日月火水木金土


● (No.604) 日月火水木金土 (2008年12月7日)
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太陽の寿命

昨日(11/28)、日の出の写真を撮ってからずっと考えていました。 
「太陽は燃え尽きないのだろうか?」 調べた結果は... 
  
・太陽は直径 140万km の巨大なガス体。 
・71%の水素、27%のヘリウム元素で、中心部である核が水素をヘリウム 
 に変換する核融合反応を繰り返している。 
・毎秒 6億トンもの水素を消費している。 
・太陽の寿命は約100億年。太陽が誕生して約46億年が経っているので、 
 あと50億年ほどは大丈夫。 
・その後はヘリウムの核融合反応により大爆発を起こして太陽は消滅し、 
 連動して太陽系も消滅。その後、爆発による塵から新しい星が生まれ、 
 新しい宇宙が創造される。 
 http://sohowww.nascom.nasa.gov/home.html


 


月の裏側は何故見えない?

いろいろ調べてみると、「月の公転周期と自転周期が全く同じだから」
という理由がよく書かれていますが、では何故両方の周期が同じなのか
というところがわかりませんよね。要は、地球の重力場と月の重力場の
長い年月の間の相互作用らしいのですが難しい説明でよくわかりません。
簡単に言うと、陸上競技の「ハンマー投げ」を想像すればよいのではな
いでしょうか? 選手が地球でハンマーが月として、選手が4回転する
間にハンマーが裏を見せることは決してありませんから。


火星(マーズ)

酸化鉄を主成分とすることから、地球からは赤く小さく光って見えます。
19世紀のアメリカの天文学者パーシバル・ローエルは、火星の表面に見
える線状の模様から、火星には乾燥した砂漠に水を引く運河を築く高度
の文明が存在すると考えました。大気圧は地球の 0.75% と小さいので
体を支える構造が軟弱で、また知能が高いことから、「タコ型火星人」
の姿が作られました。イギリスのSF作家、H.G.ウェルズが1897年に小説
『宇宙戦争』を発表したのが最初です。1938年10月30日夜、「アメリカ
ニュージャージー州が火星人により侵略された」というラジオのドラマ
仕立ての臨時ニュースにより、全米の各地がパニックに陥った話は有名
です。火星に水が存在していることを発見するなど大活躍している無人
探査車オポチュニティーからの信号が途絶えた、という新聞記事を先日
読みましたが、その後の様子はどうなっているでしょうか。
http://astro.ysc.go.jp/phoenix-mars.html


水星(マーキュリー)
2013年打ち上げ予定の探査機「ベピコロンボ」は、金星を通過しながら
その重力によりスイングバイを行うことにより、水星に接近して観測を
目的とする探査機です。この探査機に、この理論を提唱したイタリアの
天体力学者 ジウゼッペ・コロンボ博士の愛称「BepiColombo」が付いた
のです。水星は金星よりもさらに太陽に近く、地表の温度変化が激しく
-183 ℃〜427 ℃ にもなります。大気の主組成はヘリウムとナトリウム
です。太陽との最大離角が28度しかなく、観測は非常に難しいと言われ
ていますが、以前、自局のQTHから 2000年2月12日 日没後に、この水星
を肉眼で確認することができました。(詳細は下記My_HP No.195 参照)
水星が沈むことを水没、というのは冗談ですが、30分程で地平線に沈ん
でしまいます。地球を出発した探査機は、水星に到達するのに6年かか
るということです。壮大な夢とロマンを追っているのですね。
http://www.jaxa.jp/projects/sat/bepi/index_j.html
http://www.stp.isas.jaxa.jp/mercury/index-j.html
http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr195.htm


木星(ジュピター)
 
太陽系の中で最も大きな惑星。今は宵の口に、金星と木星が横に並んで
いるのがよく見えます。ジュピターはギリシャ神話で太陽の父ゼウスと
されています。望遠鏡では縞模様もはっきり見ることができます。四つ
の衛星 イオ、エウロパ、ガニメデ、カリスト が木星の周辺をクルクル
と日々、回っているのを望遠鏡で見ると、その神秘的な光景に酔いしれ
てしまいます。この四つの名前は、神話のジュピターの恋人たちにちな
んでつけられています。
http://spaceinfo.jaxa.jp/ja/jupiter.html


    (C)NASA


金星(ビーナス)

金星を意味するビーナスは、ギリシャ神話に登場する愛と美の女神です。
今は宵の明星として日没後に明るく輝いています。本当に神秘的な惑星
です。古代の人々と同じく現代でも、この星を眺めていると、俗世間の
ことで悩んでいることが小さく思えてきます。実際は金星表面は90気圧、
大気は ほとんど二酸化酸素からなり、温度は平均400℃で、とても生物
が住める環境ではありません。 旧ソ連による探査機コスモス、ベネラ、
ベガ、そしてアメリカによるマリナー、パイオニアビーナス、ガリレオ、
マゼラン、カッシーニ、メッセンジャーなどの探査機により調査が進め
られています。日本でも 2010年,PLANET-C(金星探査)、そして 2013年,
ベピコロンボ(水星探査)が打ち上げられる計画になっています。


土星(サターン)

太陽からの平均距離は 14億2940万km。どのくらい離れているのか...
地球と月の間の距離が 38万km ですから、比較にならないほどべらぼう
な距離であることがわかると思います。そのため、太陽から受ける熱は
地球の約 1/100で、土星の地表の温度は -180℃ ととても寒い衛星です。
土星の環を土環(管)、というのは冗談ですが、昔からその神秘的な他の
惑星にはない「環」が知られています。漆黒の闇の中に凛として浮かぶ
土星を、ずっとそのままいつまでも望遠鏡で眺めていたい気持ちになり
ます。土星の環は非常に薄く、直径は 15万km以上もあるのですが 厚さ
はわずか 200m ほどで、ほとんど氷からできています。環の起源は不明
ですが、衛星の崩壊からできたのではないかと言われています。
http://astro.ysc.go.jp/cassini-images.html
http://solarsystem.nasa.gov/planets/profile.cfm?Object=Saturn&Display=Facts


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