● (No.727) アナログ衛星の特徴と現状 (2011年12月9日) ----------------------------------------------![]()
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SO-50 SO-67 AO-27 VO-52 FO-29 AO-7 ここはデジタル衛星中心のホームページですが、たまにはアナログ衛星通信につ いても述べたいと思います。先日、JE1CVL局からアナログ衛星についてご教示を いただきました。ここに、各衛星の特徴と現状を衛星通信がしやすいと思われる 順にまとめます。(上記画像をクリックすると、AMSATの関係ページへ飛びます。) SO-50 ... Up 145.850MHz / Down 436.795MHz FM Up周波数に 67.0Hz の TONE を重畳して運用する。 ただし、パスによっては トランスポンダー OFF のまま AOS して来るので、その時は 74.4Hz の TONE を 重畳した信号を送って ON にする必要がある。この TONE の切り替えを熟知して おくと良い。時々周波数ずれを起こす場合があるが、その時は送信固定から衛星 固定に切り替えて送信周波数を変化させたりして対応する。また比較的長い間隔 の QSB があるが、これは衛星のスピンによるものなので、たとえ 信号強度が下 がっても、しばらく経つと回復する。(2002年12月20日打上げ) SO-67 ... Up 145.875MHz / Downlink 435.345MHz 2009年9月15日に打ち上げられた比較的新しい南アフリカの SumbandilaSat衛星。 久しく運用が途絶えていたが、管制局の努力により 2012年2月に復旧予定。FMの Up周波数に、233.6Hz の CTCSS TONE を重畳して運用する。衛星受信機の感度に よるものと思われるが、重畳TONEのレベルが低いとアクセスしない様子が感じら れる。送信は狭帯域の FM を使い、過変調にならないようにマイクのゲインを下 げる。Down信号は平均して変調が浅く、遠くで話しているように聞こえてくる。 2012年2月に復旧の予定であったが、努力が実らず復旧の見込みは立っていない。 AO-27 ... Up 145.850MHz / Down 436.795MHz 運用スケジュールが管理されていて、北半球の日照時に ON になるように設定さ れている。従って夜間は使えない。JA の場合、AOS して来て しばらく経ってか ら Beacon(Telemetry) を20秒間送出した後、FMトランスポンダーが ON になる。 そして、LOS に近づくと、また Beacon が 1分間出て、まだ見えていても中継器 は OFF となる。Up / Down周波数ともに地上波の混信が多く、がさついた感じで はあるが十分使用できる。現在停波中。復旧は難しい。(1993年9月26日打上げ) VO-52 ... Up 435.225-275MHz / Down 145.875-925MHz (Inverting) SSB,CWリニアトランスポンダーの衛星で、比較的安定している。FM衛星と違い、 ループの採り方が難しい。すなわち、Up は出来ているのに「自分の Down信号が なかなか見つけられない」これがループが採れていない状態で、慣れている局は 手動でもループを上手に採りながら運用しているが、慣れないと意外と難しい。 下記補足1参照。(2005年5月5日打上げ) FO-29 ... Up 145.900-146.000MHz / Down 435.800-900MHz (Inverting) 2011年12月23日に85日ぶりに作動して以来、年末年始のスケジュール運用が行わ れ、復活の見込みが立った。SSB, CW のリニアトランスポンダーの衛星である。 仰角が上がってくると信号が強くなり、自局のDown信号が見つかれば交信は容易 である。 中心周波数 145.950/435.850 の周波数関係ではループは採れず、再開 後の現状では約 2.5kHz 前後アップ周波数を上にずらすとループが採れる。中心 周波数から見て上と下のバンドエッジに近い方でCW運用局、中心から3〜10kHz上 くらいでSSB運用局がQRVしている。現在元気に活躍中。(1996年8月17日打上げ) AO-7 ... Up 145.850-950MHz / Down 29.400-500MHz (Non-Inverting) 日本では上記周波数の Aモードのみ運用出来る。AモードとBモードは一日おきに 切り替わっている。