月末はゴミ出しの日 2000年4月号


 なんだかんだで約1ヶ月ぶりとなってしまいました。それでもこの時期に(それも手配したのが結局4月にはいってからだったのに)4月中に電話を引けたというのは幸運なことなのですよ。多分。ほんと、工事日にわざわざ寮まで来て応対してくれた母親に謝謝多謝です(;_;)/

 そんな訳で、今月もハイに行ってみましょう。毎月恒例近況丸出しレポート!!


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◎私が勤めている会社は機密保持を重視している。それはサービス業であるこの仕事において、取引先となる顧客の方々に厚い信頼を得るためである。従って、その機密を知らず知らずのうちにばらまいてしまうような人が取引先からクレームを受けて、その仕事からはずされてしまう、ということも結構あるらしい。◎私がこうして書いているようなホームページというのは、いつどこで会社の機密を漏らしてしまうかわかったものではない。書いている等の本人も把握しきれないのだ。面接試験のときに人材の人や専務の人にこのページを宣伝しまくってしまったので(^_^;)、多分しっかり監視の目が配られていることと思う(笑)。◎「M・バレーへようこそ」のようなネタを期待している声もあるようだが、残念ながら、いや本当に申し訳ないのだが、それだけは本当にできないのである。そんなことやったら減収が重なって借金ができてしまうからだ(おおげさ)。◎そんな訳で、楽屋ネタは今回限りとさせていただく(あれ?)。◎現在私はまだ研修中で、事業所とは別のビルにある分室でプログラミングの講義を受けている。◎C++の授業を受けているのだが(もちろん、自分で選んだわけではない)、C++は(内定もらったときはまだ全然知識なかったけど)卒業論文で使っただけあって私は結構できる人なのだ。◎しかも講師の先生というのがどうも予定が狂ったかなんだかで、委託先の業者の講師ではなくて自社の先輩社員で、結構年配ではあるのだが講義中でもかなり自由にやらせてくれる方で、居眠りしていてもトイレで抜けても別にかまわんといった感じの、しかも講義といってもなんだか前で聞こえないくらい小さな声でゴショゴショしゃべっているだけという非常にまったりとした空間が出来上がってしまっているのだ。◎おかげで講義中、私は私で勝手にVC++で講義とはまったく関係のないミニアプリを作って過ごしている。◎研修生の使うパソコンはひとしきりLANで繋がれていて、共有ぐらいは張れるようになっている(パーソナルウェブサーバー立ち上げて掲示板公開しているやつもいる…私は面倒なのでそこまではやらないけれど)。あほプログラムは結構好評なようで、アクセス件数はあとを絶えない。おかげですっかり人気者だ。わはは。(なげやり)◎なお、研修中に作ったミニアプリは、事業所配属になる5月の半ばから下旬辺りには公開できる予定。たーのーしーみーにーまーっーてーてーねー(←老化?)

◎兄貴が3月半ばの土壇場に就職を決めた関係で、男兄弟二人とも実家を出ることになったわけだが、兄貴があとに引越しを済ませた日の週末、家族で集まって九十九里の海の食堂へ焼き蛤を食べに行った。◎ハマグリは養殖モノと天然モノをボールに一杯ずつ頼んだのだが、魚やなんかが養殖モノの方が身にしまりがなくて大きくなりがちなのに対して、ハマグリに関してだけは小粒で粒ぞろいの養殖モノに対して、天然物の方が大きさはそろわないものの全体に大きいものばかりで、味も本当に美味しかった。◎さて面白かったのが追加で注文したホッキ貝焼きだ。◎もちろん生で持ってくるのを焼いて食べるわけだが、壁に張り出してあるメニューにはしっかりと「焼き」と記されているのである。母親が「お刺身が美味しいのよね」とか言っているだけに、微妙に疑問を感じた。◎さてボール一杯にホッキ貝が運ばれてきた。ホッキ貝はちょうど5匹入っており、家族全員で1匹ずつ食べられるはずだった。◎ふと、父が一つのホッキ貝を指差し、こんなことを言い出した。「あ、このホッキ貝、角が生えてる」◎見ると確かに、その貝だけ角のようなものが飛び出していた。私は、なぜこいつだけ? と疑問を抱き、試しに割り箸でその角をつまんで引き抜こうとしてみた。◎果たしてそいつは簡単にするすると抜け、ちょうど見てくれとしては湯に通して透き通ったもやしのようなものが出てきたのだ。◎私はその瞬間嬉しくて嬉しくて、溜まらずつい口に出してしまった。「これ、寄生虫じゃん!?」「あ、ほんとだ。寄生虫だ寄生虫」即座に反応を示したのは兄貴だった。その後、私と兄貴は二人してはしゃぎ合い、家族や周囲のお客さんに多大なるご迷惑をおかけしてしまったのである、、、(^_^;)。◎特に私が貝の実の一房々々から逐一丹念に寄生虫を引っ張り出しては火の中に投じ、それから貝を口にするのを見て、気持ち悪がって妹はついに最後までホッキ貝を食することを拒否したのだ。もったいない。美味しかったのに。って、おこぼれもらったのは私だけどね(笑)。しかもそのおこぼれにもやっぱりしっかりと寄生虫入ってたけどね(爆笑)。

