丸帆亭 萬釣報 #26 P1 2000.2/25 更新                   
ロゴ サブロゴ

つり人 4月号より。
本日発売の”つり人”から
関連記事の紹介をいたします。

関連14ページもの紙面を
有明関連に割いて下さった
つり人社にエールを送ります。是非、ご一読下さい。

まずは、P50からの浦さんのグラビアページの特集に、現時点での経過がまとめてあります。
1月に計上された埋立の予算が、ほぼ満額であり、開催中の都議会において、この予算案が
通過するのを阻止する事が、今できうる最短の反対運動である訳ですが、
具体的には3/15〜14の審議委員会の決定で、工事着工が決まる事になるかもしれません。
この後の運輸省の申請許可は、まったくのメクラ判で通過してしまうそうです。
その審議委員会に向けて、いかに多くの、埋立反対の理由の根拠となる情報や意見を
提出できるかどうかが、運動のカギである訳です。

紙面では、当サイトでも紹介の、「都民のための臨海開発を求める江東区民の会」の中野さん
と、船宿「晴海屋」の安田さん、「臨海部開発問題を考える都民連絡会」の市川さんの三人
での座談会というかたちでの、数々の問題提議が展開しております。
キーポイントとしては、市川さんの存在でありまして、この方は、港湾局の職員であり、
労組の方で、「臨海部開発問題を考える都民連絡会」は港湾局の労組と中野さんの様な
民間有志の方で組織されたものだそうです。いわゆる内部告発と考えるには、いささか
我々一般人にはわかりにくい関係なのですが、港湾局の中に、埋立反対の勢力が存在する
ことと、例えば、一般には入手できない、現場の計画図面や生態調査の資料なども、
場合によっては入手できるかもしれないと言う、心強い存在であります。

いままで当サイトでお伝えしていない新情報としては、
・国の環境庁の介入問題を避けるために、微妙な数字で区切った開発が行われている可能性
(50h以上は環境庁の介入があるが、有明の当所計画は41h、現在35h、細切れにすれば
環境庁は手が出せない。)がある事。
・有明地区の大気汚染が、環境基準の2倍(二酸化窒素)もの汚染値を示しているのに、
それは交通渋滞に起因するものだから、新しい道路によって解消されるなどの、根拠の
ない理由で、道路開発も進行しているとの事。
・「江東区民の意見はおおむね埋立に賛成である。」などと、地元のいわゆる区議レベルでの
意見が、まるで地元総意であるがごとく、まかり通っていて、共産党以外の区議や区長の
問題認識があまりに低く、地元からの反対運動の高まりは、期待できないとの事。
・その他、住宅地として開発されるには、あまりに軟弱な地盤の問題など、
多岐にわたっての議論が展開されております。

やっとこの3人とつり人社の段階では、反対運動は一本化の方向が出てきた様です。
丸帆亭も蚊帳の外ながら、力強い思いがいたします。個人的な利害を越えて、
何故、このような愚行を行政が行おうとしているのか!次世代に残せる自然と言う財産を
守ることができるのは、私たち一人一人の力しか無いのだと、あらためて声を大にして
叫びたい気持ちであります。

さて、紙面もページを変えて、晴海屋の安田さんと、江東区民の会の中野さんが、
各4ページにわたって、ご自身の持ち場から問題の核心にふれておりますので、
こちらもページをめくりましょう。特に安田さんの文章は、丸帆亭の言いたい事を
ほとんど代弁してくれた様で、感激しました。長いもので、全文の転載は無理ですので、
是非、本誌のご購読をお願いしたします。