2001年7月12日(木曜日)


 先週の金曜日、リクルーターとして大学に行ってきました。
 もういい加減レポートを会社に提出しないと行けないのですが、まだ提出していなかったりします(笑)。だってなんだか今週は忙しくて。。。(;_;)/
 んで、大学では何やってきたかというと、就職課のY教授に挨拶をしに行き(これが一番苦痛だった。。。大学にいた頃の印象は純粋なメカマニアだったのに。。。まさかあんなに意固地な危険思想の持ち主だったとは思わなかったヨ)、んでもって出身ゼミであるM教授研究室の輪講の場を借りて学生の皆さんにガイダンス。ほとんど自分の話で、笑い話がほとんどなのですが、あまりご理解できていらっしゃらない様子。こりゃあダメか、などと思いつつ、質問のお時間。教授が助け舟出すような感じで教授ばかりが質問。ヲレ、こんなことのために何やる気になってたんだろう。。。

 ちょうど研究室の皆さんは、毎年恒例で出題されるCのプログラムに四苦八苦していたところだったので、輪講の後は研究室につきっきりでプログラミングやらなんやらのアドバイスをする。学生にしてみればこっちの方が本番といった感じ(-_-;)。でもまぁわしのおかげで多分に助かったと心底ありがたがる学生君がたくさんいらっしゃったようで悪い気はしなかったが。
 午後3時過ぎにM教授に昼飯を誘われる。車で大学付近にある某うなぎ屋へ。味覚が狂ってしまいそうなそのお値段にビックリ。大学ってところは貧乏だが教授ってのはとことん儲かるお仕事らしい。

 。。。あ、いや、自分も多分に儲けさせてもらってはいるんですけどね。。。


日付け別indexに戻る

最初のページに戻る

まるのみに戻る



 うしろ歩き

ジャンル:詩
危険度:中

だだっ広い大地を人は歩く

前方からは向かい風 生暖かい霧雨が顔面に降り注いでくる

周囲には それはそれはたくさんの 人 人 人

みな目をつぶって 何も見ないでとにかく前へ前へ

僕はといえば 吹き付ける霧雨が耐えられなくて

ただ一人 うしろを向いたまま うしろ歩きでゆっくり歩く

後続からはなだれのように押し寄せる 人 人 人

みな一様に目隠しをし うすら笑みを浮かべながら とにかく前へ前へ

そんな光景を しっかり目を見開きながら眺めていた

世界がまだらな模様の塊に見える

そんな錯覚を覚えるたび 吐き気を催す

何も見ないで 足並み揃え 薄ら笑み浮かべ 感情を殺し

誰もが 何かしらの疑問を抱きながら それでも前へ前へ

後ろ向きだからどうしても 足並みは揃えられないけれど

霧雨に煽られない顔面は視界がはっきりしていて 舵取りには自信がある

前を向きながら 前も見ないで歩きつづける 人 人 人

あるものは崖から転落し あるものは別の誰かとぶつかってもつれて転んだ

そんな光景を目にしながら 自分は間違った方向を選ばないようにと心に言い聞かせる

本当はうしろを向いたまま 今にも自分の向いている方へ向かって

全力で逃走したい 今にも逃げ出したい気持ちを封じ込めて

そしていつか 結局は視界を失い ただ闇雲にうしろ歩き

あるとき突然かかとに壁がぶつかる感触に気付いた

大きな壁だった

立ちはだかる 屍の山 積み重なる 人 人 人

僕はそこで初めて立ち止まる

後続からは相変わらず目隠しをしたまま 何も知らずに

なだれのように押し寄せてくる 人 人 人

人波が 人の山に埋もれて 絡め取られて行く

そんな光景を眺めながら 僕はおもう

目に映るすべての光景を受け入れながら 苦しみながら

それでも自分なりのやり方で ここまでたどり着いた僕

目に映るすべてを否定して 考えることを放棄して

ただ回りの足並みにそろえて ここまで来てしまった周囲の人たち

何が違う?

結局は死だけが平等に訪れる

苦しもうが 楽な方に逃げ込もうが

結局は 死だけが平等に訪れる

。。。。。。。。。

前方から押し寄せる人波と 後ろにそびえる壁との間に挟まれ

埋もれてゆきながら それでも考えた

僕はまだ死んだ訳ではない

今からでも やり直せるだろうか?

自分の目の前に折り重なる人垣を掻き分けて

僕はそこを飛び出した

もう迷わない

この霧雨が吹き付ける風の行く方へ向かって走ろう

たとえ人とは違う方を向いていようと

たとえ人波が自分の行く手を阻もうと

僕は僕が思ったとおりの道を選ぼう

いつかこの霧雨が晴れて 望む太陽の輝きを一身に浴びるその日を夢見て