更新 2004/01/26
リス研の活動やこのサイトについて、ご質問、ご意見をお寄せ下さい。できる限り、リス研からの回答を掲載いたします。なお、受付・回答は全て手動で処理するため、回答掲載まで時間がかかることがあります。悪しからずご了承下さい。
2004/01/23 y i
私リスの写真、初めてです。 とってもかわいいです。 ちかいうちに、リスの巣探してみます。もし巣があったら、ちかいうちに報告します。 あと、質問があります。リスにかまれると、いたいんですか? また、来ます。
ご連絡ありがとうございます。
巣はどこでお探しになります。東谷山の観察会の時に参加くだされば、紹介できますよ。5月の第三日曜日9:30からですが。
シマリスでもニホンリスでもその前歯は鋭くノミのようですので、かまれると大怪我で大出血になります。お医者さんで縫ってもらうことが必要なくらいです。
特別なことがなければ、かまれるようなことはないですよ。
巣がみつかった報告を楽しみにしています。
ありがとうございました。 守山リス研究会 北山
このフォームから、「ペットとしてシマリスを飼ってますが。」のタイトルでご連絡いただいた方、メールにてもう一度ご連絡下さい。一般向けに公開するのではなく、メールにてご相談させていただきたく思います。
2001/12/29 絵理
リスの解剖とか実験とかエグい事するんですか?! もしも死んじゃったリス様を解剖するのならいいけど、、 生きているリス様に実験はしないでほしい。 そういう事してますか?していたら教えて欲しい・・。 リスだってちっちゃい体で頑張っていきてるの。 実験はやめて!お願い! ・・ちなみに、実験するならノラ犬にして。 マウスもダメ。モルモットもダメ・・・。 教えて下さい、、、。
今晩は、絵里さん。ご質問ありがとうございました。
ご安心ください。私たちは過去3回解剖をして調査をしていますが、いづれも交通事故で死亡したエゾリス、ニホンリス、タイワンリス(?)の解剖でした。 リスの体ことを学習するために、解剖したわけで、長さや特徴をきちんと記録して、どういう体だったのかを学んでいます。解剖したリスのうち、いくつかは、きちんと白骨処理をして、骨の勉強のための調査をしています。歯が何本あるか、前歯がどういう構造になっているのか、ツメはどういう状態なのか、しっぽの付け根はどういう骨になっているのかなどです。
生きたリスの解剖をする場合には、それなりの目的と理由がいるわけですが、まだその目的まできておりませんし、私たちのフィールドにいる数少ないリスを増やすことが課題ですので、生きたリスを減らすような活動はとっていませんし、とれません。増やすために役にたつなら、解剖しますが。実際、生きているリスをつかまえて、リボンをつけたり、無線機をつけて行動を調査する案がでてきますが、「つかまえるだけで、1-2匹がストレスで死ぬ可能性があるため」、そういった行動調査さえやりたくでも、いつもやっていません。
ただ、絵里さんも理解する必要があることは、マウスやラットの生きたままの解剖などは、人間の病気や怪我を治すための研究の時には、必要だと言う点です。またそういうマウスやラットやモルモットは、きれいな無菌室で、特別な餌で、特別に育てられたもので、自然の状態のものとはまったく異なります。ちょうど自然の山や森から野生の鳥のたまごをとってきて、人間が食べるのと、にわとりをそだて、そのたまごを人間が食べるのとの違いです。あなたもにわとりのたまごは食べるでしょう。
