丸帆亭 萬釣報 #38 2000.4/9 更新                   
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「東京湾市民サミット」 東京新聞3/9朝刊より
”江戸前ハゼが案内人”
有明旧貯木場で東京、千葉の「守る会」初交流
 東京港に残された江東区・有明旧貯木場(通称・十六万坪)の埋め立て問題は、
先月三十日、都の新年度予算案が都議会を通過し、十六万坪の“外堀”がまた一つ
埋め立てられた。
 論戦では共産、民主、生活ネット、自治市民が足並みをそろえて事業の見直しを要求。
一方、議員数で上回る自民、公明などが推進の立場を貫いたが、この間、議場内外でさ
まざまな動きがみられた。
 自民の都議は「ハゼの最後の楽園が、ハゼの最後の処刑場のような感じ」などと発言。
釣り人関係者が「埋め立てこそが処刑では」と反発し、船宿業者らが都庁周辺で埋め立て
中止を求めてデモ行進した。
 また、民主の都議は「十六万坪を里山に対抗して、里海として位置づけられないものか」
と、海を開発地域とみなす発想の転換を都側に促した。湾に接する港区議会では、
江戸前の海の自然と文化を守る意見書を全会一致で採択した。
 十六万坪の保全運動が盛り上がるにつれ、都県域を超えて東京湾に残された干潟や浅瀬の
保全に向けて連携する動きも出てきた。
 千葉県の湾奥部の三番瀬と、木更津市の小櫃川河口域に広がる盤洲(ばんず)干潟で活動
する市民団体代表らが先月二十九日、十六万坪を訪ね、初めて交流した。
 まず「江戸前の海十六万坪(有明)を守る会」会長、安田進さんの案内で江戸前の海を視
察した。
 視察後、座談会が行われ、千葉側が十六万坪の感想を述べた。「三番瀬を守る会」会長の
田久保晴孝さんは「カワウ、カモメ、カモ類などの貴重な休息地。東京の鳥の多くが生息す
る東京湾の自然環境を、都は無視しがちでは」と指摘。
 「小櫃川の水を守る会」事務局長の御簾納(みすのう)照雄さんは「魚がわくにはいい泥
場が必要。ここは貴重な泥がたまっている自然度の高い浅場」と分析。
 「千葉の干潟を守る会」代表の大浜清さんは「東京のど真ん中でたくさんの生き物がすん
でいるとは驚き。千葉の名産ハマグリも干潟の消滅でアッという間に消えた。変化が起きて
からは遅い」と話した。
 続いて東京側から「東京湾・十六万坪の自然を守る会」事務局長の中村はやとさんが発言。
「周囲が直立護岸で海に近づけず、都民は海がないと思わされている。とはいえ、十六万坪
は貯木場跡として偶然にも残された東京湾からのプレゼント。この素晴らしい浅場を次世代に
残したい」
 テーマは東京湾の全域に及んだ。「イシガレイは三番瀬で稚魚が育ち、神奈川県沖で捕れ
る」「シロギスの当たり年は十年に一回。カレイすら“幻の魚”になりつつある」など。
 御簾納さんは「もはや一地域だけで対応しきれない。市民がネットワークを組んで全体の
問題として考えていく東京湾会議の住民版が必要ではないか」と呼びかけ、今後、連携を強
めていくことを確認した。
 座談会は、安田さんの次のような提案に全員が賛成して締めくくられた。「ハゼは一番身
近な東京湾の生き物。神奈川ではハゼを呼び戻そうとしている。市民に海辺を取り戻す象徴
のハゼをテーマにした東京湾のサミットを開催したい。」
 自然保護・市民団体の多くが模索する「東京湾市民会議」は今、江戸前ハゼが“水先案内
人”になろうとしている。
(野呂法夫)
【写真】東京のど真ん中に残された自然豊かな有明・16万坪で交流する盤洲、
三番瀬、16万坪の保全を目指すメンバー=東京・江東区の有明旧貯木場で
有明貯木場埋立反対シンポジウム(2000.3.11)報告書小冊子
3/11のシンポジウムの発言録が、
”江戸前の海十六万坪(有明)を守る会”より
小冊子としてまとまりました。頒布いたします。
全32ページ  頒価¥200
〒136-0074
東京都江東区東砂6-17-12TEL03-3644-1344
晴海屋まで。
当サイトよりPDFファイルにて、ダウンロード。
サービス実施中!
、ただし、写真なしのテキスト版。
ダウンロードは左の画像をクリックして下さい。
有明問題TV放映決定。”東京湾めぐり、船長の戦い”
TBS系 深夜番組   ”ドキュメント、D.D  ”
放送時間はちょっと複雑です。(マスターズゴルフ、中止の場合)の放映は
TBS系、4/10深夜(11日早朝)12:50~01:20
それ以外の、通常予定は 
   4/17(18日早朝)12:50〜01:20
2000.4.9 校了
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