナムコ)
なめらかなスクロールのレースゲーム。16種類のコースを転戦する
モードがあり、そこで入手したパーツを使って、コースをエディットできる。
じっくり遊ぶ家庭用向きの改良といえよう。
ポーズがないので、プレー中に電話がかかってきたりするとちょっと困る。
先頭のマシンはスピードが落ちるので、後方からでも巻き返せる反面、
リードしててもすぐ追いつかれる。だから低速コースのほうが楽に勝てる。
『アルルの冒険 まほうのジュエル』 コンパイル
カードに閉じ込められたぷよを元に戻すため、アルルが冒険するRPG。
携帯機のRPGは、“見てるだけ”のシーンが不必要に長くないからいい。
戦闘のたびにHP、MPが全快になるので、ハデな魔法が使い放題。
魔導ワールドのほのぼのとした雰囲気も健在だ。

次回は「ワンダースワンの旅」です

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