★ たうんずノートの外見を徹底解剖 − 背面


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背面

 背面にはコネクター類があり、保護カバーがついている。上の写真はその保護カバーが閉じている状態。

 実はたうんずノートにはノートパソコンとしては珍しくリセットスイッチがついている。緑の矢印が指し示すのがそれだ。当時のノートパソコンというのを私はあまりよく覚えていないが、当時としてはリセットボタンというのはノートパソコンでも当たり前のものだったのかもしれない。今となっては信じられないが、あった方が絶対に便利なのは確かだ。


カバーを開けてみたところ

 カバーを開けるとこんな感じになっている。
 もう見るからにただならぬ雰囲気をかもし出しているが(^_^;)、それぞれの部位ごとにさらに詳しく解説を加えてみよう。


コネクター類1

  1. リセットスイッチ。

  2. テンキーコネクタ。もちろん今となっては入手不可能だろう(-_-;)
    形状は同じなので、試しにうんずキーボードを繋いでみたが、何故か反応が鈍くてとても実用できる状態ではなかった。

  3. マウス/ジョイポイント切り替えスイッチ。マウスがコネクタ2につながれているものと想定して作られている。つまりこれがジョイポイント側に設定されている場合、コネクタ2はパッドを繋いでも認識されない。
    ただし稼動中に切り替えても大丈夫なので、たうんずノートのガタイのでかさゆえに後ろまで手を伸ばすのが億劫なのを除けばそれほど不便でもない。

  4. Windows95以降からパソコンを触れるようになった多くのWindowsユーザーがこのコネクタをプリンタポートであると信じたかもしれないが、紛れもなくこれはRS-232Cポート、すなわち今で言うシリアルポートである。
    もちろんPC-98x1用の接続ケーブルを使えばちゃんとモデムも認識できるし、DTM音源だって動かすことができる(アプリケーションは限られてくるが)。

コネクター類2

  1. Sビデオ出力端子。

  2. コンポジットビデオ出力端子。5のS端子もそうだが、ここからたうんずノートのスクリーン画面をビデオ出力し、テレビやプロジェクターに出力することができる。「本当のMARTY」と呼ばれた所以が実はここにある。文教モデルならではの機能といえるだろう。

  3. RGB出力端子。DOS/V機のものと同じミニD-Sub15ピンタイプになっている。つまり現在市販されているディスプレーがそのままつながり、本の一部のお店でしか販売されていない変換コネクタを用意する必要はない。
    もっとも、ゲームなどをやるときの中解像度モードを表示できるディスプレーとなるとこれも入手は非常に困難極まりないことになるが。

  4. SCSIコネクタ。SCSIといえばフルピッチのセントロニクスと相場の決まっているたうんずユーザーにとってたうんずノートにピンタイプハーフピッチ50ピンのSCSIコネクタが採用されているというのはかなり鮮烈であるといえるのではないかと思う。正直私も少々驚いたが、しかしノートパソコンにあのでかいセントロニクスが採用されていたとしたらそれはそれでまた驚きなのだからそう考えればまぁ当たり前なのかもしれない(もっともセントロニクスであった方が不治痛らしいといえばそんな気もしないでもないが^_^;)。
    ベローズではなくてピンタイプというのも英断だったなぁと思う。当時はまだベローズのSCSI機器は非常に多かったのだ。

  5. プリンタコネクタ。こんな形状のプリンタコネクタは見たことがない。
    もっとも私はうんずでプリンターを使う予定は今後ともまったくないのでこれでも問題はないのではあるが。

  6. ビデオカードスロット。うんずでビデオカードといえばビデオ入出力機能のある専用拡張カードのことを言う。つまりもともと純正品しかありえないものである。使っている人間に言わせれば、これを装着することによって始めてうんずがうんずと呼ばれうるマシンに変貌するのだそうだ。私は金銭的理由とビデオ編集に対する興味がそれほど湧かなかったことから最後まで手を出すことはなかった。
    しかしノートパソコンに拡張スロットなんて凄いなぁ、と多くの読者は思ったかもしれない。しかし写真をもう一度よく見て欲しい。拡張スロットと呼ばれるにしては少々サイズが小さすぎはしないだろうか。
    実はこのスロット、実際他のデスクトップたうんずのそれよりかなり小さいサイズになっており、つまりはたうんずノート専用のビデオカードしか使えなかったりするのである。これを買ったお店で注文すればもしかしたら入手できるものなのかもしれないが、とりあえずすでにデスクトップたうんず用のビデオカードを持っているユーザーも使いまわしはできないということなのである。


電源ファン

 最後は一番右にあった電源ファンである。
 最近のノートパソコンでもCPUの空冷のためにファンはついているが、これは内蔵されている電源部を冷却するためのファンである。電源用なのでかなり立派なものが入っており、したがってそれなりに音も凄かったりする(笑)。

 なんと言っても電源がACアダプタではなくて内蔵されているということがまさに驚きなのだ。携帯性を少しでも考えるならば、普通はこんな暴挙には出ないはずだ。これこそがまさに、さすが不治痛といわれうる所以なのである。
 ちなみにこのノートパソコンにはバッテリーも用意されていない。まぁ外で持ち歩いて使うことなど微塵も想定されていないので仕方ないことなのではあるが。


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