2001年6月14日(木曜日)


 外に出たら道が湿っていて、そのとき初めて雨が降っていたことを知った。昼飯買いにコンビニへ行ったっきり、21:30までずっとビルの中に篭もっていたからだ。
 電車の中で、真剣な顔をして小さな声で一生懸命歌った。周りに聞こえないようにするのに一生懸命、ということなんだけど。今日はどういうわけか、自分の周りにいる人間のほとんどが団体さんか恋人同士で、周囲の喋っているボリュームがやけに大きかったから歌わずにはいられなかったのだ。
 津田沼につくとそのまま牛丼屋へ。客の入りは少なかったのにやけに待たされた。テイクで10人分ぐらいの買い物をしていく2人連れの客のせいだ。この店はわざわざ足を運んでくる客を待たせて先に注文のあったお持ち帰りの客を優先させるらしい。やっとテイクも一通り終わって私が注文した大盛りもよそい終わって厨房のカウンターに出してあるのに、バカな店員がひっくり返したカレーを一生懸命掃除していた。出てきた大盛りは案の定肉が冷めていた。

 牛丼をすすっていたら、粘り気のない鼻水が、唇まで垂れてきて塩っぱかった。
 私はそのとき、泣いていたのだろうか?


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 漢字

ジャンル:実話
危険度:小

 これを読んでいるあなたは、文章をどのくらい書いていますか?
 普段から毎日のように書いている人もいれば、筆不精でまったく書かない人、仕事で作る書類ぐらいしか書かないという人もいるでしょう。
 文章を書く習慣というのはなかなか良いものです。特に、普段から活字になれている人にはなおさらです。というのは、読む分には読めているつもりでも、実は読み方を間違って覚えていた漢字というのは結構あるものだからです。
 もともと漢字というものが苦手な私にはなおさらのことです。例えばてっきり「しんげき」と読むものだと思って書いているのに「新劇」や「進撃」にしか変換されず、おっかしいなぁとか思いながら漢和辞典を引いてみると実は「しんし」(真摯)だった、とか、おっかしいなぁ、なんでこのFEP(パソコンのかな漢字変換機能のこと)は「てきせん」が変換できねぇんだぁ?頭ワリィんじゃねぇの?とか思いながら国語辞典を引いてみると実は「てきぎ」(適宜)だったとか、これ実はどっちもつい最近読み方を知った漢字なのですが(自爆)、書いてみることで学ぶことって言うのは結構あるものなんです(あ、もちろん漢字以外にもね)

 漢字と言えば小学生やっていた頃から付きまとうようになったこいつが私は大の苦手で、国語のテストではいつもこいつのおかげで点数が伸び悩んでいました。もとより鉛筆を握って文字を書くという動作を受け付けない体質だったので(高校に上がって腱鞘炎を診断されたときにそれが証明されたと個人的には勝手に解釈している次第)、漢字の書き取りや漢字ドリルなどといったものからとにかく逃げ惑う日々を送っていたのです。
 もし今のこの時代に先駆けて、パソコンというものがこの国で使われ始めることがなかったら、今こうして文章を盛んに書いている私は絶対にありえなかったわけです(キーボードも手首痛くなるけど鉛筆ほどじゃないし)

 それでも漢字の学習を行うのは義務教育課程まで、高校に上がればもう今までのように漢字テストや漢字ドリルに追いまわされることもないだろうと思っていた私ですが、それは甘い考えというやつでした。確か高校1年生やっていた1年間だけだったと思いましたが、あったんですうちの高校には。忌々しき漢字テストというやつが。

 高校の漢字テストは私にとっては地獄というか、むしろ敵でした。それは毎週、確か月曜日だったかな? に行われ、20問中13問(100点満点で65点以上)正解しないと出題された漢字を20回ずつ書き取りして提出しなければならないというものだったのです。
 しかも入学して一番最初に行われた漢字テストで見事に不合格点を叩き出した私は、他の不合格者の皆さんとともに合宿所(黎明館だっけ?)に呼び出され、パンチパーマのコワソなセンセーに理不尽に怒鳴られるという、ヤンキー兄ちゃんが主人公の学園マンガにはありがちなコテコテパターンを経験させられてしまったため、入学早々一気に学習意欲を喪失し、この学校では勉強以外のことに熱意を燃やそう、進学のことはそのときになったら考えようと決心するには十分だった訳なのです(その割には勉強のことに絡んでノイローゼ気味になって親困らせたり部活のセンパイ泣かせたりと意味不明な迷惑ッ子ブリも発揮してしまっていたりするわけですが)
 そんなわけではじめのうちはそれでもまじめにちゃんと漢字書き取りの課題も(毎回のよーに^_^;提出していた私でしたが、腱鞘炎を診断された6月末ごろから課題提出も踏み倒すようになり、すっかり落ちこぼれ少年になってしまった訳です。しかしあんなふうに勉強を強要するようなやり方では、よっぽど要領がよくて聞き分けの良い子でもない限りついていかないと思うのは私だけなのでしょうか? もっともあの学校は、そんな風に要領がよくて聞き分けの良い子ばっかりのステキな学校だったというのは事実ですが。

 漢字テストで書き取りさせられた漢字よりも、ネットで文章書くようになってから覚えた漢字の方が断然多いんですけどね。