CAS-5A(FO-118), CAS-10(XW-4)


● (No.1124) CAS-5A(FO-118), CAS-10(XW-4) (2022年12月25日)
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CAS-5A (Fengtai-Shaonian 2)
FO-118 (Fengtai-OSCAR 118)
北京市豊台区少年

CAMSAT CAS-5A satellite successfully deployed at UTC 06:47:29 on Dec. 9, 2022
https://twitter.com/du_ba1 @BA1DU

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V/U Linear Transponder : Uplink 145.820MHz, Downlink 435.540MHz, bandwidth 30kHz
V/U FM Transponder:     Uplink 145.925MHz,Downlink 435.600MHz, bandwidth 15kHz
H/U linear Transpondert: Uplink  21.435MHz,Downlink 435.505MHz, bandwidth 15kHz
Telemetery:435.650MHz GMSK_4800bps
CW Beacon: 435.570MHz CW 22wpm
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@JE1CVL (10.Dec2022)

周波数を普通に設定してあれば、ドップラーを掛けて ダウンが聞こえて来るはずですが、
聞こえて来ません。ずれがあるようです。FM Transponder ですらそのように感じました。
ずれがどれくらいかを発見する必要があります。

(1) CW Beacon 探しに行くとかなり下で聞こえていました。信号は強力。

(2) Linear Transponder CWでループ取りを試みましたが、確認出来ませんでした。
    ループを取るにはアップ周波数を4kHzくらい調整する必要があるかも知れません。
    たぶんマイナスだと思いますが、未確認。

(3) FM Transponder 規定周波数に、Dopplerを掛けてもダウンが聞こえて来ません
    でした。探しに行くと 435.56220MHz にDopplerを掛けたところで中国の局が
    2局 (BI4PBV BH3GIS)聞こえていました。この時自局はアップ確認できず。

(4) CAS-5A のAOSが 02:06JST (11.Dec2022) 様子を見る。「普通に使える」ことを確認。

(5) CW Beacon 435.56945MHz に Doppler を掛けて聞こえていました。受信モードは帯域
    を広くするため「USB」。

(6) Linear Transponder 受信固定、リバースドップラーで、完全ループを取るための
    アップ周波数補正、CWで -1,630Hz、SSBで -290Hz でした。

(7) FM Transponder は、規定周波数のままで、自局のダウン聞こえました。
    追ったTLEは「2022-167A」ですが、「2022-167C」 であろうとのレポートがあります。

CAS-5A Manual @CAMSAT
CAS-5A User's Manual v1.0.pdf
CAS-5A User's Manual v2.0.pdf


CAS-10 (XW-4)
Release: 01:30 UTC on December 18, 2022

        Up       Down     CW       Mode                        
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CAS-10  145.870  435.180     .     VHF/UHF SSB, bandwidth 30kHz
CAS-10     .     435.725     .     4K8 GMSK telemetry          
CAS-10     .        .     435.575  DTMF_camera CW              
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@JE1CVL (18.Dec2022)

(1) CAS-10 放出成功、良かった。ダウン信号まずまずの強さ、SSBでも実用になります。
    完全ループを取るためのアップ周波数補正は 「+2,650Hz (SSB)」 でした。

(2) 少し信号強度落ちた感じで、SSBではループ取れませんでした。CWなら交信可能でした。
    「-610Hz (CW)」

(3) 残念ながら今のところ、中継器の安定度悪いです。ループが、一度合わせてもどんどんずれます。
    それを承知で運用しないと難しいです。

(4) V/U Linear 依然中継器の周波数安定度は低く、ループが安定しない状態です。

(5) 完全ループを取るためのアップ周波数補正値は、SSBの場合で-460Hzから+260Hzの間を動いて
    いました。アップ補正値を容易に判定するため、受信のメイン周波数435.180MHz「受信固定」で
    運用しています。

(6) アップ補正値を判定するのは次のようにしています。

(7) メイン周波数で自局のダウンが明瞭に聞こえる時、リバースドップラーを解除してアップ周波数
    を読みます。その数値とデフォルト値を加減算すると、それがアップ周波数補正値です。Linear
    衛星の場合、そのパスごとに 「-460Hz (SSB)」 のように表記しています。

CAS-10 Manual @CAMSAT
CAS-10 User's Manual v1.0.pdf



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