2001年2月15日(木曜日)


 価値観の問題です。この国では朝9時に会社に出勤し、夕方6時に退社するのが最も一般的であるとされています。もっとも最近はフレックス制を設けている会社が多く、10時出勤が新しい常識となりつつはあるようです。そして不況不況と喘ぎながらも退社時間は平均してずっと遅いことが多く、残業は「してあたりまえ」「せざるをえない」「してしまうのは仕方がない」というのがこの国の常識となっているようです。
 また、この国では7日ある1週間をサイクルとし、連続した5日間を平日と呼んで出勤日とし、残りの2日間を休日としています。学生には1ヶ月以上の連続した夏季休暇が与えられる(特に大学生は夏季・春季に分けてそれぞれ1ヵ月半以上の連続した長期休暇がある)のに対して、会社員が言ういわゆる長期休暇とは高々1週間から10日程度のもの。それも夏のお盆休みは別として、年始三賀日やいわゆるゴールデンウィークなど、祝祭日の集中している週に有給休暇を当てはめたものを長期休暇と呼んでいるだけのことで、実際には長期休暇などないに等しいものであると認識するほうがむしろ正しいと言うのが現状です。

 現状が正しいか間違っているかは問題ではありません。
 ただいえることは、この常識は、あくまでこの国でしか通用しないものである、と言うことです。
 そして、不況のおかげで増殖し、広く深く浸透してゆくフリーターたちの存在が、この国の常識さえもよい意味で覆してくれそうな期待はあったりします。

 ……もっとも、だからといって私の仕事が現在非常に忙しいと言う事実に変わりはないのですが。


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ジャンル:詩
危険度:小

冷たくて眠れない夜があった
仕事が手につかない言い訳だった
頬杖をついてただただ画面を睨んでいた
時間ばかりが過ぎていった

その日は朝から頭痛が激しくて
食事も喉を通らなかった
朝昼晩と何も食わずに仕事をした
疲ればかりが溜まっていった

空返事 事務的な会話 酒の席では上司の愚痴
ただ笑顔で 相槌打った 作り笑顔で応えた
そこで会えば軽く会釈して あそこで会っても会釈して
当り障りのない人付き合い 手探りの毎日

終電間際の帰り道 ビルを出れば寒空に舞い散る雪
幼い頃はこいつが 好きで大好きでたまらなくて
降ってくれば興奮した
丸めてぶつけ合って遊んだ
なのに今の俺は ただ唖然として
帰りの電車の心配している