改訂: 2000-03-28
東谷山の麓から名古屋市守山区、愛知県尾張旭市に広がる森林公園には、ニホンリスが生息しています。守山リス研究会は、1991年に東谷山と森林公園に給餌台を数台ずつ設置し、それ以来、毎月数回オニグルミを補給してきました。その際、減少していたクルミの個数を記録して、ニホンリスの生態を知るための基礎資料としてきました。
1998年の冬から、森林公園でのクルミの消費量が激減し、1999年春からは、とうとうクルミは全く減少しなくなってしまいました。リスの棲息の痕跡も見られなくなりました。森林公園のリスは、絶滅したものと推測されました。
1999年の冬に、森林公園で、マツボックリをニホンリスが食べた痕跡が、再び大量に見られるようになりました。ニホンリスが戻ってきたと考えられます。ところが、戻ってきたリスは、まだ、給餌台のオニグルミを、食料として認識していない模様で、クルミの数には減少が見られていません。
森林公園を、ニホンリスの棲息に少しでも適した環境にできるように、環境を整備していく必要があると考えています。これまでに、カラスやノラネコなどの天敵を減少させるために、森林公園にゴミ箱を撤去するよう働きかけ、実現してきました。
戻ってきたニホンリスを森林公園に定着させるために、どのような方法が考えられるでしょうか。ぜひ、皆さんのアイデア、考えを教えて下さい。簡単な思いつきでも結構です。今後の活動の参考にさせていただきたく思います。