この2作目のリーダーアルバムでチックはピアノトリオの最高傑作を生み出した。このアルバムを新譜で購入した当時は最高に感激したのを覚えている。ミロスラフ・ビトウスのベース、ロイ・ヘインズのドラムには驚かされ、
見事にサウンドにマッチしている
。また録音も素晴らしく当時のわたしのステレオでも
クリアに鳴り響いたのを思い出す。こののちこのメンバーで再びトリオアルバムをリリースしたりしたが、もうこの時の緊張感は生み出せず、このアルバムを聴いた時のような感動は得られなかった。あらためてこの作品の素晴らしさ、存在価値を認識している。チックはこのあとアンソニー・ブラクストン等とサークルを結成し前衛に走ったが、ラテンの血筋がそれを許さず難解な
前衛とは正反対の
わかりやすいスパニッシュ系の作品群でポピュラーになり現在の地位を築いている。どうしてもわたしにとってのチックはこの時代にまでさかのぼってしまう。
Chick Corea
now he sings,now he sobs
solid state
Chick Corea
p,
Miroslav Vitous
b,
Roy Haynes
ds,
Steps-What Was
Matrix
Now He Sings,Now He Sobs
Now He Beats The Drum,Now He Stops
The Law Of Falling And Catching Up
1968/03/01
LP
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