98年12月29日(火曜日)


 ところでみなさん、どんな本をよく読んでいますか?
 私は、作家名では椎名誠、吉本ばなな、村上春樹、ジャンル的にはSFか、一般的なフィクション、私小説なんかをよく読みます。ほかにも友達や家の人に勧められた作家さんの本も読むことがあります。推理小説なんかも、そのプロセスや、登場人物の心情を丹念に描いた作品であれば好んで読みます。
 しかし、アニメや漫画、ゲームなどから小説に書き下ろしたモノや、漫画のような挿し絵をはさんだ漫画っぽい内容の小説はほとんど読みません。理由は特にありません。読み始めが、あまり面白そうではないからです。

 もし、アニメや漫画、ゲームなどからの書き下ろし小説や、見るからに内容が幼稚そうな表紙の小説で、これはでも実はものすごくおすすめだよ、というのがありましたら、是非ともメールにて紹介して下さい。なるべく偏見なく、いろんな作品に触れていきたいと思っています。


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 マルチエンディング

ジャンル:フィクション
危険度:中

 事故った。
 勢いよくバイクから吹っ飛んだ俺は、電柱に頭を強く打ち付け、首の辺りからグゴッという不快な音を聞いた。
 意識がだんだん遠のいて行く。
 そうか。
 そんなエンディングもあるのか。
 俺は、死ぬんだな、、、

 何でこんな事になったんだろう。
 バイクに乗って、右折しようとしたら、突然対向車線からトラックがつっこんできて。
 何であそこで右折しようとしたんだっけ。
 ああそうか、こっちが俺の、家だもんな。
 それ以外の選択肢は用意されなかったわけだ。
 それ以前に、そもそもバイクになんか乗らなければよかったんだろうな。

 どうすればバイクに乗らずにすんだんだ?
 そうか、やっぱりあそこでナミコとケンカなんかしなければよかったんだ。
 ケンカになったのはあいつが「私のどこを好きになったの」って聞いてきたときに、俺が「そんなの顔に決まってんじゃん」って言うことを選んじまったからなんだろうな。
 俺ってああいうときは「知るかよそんなこと、好きになっちまったんだ、仕方ねーじゃねーか」とか言うタイプなのに、そういう選択肢、用意されてなかったからな。テキトーに「心だよ」とか言うアホ臭せーのを選んでおけばよかったのかな。そうすりゃ今頃バイクで事故ってなんかいないで、そのまま公園でいい雰囲気のまま夜を迎えて、エッチなシーンに突入できたのかも知れないな。

 でもまてよ、それ以前にナミコとデートなんかしないで、カオリの家に行ってみればよかったかな。
 あいつ、お見舞いに行くのそろそろ10回目ぐらいになるしな。そろそろエッチのしどきだったかも知れないな。
 いや、それ以前に一昨日のミキのイベントのとき、ちゃんとセリフをメモっておくべきだった。確か、、、3日間デートを我慢するんだったんだよな。そうすればミキが俺の元に来て誘ってくれるんだったような、、、あいつかわいくておれ好みだったからなー、惜しかったなーやれるチャンスだったのになー。
 あーでもそれ以前に、運動ばっかりやらないでちゃんと九九もポイントあげておけばなー。そうすればヨーコも俺の方に振り向いて、それでもってデートしてホテル行ってバンバンやりまくれたのになー。

 惜しかったなー。ま、もう一回やり直せばいいのか。


 パソコン販売員

ジャンル:小咄
危険度:小

「あのー、すみません」
「はい、いらっしゃいませー」
「あの、私、全くの初心者なんですけど、パソコンって、どんなのがいいんですか?」
「安ければ安いほどいいですよ」
「え? そういうものなんですか?」
「どーせどれも同じですからねー」
「そーなんですか、、、」
「お客さんは、ノート型とデスクトップ型、どちらをお探しですか?」
「え、それってどっちの方がいいんですか?」
「デスクトップ型の方が安いです、でも外に持ち運ぶ場合はどうしてもノート型にせざるを得ないでしょう」
「私仕事で使うことが多いので、できれば持ち運べる物がいいと思うんですよ」
「それじゃあこちらですねー」

 ノートパソコン売場へ案内する販売員。

「一応今一番売れているのがこちらのノートパソコンですねー」
「うーん、結構高いんですね、ノートパソコンって(;_;)/
「そりゃーもう、日本ではニーズも高いですし、消費者の間にも値段が高い物だという固定観念が根付いてますからねー。メーカーもいい気になって仕切り値を上げて来るんですよー」
「う、そ、そういうものなんですか」
「うちとしてはこんなん、もっともっと値段を抑えたいところなんですけどねー、あ、こちらがカタログになります」
「あの、よくわからないんですけど」
「ああ、こんなの解らなくていいんですよー。ほとんど意味ないんだから」
「このCPUって言うのだけ違うみたいなんですけど、これが違うとどう違うんですか?」
「お客さん、ノートパソコン買って、何に使うつもりです?」
「え? いや、主に仕事に、、、ワープロとか、インターネットとか」
「それじゃあこんなのどれも変わりませんよ」
「え、でも2年後にOSが変わるとこれもかなりいい物じゃないといけないとか何とか」
「お客さーん、本気で2年もあなたがこれを使い続けられるとでも思っているんですかぁ?」
「…………(-_-;)。」
「だいたいそんなの、パソコンをゲーム機にしたい人にしか関係ないんですって。」
「それじゃ、あの、この、メモリーって言うのは」
「パソコンの記憶容量です」
「ははぁ記憶容量、、、それじゃあこのHDDというのは?」
「パソコンの記憶容量です」
「え? それじゃあの、メモリーとHDDって、どう違う物なんですか?」
「同じですよ、お客さんにしてみれば」
「え、でもだって、なんか単位も違うし」
「はい、GB(ギガバイト)はMB(メガバイト)の1,024倍の単位です」
「わ!(@▽@;) それじゃあHDDの方が断然大きいじゃないですか」
「そうですね」
「本当にこれらって、同じ物なんですか?」
「ええまぁ、そうだと思いますよ」
「思いますって、、、(^_^;)
「んーまぁ実際にはメモリーが足りなくなったときに、HDDを使うんです」
「じゃあ何でカタログではわざわざ分けて書いてあるんです?」
「そりゃあ、メーカーが違うからですよ、お客さん」
「メーカーが違う? え、だって、このパソコンって不治痛が作っているんでしょ?」
「本気でそう思ってます? 車だってネジからすべて工場持って作るメーカーなんてありませんよ(-_-#)
「…………(-_-;)。」
「メモリーは積めてもせいぜい128MBまでですから、HDDの容量が大きければ大きいほど安心ですね」
「うーん、、、なるほど」
「あとはまだ何か?」
「この、TFTって言うのと、HPAって言うのは、何がどう違うんですか?」
「液晶ですか。見て解りません?」
「んー、いまいちちょっと、、、」
「じゃ、変わらないですよ」
「やっぱり?(;_;)/
「ま、そんなところですねー。この機種でしたら一通りのソフトも入っていますし、CD-ROMやフロッピードライブも内蔵していますから、お客さんでも簡単に使えると思いますよ」
「それじゃあ、、、これ下さい」
「ありがとうございまーっす」


 K口くんに、ネタのヒントを頂きました。どうもありがとうございます〜(^_^)ゞ


 正しい日本語

ジャンル:ひとこと
危険度:大

赤丸の部分に注目

 日本マイクロソフトのみなさん、日本語は、正しく使いましょう。