◎それでは今月の作品ピックアップに移りましょう。今回は小説が1冊と漫画が4冊。◎まずは小説から。「中国の鳥人」(椎名誠/新潮文庫)。◎シーナ流超常小説の短編集では結構最近に出たもの。かなり粒ぞろいな内容でした。収録されていた全8作品を一つ一つ紹介しましょう。◎「中国の鳥人」。本の表題にもなった作品。映画化もされましたが、映画では最終的に飛べるようになるらしいですね。小説では鳥の学校の先生に従って岩から川へ飛び降りるところで話が終わっています。◎日本から来た宝石商が幻の煌玉−燦Y煌玉を求めて中国の奥地・鵜威へと入ってゆくものの、すぐには帰れない事態に陥り、鵜威の村で鳥人になるべく鳥の学校へと通うことになる、というお話。さすがにいろんな国を探検して回っているだけあって、異国の地・秘境の地を雄大に且つこと細かに描写するワザには目を見張るものがある。あんな風に描写されたら、本当に空を飛ぶ人間も普通にいそうな錯覚に陥りそうになるよ。嘘だけど(笑)。◎「月下の騎馬清掃団」。夜中に突然馬に乗った集団がやってきて、掃除をして帰ってゆく勇ましき清掃ボランティアのお話。ヲレ的に大好きなお話(笑)。◎「思うがままの人生」。念力で人を操れてしまう人の悲劇を綴ったお話。何で犬なのかはよくわからないけど(^_^;)、カルト教団談義にも一石を投ずる挑戦的な内容ではある(本当か!?)。◎「ちくわ」。自分の股間のちくわを五反田のおでん屋に忘れてきちまったと思ったら注文していたおでんの皿に自分のちくわがのって出てきたというお話。シーナ的超常短編ではよくあるタイプの痴話えんたーていめんと。ていうか、よく思いつくよなぁ、こんな話(^_^;)。◎「蚊無し川」。渓流釣り仲間の二人組みが秘渓・蚊無し川本谷に足を踏み入れるも、天候悪くウンヌンカンヌン、というお話。これは説明が難しいけれど言ってみればコワイ系のお話。◎「たどん」。タクシードライバーに仕事を聞かれて適当にデタラメ言ったら酷い目にあった、というお話。「たどん」ぐらいは辞書で引いて調べましょう(笑)。◎「鯨女」。ホテルに軟禁状態の作家さんのお話。珍しく(笑)本当にSF。テーブルをひっくり返すと漫画のようにゴーカイにひっくり返り、こぼれたインクのしみをじゅうたんが担当編集者の槍襖君の顔そっくりにして機嫌を取ろうとしたりする。鯨女は最後の最後に出てくるんだけどそれはまぁ読んでのお楽しみですね。◎「スキヤキ」。これはもう完璧なまでにSF。戦争から帰ってくる夫の「スキヤキが食べたい」と言う願いをかなえるべく、外の危険をかいくぐってスーパーへスキヤキの材料を買いに出かける健気な奥様のお話。話の頭からつま先に至るまでSFの匂いがぷんぷんしているSFマニアには堪らん作品ですな。ほんと。ていうか泣けます。だって本当に、健気なんだもん。嗚呼、片腕のしあわせ…。◎以上、収録8作品を紹介いたしました。◎次は漫画。紹介する4冊はすべて吾妻ひでおの作品です(津田沼の漫画の森で売ってたのでまとめ買いしてしまったのです、、、やっぱり専門店は強い!!)。一気に紹介しちゃいましょう。◎「クラッシュ奥さん(1巻)」(吾妻ひでお/ぶんか社)。収録作品は表題作と「まじかるミステリーまおちゃん」、「あたしはつくし」の3作品。どれもかなりの新作。◎「クラッシュ奥さん」は以前ここで紹介した「Oh!アヅマ」収録の「コスプレ奥さん」とかなりネタ的にかぶっている気がしなくもないっていうか実際田中さんの奥さんとかよく出てきたりするのだが(笑)、まぁとにかくコスプレが専門ではないにしろめちゃくちゃな奥さんのお話だ。◎「まじかるミステリーまおちゃん」は多重人格の女子高生まおちゃんのお話。女子高生と言えばアジマの十八番、ロリキャラとSFはアジマにお任せってのがかつての通例ですが、ここに出てくる女子高生はアジマにしてはそれほどロリでもないかな、という感じ。しかも時代に反映してルーズソックスをはいていたりする(!)。まぁ絵柄が変わっちゃったのは仕方の無いことだけどね。