またもう一つ、考えてほしいのは、タイワンリスや魚のブラックバスなどの外国にいたものが日本に人間がもってきて、日本ではんしょくしている生物について、どうたいおうするかです。もともと日本にいるニホンリスやあゆなどの日本古来の動物がそのため、危機にひんしているのです。そのため、もとの状態にもどすために、タイワンリスやブラックバスをつかまえて、「かくり」したり、殺したりする必要がでてきています。殺したくはないが、そうしないとたいへんな事態になるからです。
この2点について、いまいちど、目をそむけず、しっかりと検討し、自分なりの考えをもってほしいのです。わたしたちも、この2点については、しっかりと考えをもつことが必要と思っています。そういう点をいっしょにかんがえてゆきたいと思います。
守山リス研究会 北山
2001/08/06 岡村武志
はじめてメールします。
私は現在茨城県におけるニホンリスの生息情報の収集を行っています。
リス研のホームページを拝見し、いろいろ勉強させていただいております。
一つ教えていただきたいのですが、ページに掲載されている「ニホンリスの観察の手引き」の1.ニホンリスとはどんな動物ですか?の章で、茨城県と高知県でシマリスの捕獲報告があると記載されていますが、出典の「全国捕獲実績」の詳細を知ることはできないでしょうか。
いろいろ情報を収集しており、上記報告を含めて茨城のリス生息情報等をご存知でしたら、よろしくお願いします。
岡村さん、こんばんわ。問い合わせありがとうございます。調べてみたところ、私たちの会報であるリス研通信の200号に記載がありましたで、スキャナーで読み込んで掲載します。[リス研通信 No. 200](gifファイル、約100KB)
この資料は古いのですが、公式な文書ですので、入手は図書館などで可能だと思います。ただ記録としては、猟師さんへのヒヤリングになりますので、タイワンリスとニホンリスの見分け、ほんとうにシマリスだったのかなど不可解な点もありますが、これ以外に情報がないのでしかたありません。
シマリスはご存知のように、地下に穴をほり、生活し、冬眠します。そのため都市部に近いところでは、冬眠中にどぶねずみのえさとなり、2冬を越すことはないと思われます。実際北海道の札幌市で、札幌公園にシマリスを毎年数百匹はなして定着をねらい5年ほど継続しておこなわれたそうですが、全滅したそうです。上記の理由によって。茨城でもおそらく同じでしょう。ただ山間部でどぶねずみがいない地域で、高度が高く、寒い地方では、どぶねずみが生息する可能性がないため、シマリスが生息する可能性があります。(どぶねずみは山に残されたナマゴミや食べ残しを目指して、山にのぼるそうですから。)
ご参考までに。
また茨城のニホンリスの生息情報が集まった時には、わたしたちにもぜひご紹介ください。会員にご紹介したいと思いますし、会員からもあつまるかもしれませんので。よろしくお願いします。
北山
2001/05/11 鈴木美成
はじめまして、僕は東京農工大学環境資源科学科の学生で、現在鎌倉のタイワンリスに蓄積する環境汚染物質(特に重金属)を分析して、人間への影響を評価する、という研究をしています。
鎌倉のタイワンリスについて調査をしたことがあるそうなので、情報や、資料がありましたら教えていただきたいです。
今晩は、鈴木さん。
面白いですね。タイワンリスに蓄積する環境汚染物質、特に重金属の分析を通して、人間への評価をするということは。
でも、視点としてはいいかもしれませんね。その理由は
大島、鎌倉、浜松のタイワンリスのDNAを分析してその相関を明らかにして、系統を明らかにして、同じ系統だという前提で、汚染物質の蓄積相違を明らかにするなど、なにか仮説が先に必要ですね。
どこにこの汚染物資が蓄積するのでしょうか。肝臓ですか、脳ですか、それとも血液にですか?それとも骨ですか毛ですか?どういう形態で蓄積されるのでしょうか?
