GREEN TEA TIME
イギリス万国樹木博覧会


スギ
(杉)

Japanese Cedar(Cryptomeria japonica)

イギリスの林業関係者の間で"the super timber(材木) tree of Japan"として知られているスギ。
古くから日本人の生活を支えてきた木の代表選手ですね。
針葉樹のなかでも、鷲の鍵爪のような針葉がひときわスゴ味のある、ちょっとコワモテの木ですが、
それだけに人間を悪いものから護ってくれそうな、頼もしさがりますねぇ。

「日本では林業で植えられる代表的な木なんだよ」と言うと、
こちらの園芸好きの人たちはちょっとびっくりします。
なにせスギは、イギリスでは庭園・公園に一本!の園芸木なんです。

左写真はWestonbirt女子校(もと貴族の屋敷)の前庭に植わっているスギの園芸種 C.japonica 'Lobbii'
後方に見えるのはイタリア式庭園です。
このミスマッチがなんともビクトリア時代のイギリスって感じだなぁ。
右の写真はBedgebury針葉樹木園で撮影した、プチ杉並木です。
ちなみにスギは、スコットランド人のプラント・ハンターで
阿片戦争後の中国から大量のお茶の木をヒマラヤに輸送してイギリスの紅茶産業に貢献した
Robert Fortuneが、中国で採集(あるいは購入)してイギリスに持ち込みました。

(日本原産。青森県〜屋久島まで。)


(99/08)

Copyright(C) 1999 Mari Sato All rights reserved.