ケヤキが初めてイギリスの地を踏んだのは1862年のこと。
他の木といっしょに、
横浜港からアメリカ経由でイギリスに送られたそうです。
異人さんに連れられていった日本の木がたくさんあったのですねぇ...。
アメリカでは早くから街路樹として評価が高かったということです。
私の知る限りケヤキはイギリスでは「キア〜キ(Keaki)」で通っており、
「カツ〜ラ(桂)」と同じようにこのまま日本名でいってほしいなと思います(^v^)。
イギリスの公園・庭園では、日本のケヤキの兄弟 コーカサスケヤキ(Zelkova carpinifolia)もしばしば見かけます。
====================================
イギリスの在来種のニレ(Elm spp. (Ulms spp.))は、Dutch Elm Diseaseという病気のために
樹齢20〜30年ほどに成長すると感染して枯れてしまいます。
もの珍しい外来種の植物を世界中から国土に植えてきたイギリスですが、
その代償として、病原菌も木々と一緒に入ってきて、自国の素晴らしい在来のニレが
二度と巨木に育つことがなくなってしまいました。
そんなニレのかわりにおなじニレ科のケヤキが最近よく植えられているそうです。
辻井達一氏は、両手を天に向けて大きく伸ばしている様が漢字によく表れていると書いておられますが、
そんなケヤキ(欅)にロンドンで出会うと、なんだかとっても勇気づけられます。
中国では「光葉欅」と書くそうです。いい名前だなぁ!
(日本 (本州〜九州)、 朝鮮半島、 中国中部原産。)
(99/08)
Copyright(C) 1999 Mari Sato All rights reserved.