● (No.261) 最近のデジタル衛星 [TiungSat1,Uo11,Fo20,Uo22,Ko25,Uo36,Ao40] (2001年2月) ----------------------------------------------------------------------------------- [2月22日] KO-23 ... 435.175MHz 9600bps FSK : 搬送波のみ送信 KO-25 ... 436.500MHz 9600bps FSK : 何も聞こえず AO-40 ...2401.323MHz 400bps PSK : S2ビーコン TiungSat. 437.325MHz 38400bps FSK : 正常運用(ダウンロードのみ) 本日(2/22)、初めて 38400bps の TiungSat-1 へのアップリンクを試みました。 WiSP32 のレジストリによる自動送信要求は 50秒ごとに行われるので、ただで さえ QRMによる困難なアップリンクが、この送信時間間隔では、もっと難しく なったという感じです。 なお、38k4 の送受信設備は次のとおりです。 TS790 + TRX4S + TNC31S (SYMEK) または、TS790 + IFD + TNC31S (SYMEK) Amsat-News では、TiungSat-1 に関して次のようにレポートしています。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - TIUNGSAT-1 アップリンク 145.850 or 145.925 MHz 9600 baud FSK ダウンリンク 437.325 MHz Broadcastコールサイン MYSAT3-11 BBSコールサイン MYSAT3-12 打ち上げ:2000年9月26日に、バイコヌール宇宙基地から旧ソ連の弾道ミサイル を転用したロケットにより打ち上げられた。 状態:38k4 FSK で正常運用。 Chris(G7UPN)は ANS において、最近 TiungSat-1 はデータ率 38k4 で運用され ていた、と報告している。 38k4 におけるデータ復調は、ほぼ 100% の割合の 大変良いものである、と報告されている。出力電力は、"大変良いダウンリンク を与える" 8ワットである、と Chrisは言っていて、さらに "ダウンリンクの側 は 高出力で送信機を動作させていて、電力備蓄は充分ではないので、連続的な 運用はサポートできない" と説明している。 さらに G7UPN は、衛星TiungSat-1 が可視範囲に来た時にダウンリンクを 'on' に切り替えるようにアマチュア無線局に求めている。 この操作をする方法は、 地上局ソフトウェアによって、ダウンリンクを on にすることを 衛星に要求す ることである。衛星は その要求を受け取り、操作をサポートできるか、そして ダウンリンクを実行できるか、を判断するためにバッテリーをチェックする。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - この記事の中の '地上局ソフトウェア' とは、WiSP32 のことです。この操作を するためには Windows95 のレジストリ操作が必要なのですが、それについては 次のURLを参照して下さい。 http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr240.htm http://www.asahi-net.or.jp/~ei7m-wkt/numbr251.htm また本日(2/22)は、衛星AO-40の S2ビーコンも受信しました。LOS直前の 3分間 で、受信周波数はドップラーシフトにより 11kHz下がったことを観測しました。 AO-40 Feb.22 2001 JST MHz(USB) RS MA 12:52:20 2401.330 44 252 12:52:50 2401.328 44 252 12:53:20 2401.326 45 252 12:53:50 2401.324 45 252 12:54:20 2401.322 46 252 12:54:50 2401.320 46 252 12:55:20 2401.319 57 253 LOS なお、Sバンドの受信設備は次のとおりです。 29el.Loop + Pre.Amp + Down Converter + TS790 (Maki Ele.) (GR-2400) (Drake 2880) (KENWOOD) [2月23日] 本日(2/23)は、衛星UO-11 を受信してみました。 総計 110kHz のドップラー偏移を観測しました。 LOS時刻は、ほぼ 14時28分50秒JST でした。 UO-11 ...2401.500MHz 1200bps USB : S beacon JST MHz(USB) RS 14:18 2401.557 32 (AOS) 14:23 2401.500 45 (TCA) 14:28 2401.447 21 (LOS) http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/10223u11.gif [2月26日] 本日(2/26)は、衛星に一つもコンタクトが取れずに ストレスの溜まった一日と なりました。 UO-11 ...2401.500MHz 1200bps PSK : 何も聞こえず AO-16 ...2401.143MHz 1200bps PSK : 何も聞こえず UO-36 ... 437.375MHz 38400bps FSK : スイッチオンできず 衛星UO-11 は、仰角が 11度と低かったために、Sビーコンが聞こえなかったの かもしれません。 衛星UO-36 の 38k4に対しては、アップリンク動作はきちんとできているのです が信号が戻ってきません。 WiSP のレジストリは設定済みなので、どこかまだ ハードウェアまたはソフトウェアの設定に不備があるのかもしれません。 (Uplink 9600 baud, 145.960MHz / Downlink 38400 baud, 437.375MHz) TS790 + TRX4S + TNC31S (SYMEK) or TS790 + IFD + TNC31S (SYMEK) 昨日 広報された衛星AO-16 のSビーコンは、本日の午前中の 2回のパスでは、 確認することができませんでした。 AO-16 2401.143MHz (+/- doppler, kiss mode): Feb.26 08:19-08:27JST : 何も聞こえず Feb.26 09:56-10:10JST : 何も聞こえず 29el.Loop + Pre.Amp + Down Converter + TS790 (Maki Ele.) (GR-2400) (Drake 2880) (KENWOOD) > Date: Sat, 24 Feb 2001 22:04:52 -0500 > From: "Russell J. Platt, Jr." [rjplatt@vnet.net] > To: "all" [amsat-bb@amsat.org] > Subject: [amsat-bb:42899] AO-16 S-Band ON > > At 0245z AO-16's 2401.143 Mhz Transmitter was turned on. > I will leave it on for approximately 24 to 36 hours depending on > battery voltages and temperatures. > > All reception reports are welcome especially any telemetry copied > in kiss format > > Russ Platt / WJ9F > AO-16 Command Team [2月27日] 本日(2/27)は、衛星UO-11 のSビーコンを聞くことができました。 