Up, Downとも USB で運用、CW も使えるリニアトランスポン ダーの衛星で、送信は 145MHz帯であるが、受信が 29MHz帯なので、約5m のアン テナエレメントを設置しなければならず、移動運用にはあまり向かない。しかし 日本国内で この衛星を使って移動運用している局もいるので、不可能ではない。 39年前の1974年11月15日に打ち上げられ、1981年6月に全機能停止と広報された。 その後、2002年1月に偶然、生き返っていることが再発見された希少衛星である。 《補足1》by JE1CVL 【VO-52 での交信】この衛星を使った交信では、リグを自動周波数コントロール していることが前提ですが、この場合、一度周波数を合わせてしまえば、パス中 双方が全くダイアルにさわることなく、交信することが出来ます。とは言っても 「二点間ドップラー差異」がない範囲内に限られます。関東の局同士、また150q くらいまで離れていても大丈夫かも知れません。 リグを「自動周波数コントロール」となると「サテライト機能を持ったリグ」に なります。(現状 FT-847,IC-910,TS-2000) 「送信固定」「受信固定」はどちら を使うかの結論は出ていません。国際的慣習では高い方の周波数を動かすとのこ とですから、VO-52 の場合「受信固定」となります。「受信固定」の方がマニュ アルコントロールしている局が追いやすいと思っています。つまり、周波数自動 コントロール局が「受信固定」で QRV している場合、中心周波数の 145.900MHz なりでずっと聞こえて来るわけです。ループもドップラーも調整した結果として 「145.900」でずっと聞こえて来る訳です。 マニュアルコントロール局は、この周波数の所に受信ダイアルを合わせ、自分の 信号もここで聞こえるようにアップ周波数を調整しながら交信すれば良い訳です。 原理は簡単です。しかし、現状はなかなかピタリ合わせて呼んでいただけません。 相手の周波数にこちらから合わせに行くと、相手はこちらの信号を見失う惧れが あります。私の場合はじっとしています。LOS 近くになっていれば合わせに行き ます。 相手が「受信固定」なのか「送信固定」なのか、また「マニュアル」なのかは、 聞いていれば直ぐに分かります。「慣れが必要」というのは以上のようなことを 言います。簡単なようで奥が深いのです。FO-29 の場合も V/U周波数が逆ですが 同じことが言えます。 《補足2》by JE9PEL/1
1975年頃に「衛星-衛星間通信」が、AO-7⇔AO-6 間で行われました。調査資料は 「ARRL Satellite Handbook」1970年代後半の記事と、JAMSAT発行 「Newsletter」 の記事です。「JAMSAT Newsletter(1976年1月25日発行)」の記事に、このことが 書かれています。 AO-7, AO-6 の Uplink周波数と Downlink周波数を見ると理解 ができます。つまり、432⇒145⇒29 の「衛星-衛星間通信」が成功しています。 http://www.ka9q.net/newsletters.html Up Dw Mode AO-8 (Phase-2D) 145.850-900 29.400-500 SSB,CW AO-8 (Phase-2D) 145.900-999 435.200-100 SSB,CW AO-7 (Phase-2B) 145.850-950 29.400-500 A AO-7 (Phase-2B) 432.125-175 145.975-925 B,C AO-6 (Phase-2A) 145.900-999 29.450-550 SSB,CW これと同じことが 36年後の今、VO-52 & AO-7 との二衛星間でできることが考え られます。 VO-52 (Hamsat) 435.225-275 145.925-875 SSB,CW AO-7 (Phase-2B) 145.850-950 29.400-500 A つまり、VO-52⇔AO-7 の 435⇒145⇒29 二衛星間通信ができる可能性があります。 《補足3》 Amateur Satellite Beginners Session http://www.w4aaz.org/attachments/28_Jan_2010_Tech_Nite_Satellites.pdf 《補足4》 How to work a FM satellite http://amsat-uk.org/beginners/how-to-work-an-fm-satellite/ How to work a SSB satellite http://amsat-uk.org/beginners/how-to-work-the-ssb-satellites/
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