また蓄積を調査頭数による統計的な視点で傾向分析するのでしょうか?その結果から、鎌倉のタイワンリスは、台湾のタイワンリスより○○という重金属のどこどこへの吸収や蓄積が多く、鎌倉と台湾での食生活の違いからきているとすると鎌倉の人間はこういうことが心配される」などという結論がみちびきだせればおもしろいし、そういうのがねらいなのでしょうか。
おもしろいテーマなので、ぜひ頑張ってください。また上記のような考えや、もっとこんなことを考えていますというようなテーマをお聞かせいただければまた違った、情報の提供やわれわれからの調査もできるかもしれませんね。この機会をご縁に、よろしく、末永くお願いします。
東京農工大には、サポート会員が一人見えましたよ。
それでは。リス研 北山
2001/05/18 上井
はじめまして。
子供向けの絵本を編集している者です。絵本の企画でどんぐりについて調べているのですがニホンリスがどんぐりを秋に採取するさい貯蔵の方法はどのようにしているのか知りたいのです。シマリスは巣穴に持ちかえり、ニホンリスは土に埋めると聞いたのですがどんなかんじで埋めるのですか?イラストに書いてもらう予定なので、そのあたりを詳しく教えていただければと思います。突然のメールで、お手数おかけしますがよろしくお願いします。
こんにちは、上井さん
いいですね。絵本のドングリ。下記の情報をお送りしておきます。
こういったことが今までの調査や観察からわかってきたことです。ご参考になったでしょうか。それでは、イラストをたのしみにしております。
リス研 北山
2001/04/25 あゆか
今アメリカに住んでいて、野生のリスをたくさん見かけます。かわいいのでベランダにナッツなどをおいて餌付けしています。最近リスが持つ病気について心配になってきました。ペスト菌などを保有しているという話を聞いたのですが、本当ですか。また、気を付けることがあればお教え下さい。
あゆかさんへ
ご連絡ありがとうございました。アメリカのどこの州、町でしょうかね?
結論から、そんなに心配しなくてよいですよ。
1)ペスト菌の問題は、主に地面に穴をほって生活するいわゆるジネズミでの仲間やプレーリードッグに保菌が多いとの情報が哺乳類学会で報告されています。
2)州によりますが、通常あゆかさんが見かけるリスはおそらくハイイロリス (gray squirrel) かアカリス (red squirrel) と思われます。これらのリスで注意することはダニ類です。ですから直接毛に触れたり、死んだリスを抱いたり素手でもったりしないほうがいいでしょう。アメリカには特殊なダニがいて、いわゆるライム病にかかるものがおり野生動物に比較的一般的に見られるからです。
以上のことを注意して、野生生物との共存や観察を楽しんでください。ピーナッツはリスの栄養的な面からはあまりよくないとの報告がありますので、クルミやピーカン、などの殻付を与えてみてはどうでしょうか。
それでは、観察の報告など日記風でかまいませんので、ご連絡ください。楽しみまっています。
リス研 北山
2001/05/20 あゆか
質問にお答えいただき、ありがとうございました。とてもとても参考になります。安心してこれからも観察しようと思います。
私が住んでいるのはカリフォルニア州ロサンゼルス市です。このあたりに多いのはハイイロリスだと聞いたことがあります。10日ほど前からいつも来ていたメスリスがかわいい子リスを4匹連れてくるようになりました。最初はいつも母リスが一緒だったのですが、最近は子リスだけで来るようにもなりました。ベランダにおいてあるあじさいの鉢の土の部分にえさを埋めたりしています。ずっと見ていてもぜんぜん飽きることなく、リスたちが来るのを毎日楽しみにしています。本当にありがとうございました。
2001/04/25 小山由利子
今朝、家の猫がニホンリスを捕まえてきました。はじめ、ねずみかなとも思いましたが、ちがいました。リスでした。図鑑で調べてニホンリスと確認しました。猫がじゃれていたので少し弱っていましたが取り上げてかごの中で様子をみていたら回復したようで元気になったので裏山に帰してあげたのですが、子供が飼いたいと思ったらしく残念がっていました。野生のリスを飼うことはできるのでしょうか。岩手県室根村からお知らせと質問でした。
こんばんは、やまゆりさん
貴重な経験でしたね。2年ほどまえに、やはりネコがニホンリスをくわえてきた状況でどうしたらよいかという問い合わせがありました。
