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トミー・フラナガン通称トミフラは50年代の数多くの名盤のサイドメンとして活躍している。それだけ当時、新しい感覚をもって演奏していたのだと思う。しかしながら地味なピアニストという印象があり、リーダー作となると非常に少なくこのまさにタイトルどうり、J.J
ジョンソンカルテットの海外ツアーで訪れたストックホルムでレコーディングされたこのアルバムが本格的な初リーダー作となっていて彼の代表作にもなっている。それだけにここでの意気込みは凄く、出だしの曲からしてエネルギーがみなぎっていてトミフラのめずらしくも激しい一面がでている。またここでのエルヴィン・ジョーンズのブラシワークも素晴らしく、のちに二人はコルトレーンのもとでそれぞれ共演することになる。またトミフラはエラ・フィッツジェラルドの伴奏者として活躍したこともあってその後もリーダー作は少なくやっと70年代に入ってアルバムを多く出してきて、96年には日本での傑作アルバムSea
Changesがグラミー賞を受賞、最近ますます円熟味を増し、現在生で聴けるわたしが大好きなピアニストの1人だ。ちなみにこのさえないアルバムジャケットは再発国内盤のもの。この当時のトミフラにしては、おじいさんっぽい。
トミフラ 2001・11・16 NYにて帰らぬ人に。
ああとうとうあのトミフラに来るべきものがきてしまった。なんともいたたまれない気持ちだ。もうあの演奏を生では聴けないと思うと・・・・・・・。今日はトミフラを聴きまくろう。 合掌 |