月末はゴミ出しの日 6月号


 さて、まず説明しておきましょう。
 当コーナー「秘密のネタ帳」は、今回より毎月最終火曜日はゴミ出しの日とさせていただきます。
 具体的には、月の最後の週の更新は通常のネタ帳ではなく、私の近況やその他、とにかく下らないことについてつらつらと書き連ねたものを掲載する形になります。これは、秘密のネタには必ずしも1つのタイトルを持ってして語れないものもあると私が勝手に判断したためです。

 今回は、試しである、と言うこと、それから充電期間前特別号である、と言うこともかねて、一応通常のネタ帳との同時発行とさせていただきました。次回より、ゴミ出しの週はゴミ出しのみを行うようにする予定です。


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◎とりあえず、最近読んだ本について。◎「五体不満足」に続いて母より推薦を受け、借りて読んだのは「鉄道員」(ぽっぽや、と読む)(浅田次郎/集英社)である。本自体は短編集であり、この「鉄道員」という小説もその中の一つとしてこの本の中に収録されている。◎最近映画が作られ、広末涼子の出演が為に話題を呼んでいるこの小説だが、世間が言うとおり確かになかなかホロリと来るお話に仕上がっている。最近はこの手の純粋に「良い話だねぇ」と思わせてくれるような物語が少なかっただけに返って新鮮さすら感じてしまった。◎もっとも、直木賞に輝くほど凄い良い作品、とも思わなかったのはおそらく私の個人的な趣味の問題なのだろうか。五体不満足の時ほどおすすめ度は高くはない。◎ところで作中に出てくる娘(高校生バージョン)がおそらく映画で広末が演じる役所なのだろうが、作中で彼女の髪型が「お下げ」となっているのに、映画の宣伝で広末は「お下げ」のカツラをかぶっていない。個人的にはそこまでやって欲しかったのだが、、、それともそこまでやってしまうとドリフのコントになってしまうからダメなのだろうか?◎「夏目房之介の漫画学」(夏目房之介/筑摩書房)。東京都内のとある本屋で立ち読み、ついつい読み入ってしまい、衝動買いしてしまった。買ってしまったのは読破するほど時間的余裕がなかったためだ(笑)。◎「これはマンガによる、マンガのための、マンガについての本なのであった。」という触れ込みに始まるこの本は、いわば日本のマンガというマンガの歴史を掘り返し、自らの思い出を元に評論し、模写して紹介しまくるというもので、間に自作のマンガを挟んでみたりもしていてなかなか楽しい内容になっている。◎中には最近何かと社会問題として取り上げられる(と言うかやり玉に挙げられる)ことの多いロリコンマンガについても触れられており、彼なりのなかなかにまっとうな意見が述べられている。◎個人的には夏目氏のオリジナルの挿入マンガで「コマトピア」シリーズが結構お気に入りだったりする。これはマンガのコマを使った遊びのあるショート・ショートで、こういう遊び方もあるんだなぁ、と感心させられる出来になっていると思うのだ。◎他にもマンガに対するいろんな発見や驚きがこの本には凝縮されていて、普通にマンガ好きならかなり楽しめる1冊だ。◎最近借りたCDでは、アルバム「Mustang!」(Dragon Ash/ビクターエンターテイメント)の中の、「Fever」という曲がもっとも印象深い。◎もともとラップというのはあまり聴く方ではないのだが、彼らのサウンドには何とはなしに惹かれるものがあり(特に根拠はないのだが)、前々から気にはなっていた。今回借りて聴いてみてやっぱりなんだか好きになれてしまう曲が多く、予感は的中と言ったところだ。◎特にこの「Fever」という曲が気になったのは、その歌詞がなんだが私の心にグサッと突き刺さるものがあったからである。それは次の部分だ。◎「逃げ道をなくすことによって前に進むしか術をなくした 否定するのに疲れを感じて少し利口に振る舞ったりした 生きた証をたてようとしたそれだけで少し誇らしげな態度 支離滅裂な行動 裏側にある自信はさらに膨張」◎そういえば最近CDを借りることがめっぽう多くなった。やはりスピーカーをONKYO製のに換えたことや、最近MP3にはまってきてしまったことが影響しているのだろうか。◎大学の帰りに使っているそのビデオ・CDレンタルショップは、以前ここでも私の趣味として紹介しているエロアニメビデオも結構それなりに豊富に扱っている。◎結構古いのもあるようで、この間借りてみてびっくりしてしまったのが「AniLive!」シリーズの出来の悪さである。◎アニメーションの出来映えはくりーむレモンよりもさらに古い、時代的には「巨人の星」とか「サインはV」とかそういうレベルで、エッチシーンでは何故かスーパーインポーズで実写映像とシンクロさせて耳障りなぶつ切りループをしつこくくり返すという手抜きぶり(-_-#)。なるほど、くりーむレモンが人気を博したわけだとその時改めて実感しました(-_-)..zzZZ。◎「luv wave」(C's ware)。ここでも一度紹介し大絶賛した本作だが、先日久しぶりに、何とはなしにちょこっとだけプレーしてみた。◎そしたらウェズマ博士が御子神に対して「二人分の脳波が検出された」というシーンがあるんだけど、これを観て私は思わず吹き出してしまった。◎これを最初にプレーした当時は私は生体についてはまったく知識がなかったので気が付かなかったのだが、よくよく考えてみたら二人分の脳波って言うのはつまりどういう波形なんだろうか? っていうかどこら辺をどう見分ければこれが二人分だなんて診断が可能なんだ?◎これを目の当たりにしてしまって、知識が豊富すぎるのは作品を極度に面白くしてしまったり極度につまらなくしてしまったりするんだなぁと改めて実感したむらちでした。◎今月はこんな所だろうか。◎あ、まだあった。「きっず・とれいん」(飼葉 駿/蒼竜社)。エロマンガ雑誌「ペンギンクラブ」で連載している、ごくフツーのギャグマンガだ。◎扱っているお店は非常に少ないと思われるので入手は困難だろうとは思うが、モノ自体はとてもエロマンガ誌上で連載しているマンガとは思えないようなほのぼのとした装丁で、マンガ自体も小学生が喜ぶ程度の下品ネタが織り交ぜられているようなごく一般的な、少年誌に掲載されていてもおかしくないような内容だ。◎で、とにかく純粋に面白い。キャラクターが活きているし、テンポも軽快でとても読みやすいのだ。◎びっくりしたのはこの単行本のあとがきに、『「きっず・とれいん」の二冊目の本ができました。』と記述されていることだ。◎この単行本に掲載されている作品はどれも非常に昔のもののようで、私が読んだ覚えのある話が一つもなかったので、てっきりやっと初めて出してもらえた単行本で、それも初期の頃の作品ばかりを掲載させてもらっているのかと思っていたのです。◎「きっず・とれいん」の一冊目の単行本が欲しい!!誰か持っている人、もしくは売っている古本屋さんを知っているという人、メールにて連絡下さい。協力者にはそれなりの報酬を考えておきます(あんま考えてないけど^_^;)。◎今度こそこれでおしまい。