そのときは、元気になるまで観察記録をつけてみたらどうでしょうかとアドバイスして獣医さんの指導も受けて、1−2週間ほどで元気になったので、もとの場所で逃がしたという報告を写真入りでお願いし報告を頂きました。
ですから、まだ記憶に新しいうちに、何歳のネコがどこで、いつごろどういう風にくわえてきたのか、ネコはたべようとしたのか、あそんでいたのか、ネコから取り上げるときにどんな反応をしたのか、カゴの中に入れたときのリスの様子はびくびくしていたのか、ぐったりとしていたのか、水はなめたのか、なにかえさを食べたのかなど、お子さんの様子、反応など突然のうれしい侵入者のようすをぜひ、日記風でよいので、お教えください。貴重な資料になりますので。
ニホンリスは基本的には、環境省の許可がないと飼育できません。しかし、交通事故やなんらかの不具合、怪我、病気などで弱った野生動物を、一時的に元気になるまで看護することまでは規定していませんので、やまゆりさんの場合もそれに当りますので、善意の活動として考えればよいのではと思います。
ただ長期に飼育されたニホンリスが自立して生きてゆけるかという問題がありますので、やはり元気を回復したり、自立して活動できるようになったら、自然に帰すのが共生して行く上ではよいのではと思います。
野生動物をペットのように扱うよりは、自然の環境の中で生き生きと生活するほうを選んであげること、いきいきと生活できるような森や林を作ってあげることのほうが、より豊かな精神だとも思います。お子さんの気持ちもわかりますが、そういった状況をお話ししていただき、
非常に意味ある話し合いができるのではないかと思います。それが環境教育の根本でもあるからです。
それでは。リス研 北山
2001/04/06 深井 豊
リス研さまへ
私は山梨県西八代郡上九一色村へ移り住んでほぼ2年になります。ここは富士山の麓、海抜1100mの別荘地です。バブル崩壊・オウム事件などのためか空地も多く目立ちます。私の家は別荘地の北の端にあり、隣はJA所有地で林。別荘地側も冬には数件の家が見えますが、葉が茂ってくるとほとんど見えなくなるという、自然の真っ只中にあります。
ここに住むようになったのは、地球環境問題に目覚め、直接公害等には無関係な会社ではありましたが、退職し、退職金をはたいて家を建てて移り住みました。家内も環境問題に関心がある方ですが、何度言っても普通の洗剤を使っています。口だけでは何の解決にもならないと、自ら「ローインパクト」な生活をしながら、先のことを考えてみようと思ったのです。
深井さん,貴重な経験をご紹介いただきありがとうございました。今後もちょこちょこと状況をご連絡ください。山梨県の上九一色村ですか。私もおぼえましたね。この名前は。
前置きが長くなりました。家を建てるに当たって、できるだけ雑木林の木を切らないで残したために、小鳥が良くやってきました。餌は程ほどの量を与えていましたが、手の平から餌を取って行く小鳥も増えました(ヤマガラ・コガラ・シジュウカラ)。別荘地内にはニホンリスがいると聞いていたのに、、我が家には現われないどころか、ジョギングの途中で最初に見かけたのが昨年3月末でした。ニホンリスは冬眠しないということなので、餌の少なくなる冬には来るのでは期待していましたが、だめでした。
ところが昨年4月末、とうとう我が家に現われたのです。大感激でした。小鳥のために毎朝、ひまわりの種・麻の実を置いて置いたのですが、これらを食べるのです。カラ類がピーナッツを食べるところをTVで見たので、時々置いてみると、リスも喜んで食べていきます。
リス研では「おにグルミ」を餌としているようですが、理由は何ですか。恐らく守山近辺ではリスの餌としてはクルミが中心なのだと思いますが。
この辺りにはクルミの木は見かけません。松の実を食べているようです。ピーナッツは林の中にはないので、これを与えるのは問題なのかもしれません。でも安く手に入るので専らピーナッツにしています。ご意見を聞かせてください。
