OZ's 電脳書評(食/2003-その1) |
とんかつって、やっぱりおいしいですよね。ぼくは、ヒレよりもロース が好きです。厚い肉の脂身を噛んだときに、じゅわっと脂があふれるのが たまりません(あまり体によくなさそうですが)。
では、「とんかつ」はいつ頃生まれたのでしょうか? 肉食が一般的では なかった江戸時代より前でないことは明らかです。では明治時代? それとも… 本書はそれを明らかにします。
明治維新後、牛なべに始まった「肉食文化」が、カツレツを経て、昭和に なって、現在と同じような「とんかつ」という姿にまで発展する。その変遷が、 実に克明に述べられていて、楽しく読めます。