土星の撮影記録

→〜2001年の記録はこちら →2002年の記録はこちら



☆共通撮影データ
 望遠鏡:トミー BORG76ED
 カメラ:カシオQV-8000SXまたはオリンパスC-750
 LV15mm(または12mm)アイピース+デジカメのズーム目一杯でコリメート。
 露出時間:1/4〜1/10秒


 2003.02.13

BORG76ED+LV15mm+QV8000SXでコリメート撮影。
 22:53-23:03 露出1/6秒,シャープネス高,彩度標準,コントラスト標準,20枚コンポジット,WB蛍光灯,200%拡大

 シーズン終盤戦,西の空の土星です。
 西のほうは大きな市街地があり,観測条件が良くありません。経験的に,明け方の東の空で撮影するほうが安定した像が得られます。しかも,季節風の強い季節。天気が良くても,星像はユラユラで,なかなか思うように撮影できませんね……。


2003.08.08

BORG76ED+LV15mm+QV8000SXでコリメート撮影。
 04:03-04:16 露出1/6秒,シャープネス高,彩度標準,コントラスト標準,30枚コンポジット,WB蛍光灯,200%拡大

 新シーズン初土星!
 明け方の東の空に回ってきた土星です。まだまだ低空なので,解像度も今ひとつ。
 今シーズン,土星はふたご座にいます。南中高度が最も高くなる位置です。位置的には観測条件に恵まれますが,観測しやすい「衝」の時期が,気流の悪い日の多い真冬ですから,ちょっとジレンマ……。なるべく,気流の安定した,冬になる前の時期の夜半過ぎを狙って,チャレンジしてゆこうと思います。寝不足になることが問題ですが……。


2003.09.10

QV-8000 vs C-750

BORG76ED+LV15+QV8000でコリメート撮影。
 04:18-04:29,露出1/6秒,シャープネス高,彩度標準,コントラスト標準,15枚コンポジット,WB蛍光灯,200%拡大

BORG76ED+LV15+C-750でコリメート撮影。
 04:41-04:48,露出1/6秒,シャープネス+5,彩度±0,コントラスト+5,12枚コンポジット,WB蛍光灯3,ISO200,HQ,拡大率100%

……シャープさ,コントラストではQVが優位,階調の豊富さ,粒状性ではC-750が勝ります。
QVのほうがザラザラだけど,かっちりとした像が得られます。
淡い部分の描写は,C-750のほうが得意なようですね。月面撮影などでは,C-750のほうが好結果を生む可能性が高いと思います。

 いずれにしても,画像処理の段階で,画質はある程度調整できますから,カメラの個性を熟知して,適切な撮影方法と画像処理法が見つかれば,結果オーライなのではなかろうかと……。


2003.10.17

BORG76ED+LV15+QV8000でコリメート撮影。
 01:58-02:13,露出1/6秒,シャープネス高,彩度標準,コントラスト標準,15枚コンポジット,WB蛍光灯,200%拡大

 だんだん観測条件が良くなって来ました。……でも,これからの季節は,季節風に伴う気流の悪さに悩まされる時期です。
 早めにいろいろと撮影して,撮影条件などを研究しておきたいとは思うのですが……

 とりあえず,リングの三重構造は分かりますね。


2003.11.14

BORG76ED+LV15+QV8000でコリメート撮影。
 00:34-00:50,1/6,シャープネス高,彩度標準,コントラスト標準,26枚コンポジット,wb蛍光灯,200%拡大。

 だんだん観測条件は良くなってきました。8〜9月頃に比べると,見かけの大きさも,やや大きくなり,環に落ちる本体の影も,少しずつ変化してきました(衝を過ぎると影の位置は反対側になります)。コントラストを上げ過ぎてC環を消してしまうことの無いよう,気を使いながら,Wavelet変換,コントラスト調整などをしました。Registaxを使うと,コテコテに画質をいじってしまう場合が多いのですが,あえて,あっさりと……。5mぐらい離れて見ると,望遠鏡で見たときのイメージに近づきます。


→気ままな天体撮影日記にもどる

→表紙にもどる