回答:アメリカのハイイロリスについての論文で,ピーナツが安くてよく食べることに対して、栄養が偏り、病気になりやすいとの報告を呼んだ記憶がありますので、あまりよくないといわれています。私たちがオニグルミを与えているのは、それを植えることにより、リスが将来その実を食べて自立できるからです。オニグルミは川を媒体として広がりますので、川沿いに生えます。山梨県の都留市や大月市にはたくさんあり、直径50cmのものも観察しました。一度川があれば、上流に向かって歩いてみてください。きっとあると思われます。アカマツのマツボックリの中の種は1番の好物です。ですから、オニグルミの木を植え、アカマツの木を育てて、その中で自活できるような環境をつくるのが私たちの究極的な目的なので、餌付けという意識より、絶滅する可能性のある地域でのリスの保全を実施しているという意味あいです。
そして贅沢な悩みをいくつか。
回答:いいですね。日常生活としてニホンリスに接触できるとは。東谷山も車で15分ほどの里山ですが、それが日常の1番近いところです。・・・私たちは給餌台という台を地上から1mほどの高さに設置し、そこに100個ほどのオニグルミをいれておきます。アカネズミもそれぐらいは登ると思われますが、食べるのはかなり少数です。またヒメネズミはオニグルミをそのあごの骨のサイズや形状から食べられないと思われます。鳥、とくにカラスが持っていく可能性がありますが、今のところ林の中でカラスが直接もっていくことはないようです。
最後に、ごく最近一度だけだったのですが、16時40分頃に一頭やってきました。ニホンリスは午前中しか活動しないと本に書いてあったのですが、どうなのでしょうか。
以上、少し長くなりましたが、私のニホンリスとの付き合い方をご紹介しました。してはいけないことをしている可能性もあるのかなと思っていますので、アドバイスがありましたら教えてください。また、何かご協力できることがあればおっしゃってください。(基金への協力については考えさせてください)
回答:ありがとうございます。そういった餌台にコナラのどんぐり、オニグルミ、カシグルミ、スダジイ、アラカシの実、などをおいてどれを優先して食べるかや、ほかのものを並べてどれが好きかなど調査してみてはどうでしょうか。季節によってもその選好性が変わる可能性もあります。前にもわれわれは実験していますが、再度確認としてやられても面白いとおもいます。また出現時間なども記録をとられたらどうでしょうか。鳥とリスの関係をひきつづき調べ,どういった鳥はどうリスに反応するのかなども,動物の生活を垣間見るようで面白いですね。そんなリスの日常生活が特派員報告のようにされればとってもハッピーだと思われます。またアカマツやオニグルミを植樹して自立できる環境を増やしていくこともご検討ください。こんごの報告を引き続きお待ちします。
リス研 北山
2001/02/02 フジイナオキ
以前私の住む岡崎東南部(三河湾スカイライン付近)でもリスがいました。今は全然見かけません。以前のようにリスをすませたいと思います。絶滅してしまったのか、また何と言う種類のリスが住んでいたのか。情報をおよせください。
フジイナオキさん、ご連絡ありがとうございます。
三河湾スカイライン付近は少々存じております。形原温泉から奥に連なる付近はきちんとした山であり、リスがいても不思議ではありません。そのリスはニホンリスとおもわれます。昔の記録(10年前)にも三ヶ根山付近一帯にはいたという記録があるからです。
まず山の樹木(特に
山のアカマツの木がたくさんある場所で、エビフライ(リスがマツボックリの中の種を食べた後のカスがエビフライに似ているのでそう呼ぶ)をまず探してみてください。それがあれば、リスが生息していることになります。
すませるためには、森をきちんとつくらないと一時的な活動になってしまいます。リスが自活できる森をつくる、修復することが必要なのです。時間のかかることですが、それが必要だと思います。
まず山の木をみて、それからエビフライを確認してみてはどうでしょう。それが第一歩だと思います。がんばってみてください。また分からないことがあればいつでもメールで相談ください。
リス研 北山
2000/11/19 千田香代
はじめまして。私は国際結婚をして現在NYマンハッタンに住んでいます。ブルックリンブリッジ横にある、家の前の公園は大都会の中ですがたくさんリスがいて、毎日ピーナッツをあげています。NYはほかにもユニオンスクエアやセントラルパークなど街中の公園でたくさんリスがいます。旦那といつもリスは夜になったらいなくなるので、どこにいくんだろう、と話していたところ、このサイトをみつけ、リスが木の上に丸い巣をつくるとわかりました。ありがとうございました。この2〜3年で真っ黒なリスも現れるようになりました。
