(東京新聞9/17朝刊) |
秋雨しのつく東京港の有明旧貯木場(通称・十六万坪)。 |
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その「江戸前ハゼの楽国」の埋め立てに、多くの都民が見直しや反対を訴えるなか、二日遅れの13日に着工された。 「ダムや河口堪(ぜき)の公共事業は反対する人もいれば、賛成する人もいる。この有明北事業で不思議なのは賛成者がいない点。臨海副都心開発を"救済"しようと、都が一方的に進めてきたのです」 そうした怒りや疑問の矛先は、森田運輸大臣が先月17日、埋め立て免許を都に認めた公有水面埋立法にも向けられている。 海はだれの私有にも属さない公共用水面なのだが、同法は許可を受けた埋め立て者が海面を独占し、埋め立て後の土地を所有する権利を得る手続きである。 海が埋め立てられると、漁業者は生活の糧を奪われ、住民は釣りや潮干狩り、水遊びの憩いの場を失う。さらに、埋め立て地が売却されて私有地となれば、立ち入ることすらできない場所となってしまう。 高度成長期以降東京湾岸も歯止めがないほど埋め立てられ、今では未利用地として見捨てられているところも少なくない。 運輸省が過去の免許を猛省するならば、今後の埋め立ては、「公共の福祉のため」に避けられない必要最小限のものなのかを、自然環境に十分配慮して厳格に審査することが求められていいはずだった……。 だが、鈴木さんの期待は裏切られる。守る会では、絶滅危ぐ種のエドハゼも確認された豊かな水生生物相の保全、住宅用地を自的とした埋め立ての見直し、などを運輸省に申し入れできたものの、返事や回答は一切なし。結局、「都の申請内容は手続き上なんら暇疵(かし)がない」(同省)との理由でゴーサインを出してしまったのである。 「十分な審査を尽くしたのか。埋め立て面積が50ha以下ならば環境庁長官の意見を聞かなくていい。公聴会もなければ、住民意見への説明責任もない。海は一体だれのものなのか」 そう痛感した鈴木さんは今、環境優先と住民参加の時代要請にそぐわない埋立法の早急な改正を望む。そして市民運動の行方は? 「来年には都議選や参院選を控え、無駄な公共事業の見直しが焦点となる。条件闘争で抜けた船主も多いが、事業中止を求めて近く都庁デモを行いますよ」 その"再船出"の19日昼、都庁前ではためくのは 江戸前の海を本当に憂する心ある大漁旗だろう。 (野呂法夫) |
2つの画像はつり人社の”鈴木康友”さん、本当にがんばってくれています。 東京新聞も工事着工直後とあって、さすがにトーンの下がった記事になっていますが、着工を目にして、運動が停滞や縮小をしている訳ではありません。 むしろ11日の報道などによって、当サイトにも多くの反響がよせられ、 十六万坪の保全の域を越えた、東京湾全域の保全運動への発展を予感させられるものとなっております。 ー 丸帆亭 ー |
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9/19 都庁への埋立反対デモ 開催決定! [ 十六万坪埋立反対デモ、実施要綱 」 ※ 都議会の開催にあわせて、再び高らかなシュプレヒコールを!。 |
9/19 超党派の国会議員による十六万坪勉強会、開催決定! デモの同日、国会を舞台に超党派の勉強会の開催が決定しました。 鳩山邦夫衆議院議員(自民)のお力によりまして、かねてから期待の会の実現です。 柿沢弘治議員、緒方靖夫議員も、当日ご参加の約束を頂いております。 デモを実施したその足で国会に向って、勉強会に参加できると云う企画。 もちろん一般の方、誰でも参加できます。是非是非、ご参加下さい。 [ 十六万坪、国会超党派勉強会 ] 主催: 江戸前の海十六万坪(有明)を守る会
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