昨日は何も聞けなかっただけに、うれしく思います。このシビア な世界に浸っていると、それだけで気分が High になります。 本日の衛星UO-11 の LOS を、14:37:30JST に確認しました。 UO-11 ...2401.500MHz 1200bps USB : S beacon JST MHz(USB) RS 14:34:50 2401.449 32 14:37:10 2401.446 21 LOS [3月1日] 本日(3/1)は、アクセスした衛星から全て良好な信号を受信できて、実に気分の 良い一日を送りました。 UO-11 ...2401.500MHz 1200bps USB : Sビーコン UO-22 ... 435.120MHz 9600bps FSK : 正常運用 AO-40 ...2401.323MHz 400bps PSK : S2ビーコン 衛星UO-11 は AOS〜LOS にかけ、2401.5491MHz〜2401.4470MHz で RS45 の良好 な信号を受信することができました。衛星UO-22 は KO-25 と同様に、正常運用 されていました。 衛星AO-40 は、MA251 の 2401.3607MHz から聞こえ始めまし た。 下記の AO40 の gif画像ファイルでは、マンチェスターコードBPSK信号の 特徴であるミラー(鏡)状の対象なスペクトルを見ることができます。 http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/10301u11.gif http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/10301u22.gif http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/10301a40.gif 他の全ての衛星のモードと周波数については、次の URL を参照して下さい。 http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/sat_freq.htm 受信環境: 9600bps : CubicalQuad + Pre.Amp + TS790 + TNC241 (Lamda ele.) (GPA720J) (TASCO) 38400bps: TS790 + TRX4S + TNC31S (SYMEK) TS790 + IFD + TNC31S (SYMEK) 2400MHz : 29el.Loop + Pre.Amp + Down Converter + TS790 (Maki Ele.) (GR-2400) (Drake 2880) この設備については、次の URL にも図表入りで載せてあります。 http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/equipmen.htm [3月2日] 本日(3/2)は、次の衛星を受信確認しました。 UO-11 ...2401.500MHz 1200bps PSK : Sビーコン KO-23 ... 435.175MHz 9600bps FSK : 搬送波のみ KO-25 ... 436.500MHz 9600bps FSK : 正常運用 AO-40 ...2401.323MHz 400bps PSK : S2ビーコン 衛星UO-11 は、東回りの仰角の高いパスでしたが、AOS 直後に信号を確認した きりで(2401.552MHz〜2401.543MHz)、その後は聞こえなくなりました。 日に よって随分と受信感度が異なるものです。いずれにしても 衛星が北方向(東京 都心方向)にある時は、ノイズがかなり入ります。 2.4GHzは、それだけ繊細だ ということでしょうか。 衛星KO-23 は、相変わらず無変調音のみが聞こえます。 衛星KO-25 は最近好調で、正常運用が続いています。 衛星AO-40 は、LOS間際の MA248 から信号を確認しました。 AO-40 Mar.2 2001 UTC MHz(USB) RS MA 00:39:30 2401.3408 24 248 00:43:30 2401.3368 35 249 00:48:30 2401.3300 46 250 LOS [3月4日] 本日(3/4)、衛星FO-20 の極めて強い RS59 の搬送波のみ受信確認しました。 FO-20 ... 435.795MHz CW/SSB : 搬送波のみ送信 JST MHz(USB) RS 11:27 435.803 59 AOS 11:36 435.795 58 TCA 11:45 435.784 59 LOS http://www.ne.jp/asahi/hamradio/je9pel/10304f20.gif 今からちょうど11年前の 1990年2月7日、種子島の宇宙センターから打ち上げら れ、現在も アナログJAモードで運用を続けています。 JAMSAT-News によると、 夜間のパスでは、食によって UVC(Under Voltage Controler)が動作し、送信 が一時的に停止することがあります。 UVC とは、バッテリの過放電を防止する ための回路で、バッテリ電圧が低下すると送信機への電源供給を 自動的に遮断 します。 バッテリに十分な電力が充電できなくなったために起きている現象と 考えられています。 JAS-1b FO-20 Uplink 145.900 to 146.000 MHz CW/LSB Downlink 435.800 to 435.900 MHz CW/USB Beacon 435.795 [3月5日] 本日(3/5) 受信確認したのは、2.4GHzの衛星 UO-11 と AO-40 のみです。 - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - UO-11 ... 2401.500MHz 1200bps PSK : Sビーコン AO-40 ... 2401.323MHz 400bps PSK : S2ビーコン - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 衛星AO-40 は、本日はいつもより RS がよかったのですが、WDECPSK には デコードされませんでした。 AO-40 Mar.5 2001 JST MHz(USB) RS MA 13:18:30 2401.3580 34 249 13:25:30 2401.3537 35 250 13:32:30 2401.3407 46 252 13:34:20 2401.3240 46 253 13:37:30 LOS 衛星UO-11 は、大きなドップラー偏移の いつもと同じ搬送波のみです。 UO-11 Mar.5 2001 JST MHz(USB) RS 13:51:00 2401.5538 34 AOS 13:57:20 2401.5000 44 TCA 14:03:40 2401.4460 44 LOS
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