前置きが長くなりました。質問はエサをあげるとき、「チュウチュウ」と口をすぼめて、ネズミのような音を立てて注意をひくのですが、これが正しいのでしょうか?いろいろためしましたが、これが効果的だったのですが。もしリスの喜ぶ声のかけ方などあれば教えてください。
しょうもない質問ですみません。でも、もっとリスと仲良くなりたいと思っています。日本もNYのようにたくさん自然のリスが増えてほしいです☆
千田香代
千田香代さん、こんにちは。NYから我々のホームページを訪れていただきありがとうございます。これがインターネットのメリットですね。
タイワンリスでは、鳴き声でオスメスの交流、ヘビへの警戒音、タカへの警戒音、子どもへの声、などはっきりと区分されて使いわけられていることが明らかになっています。 ニホンリスの場合にも交信のときの声というか叫びはフィールドでの観察で確認されていますが、かなりタイワンリスにくらべ少ないです。
タイワンリスの事例から言えることは、動物の声は、生息環境でお互いが交信を必要とする生態の場合に一定システム化されているようです。ハイイロリスがタイワンリスのように集団で生活する生態ではなく、交尾以外は単独生活をしている場合、交信の重要性はうすれます。そんな場合、貴方の音や声で、相手に警戒心がでなければ、どんな音でも同じかもしれません。一定のリズムで、落ち着いた声なら安心するのではないと推察します。近づくときの動きも、できるだけゆっくりとして相手を脅かすということがないようにすればさらに良いのではないでしょうか。
岐阜の金華山でタイワンリスを最初に飼育しようとした故黒野さんの話では、頭からすっぽりと大きな布をかぶり、手にクルミを持って何時間もじっとして、警戒心をとり慣らしたと伺いました。それと同じような感じをうけます。
今後のご報告をよろしくお願いします。ありがとうございました。
リス研 北山
2000/11/04 八重柏典子
守山リス研究会では、名古屋近郊以外のリスの調査も行っているのですか?私は、東北に住んでいるので、特に東北地方のニホンリスの分布や生息環境について知りたいのですが。また、現在、東北地方でのニホンリスの調査を行なっている団体などがありましたら教えていただきたいのですが。
八重柏さん、問い合わせありがとうございます。
私たちは、名古屋市近郊のフィールドで、野生のニホンリスが自立できる環境をつくるための活動が中心ですので、かなりフィールド内に限定される活動が中心で、フィールド外での調査を実施できる体制と行動力には残念ながら余裕がありません。
ただタイワンリスについては、ニホンリスとの関係で移入種の大阪城、浜松、鎌倉、岐阜金華山など全国の繁殖状況の調査を実施し記録しています。
そんなわけで、申し訳ありませんが、岐阜・愛知・静岡県・長野県くらいの一部のフィールドでの部分的な調査ぐらいしか、それも断片的なものしかありません。
東北地方の団体としては明らかではありません。おそらく東北大学の生物サークルや野生哺乳類関係を取り扱っているグループが調査を実施している可能性があります。
北海道ではエゾリスがかなり哺乳類学会でも取り上げられその共存のための活動や調査が報告されていますが、残念ながら東北地方の事例ではあまりありません。青葉城にはクルミがありホームページがでていましたが、野生生物としてのニホンリスの生息調査がされていればなと思った程度です。
お力になれず、残念ですが、いろいろとヒヤリングしてみてはどうでしょう。また当方でなにか援助できることあればなんなりとご連絡ください。よろしくお願いします。
リス研 北山
2000/10/02 丸山
リス研のページ、とても興味深く拝見しました。我が家では、エゾリスを飼っているのですが、このページの写真を見る限り、「ニホンリス」と「エゾリス」の違いがわかりません。違いを教えていただけませんか?そのような資料を入手する方法でも構いません。
丸山さん、ご連絡ありがとうございます。
さて問い合わせのエゾリスとニホンリスの区分についてですが、特に本格的に比較したわけではありませんので、今までの、活動で帯広でのエゾリス現地調査と我々の東谷山、森林公園でのニホンリス調査の体験からご報告したいと思います。
帯広のエゾリスの会とはいろいろコンタクトや相談していますので、なにかさらにはっきりとわかるかもしれませんので、相談してみてください。
ありがとうございました。
リス研 北山