転勤時期に思うこと(20030406)

今年も新入社員をはじめとして、様々な職場で人事異動があったと思います。
そういう自分も内部異動で動いたため、勤務地までちょっと時間がかかるようになりました。
幸いにと言うか、職場は出先で、どちらかというと自由がきく立場にあるため、弓を引くことには大きな影響は出ていませんが、通勤時間・仕事の内容などで無理が出来なくなった方も多いかと思います。他人事でなく本社にまわったらせいぜい引けるのは土・日になってしまうわけですから・・。

送別会などで定年退職の方の話を聞くと、「しばらく骨休めをして、それから生き甲斐を・・」というパターンが多いのですが、だいたいが申し訳ないのですが、長続きする方は少ないのでは?と言う感じです。長年働いてきて、家のお荷物になるのもちょっと寂しいかな、と思ってしまいます。
弓道の場合は、いつかも書きましたが、弓引くことが仕事になるパターンも多く、ちょっと違いますが・・。
意地でも、たとえ月一であっても練習を継続することが、定年後の折返し人生に張りを持たせることが出来るのではないかなとも思います。

と同時に定年後に何か始めるのではなく、現役の忙しい時にこそぼつぼつと始めるのが長続きの秘訣かも。
ゴルフも安くなったとはいえ、朝早く出かけて一日にかかるお金はけっこうなもの。現役時には小遣いですんでも退職後となるとどうなのでしょうか。
弓道は、公共の道場なら一日いてもいくらのものでもないし実に安上がりじゃないかな。(自己賛美??)

安い(?)・近い(?)・簡単(?)。
ともに【?】がつくところがちょっと恐いですが一度そろえてしまえばまあ、そんなに道具にお金はかかりませんよね。

(安い)凝れば何でもお金はかかる、ゴルフの道具に比べればピンキリとはいえ、キリの値段でたいていのものはそろうわけだし。
(近い)普段の練習なら近所の道場、都道府県単位の大会でもたかがしれているし、車で載りあってゆけば若い人が運転してくれるし??。
(簡単)弓道教室でちょっとまじめにやれば、半年もすれば的に当たるようになるし、一年もやれば初段くらいもらえる可能性がある。一年一段。簡単なもんじゃないですか?。

(安い?)確かにこれは一度そろえれば大したことはない。でも弓は出来合いのもので考えれば一本で十五万も出せば大丈夫だし、予備を含めて3〜4本もあれば何があっても大丈夫。矢も最初はジュラルミン矢で15,000円。目が慣れてくると竹矢4本で**万円。羽だけ一手(二本)十万だ二十万だ、それに合った箆(本体)となると仕上げて一本いくらだろう。いくら高くても矢は消耗品・・・。使わないでかざっとくものじゃないし・・・。

(近い?)いいじゃないですか!。中央審査に参加できるようになると年に数回は旅行気分で全国をまわるという楽しみが出来ます。
たとえば錬士審査、今年は大阪がある。一泊で行って一手で落ちて、往復+宿泊付けて、宿ではホカ弁食べてれば良いんだし。法善寺横町なんかに行って火事に巻き込まれたら大変ですものね。

(簡単?)・・・・・・。「真」「善」「美」。単純化された形式・様式は飾りもなく、究極の美の原型たり得るわけで、それを体現することが目標とされれば、こんな簡単なことはないわけですよね。

本当に安上がりで、弓道という狭い社会ではあるけれど、共通の世界に生きる友を得ることが出来るし、若い友達も得ることが出来る。肩書きのないおつきあい。こんな気軽な趣味は外にはありませんよね。いくら偉い先生を相手にしても、一本多く命中させれば、ギャフンと言わせられるんだから。

あれ〜なんか話が混乱してきました。この位で戯れ話は終わりにします。

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