現在、この運動の統一団体、”江戸前の海・十六万坪(有明)を守る会”の
強力な支援団体である”東京湾・十六万坪の自然を守る会”の活動紹介をしておきます。
団体名が似ていて、少々わかりにくいので、よく読んで下さいね。
会の代表は”中村はやと”さん(江東区古石場)。
先月の7日11日のイベントにも参加下さり、その後すぐに、
”東京湾・十六万坪の自然を守る会”を立ち上げたそうで、
”江戸前の海・十六万坪(有明)を守る会”の設立と、ほぼ時期を同じくしております。
先日、その後の活発な活動の報告を頂き、当サイトへのUPをと、考えたのですが、
2つの会の名称が、あまりにもまぎらわしく、私の文章力では誤解と混乱を招く
恐れを考えまして、数日間、紹介をひかえておりました。
正直言って、この2つの会の名称の酷似は、報道、広報をする立場には、あまりにも
無駄な配慮を強いられるもので、「何とかしてくれ〜〜」と言いたい気持ちです。
”江戸前の海・十六万坪(有明)を守る会”は、いくつものこの運動への参加団体を、
一つの大きな力にまとめ上げるための協議会、と言う性格が強いものですが、
ある部分、小回りがききません。特に現地の江東区の住民運動としての活動は、
会としては動きにくく、弱点とも言える現状でした。
そこに、中村はやとさんの地元江東区の住民サイドからの、市民運動として
”東京湾・十六万坪の自然を守る会”の設立と活動は、正に両手を上げて
歓迎できるものです。今後、純粋な市民団体、あるいは自然保護団体としての、
発展、拡大に、大いに期待のできる存在と思います。
中村さんは、”江戸前の海・十六万坪(有明)を守る会”の設立時からの、協力者で、
”東京湾・十六万坪の自然を守る会”は、
運動方針も情報も共有し、そして志も、同じくするものと信じ、お伝えしておきます。
(しかし、名称を何とかして欲しいです。ここまで書いてもややっこしくて、閉口です。)
以下、中村さんの活動日誌を転載いたします。
2月24日(木)曇り時々雨:
「臨海部有明北貯木場(通称十六万坪)埋立計画」について、有志数名で現地の視察を行いました。
同計画は、昭和63年、バブル時に計画されました。江戸時代から残る希少な浅瀬を、埋立工費400億円、
基盤整理等関連工事を含めると約1300億円もの巨費を投じて居住地域として開発する、
公共事業という名の「悪行」です。
みぞれ混じりの雨の中、視察は行われました。強風のため、船はぶらんこのように揺れながら現地に到着。
現地では安田進船長より、江戸前の文化を象徴するハゼなど多彩な生物の宝庫である「十六万坪」の希少価値に
ついてレクチャーをいただきました。
3月7日(火)晴:
10時、60隻の船が1300メートル船団を組み、埋め立て中止を求める海上デモ(パレード)が行われました。
この様子は新聞、テレビなどのマスコミに大々的に報道されました。
また、この海上デモをきっかけに、十六万坪を守ろうと集まった有志により自然保護団体
「東京湾・十六万坪の自然を守る会」が発足しました。
3月11日(日)晴:
シンポジウム「江戸前のハゼと自然と文化をまもろう!」の会場にて、3.7 海上デモをきっかけに、
「東京湾・十六万坪の自然を守る会」が発足したことを報告させていただきました。
また、パネラーのみなさんの貴重なご意見は大変勉強になりました。
3月16日(木)雨:
18時「東京湾・十六万坪の自然を守る会」のメンバー5名が都議会予算特別委員会を傍聴しました。
同委員会では、自民・公明議員(?)のエゲツナイ野次の中、都議会民主党の和田宗治氏が埋め立て凍結を
求めて質疑に立ちました。しかし、石原知事、港湾局側のガードは固く、何がなんでも埋め立てるという
高圧的な態度。理由も「ハゼはいない」「特別会計だから都民には負担がかからない」「埋め立てなければ、
道路造るのに費用がかさむ」など、8000億円もの借金をつくっている臨海部開発は、まるで記憶に無いようです。
3月22日(水)晴れ風強し:
「東京湾・十六万坪の自然を守る会」の初の街頭行動が行われました。
メンバーの「7人の侍」が、強風にも負けず、午後1時より午後2時半まで新宿駅西口で街頭宣伝、
署名活動を行いました。集まった署名は約80名、カンパ5000円でした。
署名をお願いした都民のみなさんの反応は、十六万坪の埋め立て問題知らない。でも、三番瀬などと同じ構造を
持つ問題だと分かれば、ガンバレ!と署名するというものでした。都民のみなさんも環境と公共事業には、
かなり敏感になっています。署名活動後、都議会経済港湾委員会の傍聴を行いました。
3月26日(日)晴れ:
「東京湾・十六万坪の自然を守る会」主催「十六万坪の自然に親しむ集い」が行われました。
4歳の子どもを含め参加者20名。今回の集いは、日曜日ということもあり、子ども連れで参加した方が
二組いらっしゃいました。天候がよく、干潮時も近いこともあって、十六万坪の探索を楽しむことが
できました。十六万坪は、魚の餌場となる準備の真っ最中、ゴカイなど水生生物が涌き出していました。
その数の多さからも魚のオアシスでることが窺われます。百聞は一見に如かず、まして、
現地の自然に触れることは貴重な体験です。十六万坪ファンを増やすために、これからも、
このような機会をもうけることが重要だと再確認しました。
3月29日(水)晴れ時々曇り:
盤洲干潟、三番瀬、十六万坪の自然保護団体が集まり「十六万坪自然探索交流会」が行われました。
盤洲、三番瀬、十六万坪が交流するのは初めてのことです。干潟、浅瀬問題の広がりが感じられます。
交流会では、干潟、浅瀬問題を、一地域だけではなく、東京湾全体の問題としてとらえ、
これからも情報交換など連携を強めていくことが確認されました。
以上。
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現在、この反対運動にまったくの個人で参加したいと、お考えの、
特に、江東区、並びに現地近隣にお住まいの皆さん。窓口が一つ増えた訳です。
なにとぞ、ご参加、ご支援を願います。参加要項などの情報は後ほどUPします。
前回の港区議会決議を受けて、「地元江東区が無言でどーすんだー」、と言いたいです。 |