◎「わたしはつくし」は困っている人がいると黙って見ていられない性格のOL、つくしさんのお話。何故かエロ漫画(笑)。まぁ掲載されていた雑誌がまんがシャワー(一水社)なのだから仕方ないっちゃ仕方ないが。◎ちなみに、1巻ってなってるけど、2巻が出る保証はどこにもなし(笑)。ていうか、出るの?(^_^;)「幕の内デスマッチ!!」(吾妻ひでお/マガジンハウス/MAG COMICS)。白泉社刊の同名の単行本のウレシイ再版。◎典型的な2次元コンプレックスで現実の女の子はどうも苦手と言う駅野弁太郎君と愉快な仲間たちが繰り広げるハチャメチャギャグマンガ。とにかくなんでもかんでも現実の女の子そっくりにしてエッチしようとして痛い目見るマンガ。◎「メチル・メタフィジーク」(吾妻ひでお/マガジンハウス/MAG COMICS)。これは「奇想天外コミックス吾妻ひでお作品集=(1)SFギャグ傑作集『メチル・メタフィジーク』」からの復刻。収録作品は表題作と「るなてっく」、「偉大な種」、「島島ランド」の4作品。◎「メチル・メタフィジーク」はSFを題材にしたギャグマンガで特に決まったテーマも無く毎回ばらばらな内容だったりする。説明のしようがありませんな。◎「るなてっく」は異世界ポルノギャグマンガ。SFだったりオカルトだったり古代だったりする(笑)。いわゆる典型的アジマワールド短編集? 某マンガ評論家が紹介していたカットもこの中から発見できてかなりウレシイ気分。◎「偉大な種」は短編1話。異星人に育てられた捨て子の地球人が家を飛び出し、暴力を武器に種を拡大しようとがんばるんだけどどうにもうまくいかなくて、それでも地球人の血は永遠に不滅なのだぁというお話。◎「島島ランド」は高一コースで連載していたらしいが教育上かなり問題ありそうな島マンガ。孤島ギャク満載。それだけ(笑)。◎ラスト。「格闘ファミリー」(吾妻ひでお/マガジンハウス/MAG COMICS)。これも「奇想天外コミックス吾妻ひでお作品集=(3)SFギャグ傑作集『格闘ファミリー』」からの復刻。収録作品は表題作のほか、「ラブ・ハンター」、「ゴキブリくん」、「ノラ犬野郎」、そして未発表の「吸パイ鬼」の計5作品。◎「格闘ファミリー」は超近所迷惑な格闘一家のお話。SF作家は何故かこういうまったくSFじゃない不条理系の作品も結構書いていたりするんだよね。シーナしかり。◎「ラブ・ハンター」は少年チャンピオン掲載の読みきりギャグマンガ。うんこネタ。◎「ゴキブリくん」も少年チャンピョン。ゴキブリ少年が女の子のパンツの中にもぐりこむお話。◎「ノラ犬野郎」は中三コースで連載していたらしいがやっぱり教育上かなり問題ありそうなホームレスマンガ。ホームレスギャグ満載。それだけ(爆)。◎で、問題の未発表作「吸パイ鬼」。これは、、、少女が草むらで小便たれたら蘇って出てきた吸血鬼ならぬ吸パイ鬼の、せっかく復活したのになかなかおっぱいにありつけないという悲しく切ないお話。作者本人も「せっかく未発表なんだから未発表のままにしておけばよいものを」とまで言わしめるほどの作品(^_^;)。◎以上、駆け足で紹介させていただきました。◎まだまだ初心者級アジマファンの私にとって、入手が困難な作品の復刻は非常に有りがたい限りでございます。がんばれマガジンハウス! あと非常にローペースとはいえぶんか社から未だに新作が出てきているというのもとても喜ばしいことでしょう。

◎一項目の研修ネタですが、執筆中に状況が変わってきています。講師の方が変更になり、かなりまともな研修になっています。さすがにやばいと感じたのでしょうか(笑)。しかしおかげでとても充実した日々をやっと送れそうです。◎そんな訳で、今回のゴミ出しは以上でおしまい。またの機会をごひいきに。それではまた。それではまた。。。




※5月25日更新:タイトルが「3月号」になっていたのを訂正。。。今の今まで気がつかなんだとは、、、何やってんだよぉ俺!!(i-i)ァゥァゥ