AO-16を PB で受信する #4
● (EISEI.38) AO-16 を PB で受信する #4 (1994年 5月29日) ------------------------------------------------------- 本編(35)〜(37)において、PB.EXE の使用方法を簡単に見てきましたが、1994年 5月 28日(土)12:37〜12:50 JST のアクセスで、具体的にどんなファイルが 自局にダウ ンロードでき、またどんなファイルが生成したのか、HDD内を覗いてみることにしま しょう。 PB.EXE の初期の Main Menu Window において Q を入力すると、PB.EXE から完全に 抜け出たあと、いわゆる「IBM DOS SHELL」画面に戻りますが、この状態で HDD内の ディレクトリを眺めても、見た目は何も変化がありません。この DOS SHELL 画面の 上部2行目の「View」をマウスで左クリックし、続けて「Refresh」を左クリックし て、リフレッシュすることにより、次の各ファイルが新しく生成されていることが わかります。 5372 .ACT 5124 05-28-94 5372 .HOL 78 05-28-94 53FD .ACT 4148 05-28-94 53FD .HOL 78 05-28-94 94052803.KSS 6698 05-28-94 PB .LOG 75 05-28-94 PB__0000.PFH 2003 05-28-94 PFHDIR .HOL 176 05-28-94 SLIST .DAT 12000 05-28-94 上記の内 「5372.*」 と 「53FD.*」 は、本編(36)で述べた Main Menu Window の 左上の Capture Window に見えていたものです。ファイルが完全に受信出来ている と拡張子が「*.DL」になるのですが、この拡張子「*.ACT」はまだ受信が未完成で、 その一部分のファイルであり、拡張子「*.HOL」はその欠落部情報です。 一般に、完全ファイル「*.DL」には特殊なヘッダーが付加され、「PHS.EXE」という 専用ツールで復元する必要があります。(詳細は次回、解説します。) この未完成ファイル「5372.ACT」の中身の一部をちょっと覗いてみましょう。下記 のようなメッセージで、HDD内のデータベースに取り込まれたことがわかります。 [5372.ACT の一部] [5372.HOL] | program = | 0 pfh header received { | 0 pfh file length command = pg.exe | 2 holes title = AO16_PB.exe | 0, 4879 directory = C:\PB_PG\AO16 | 5124, 4294967295 pause = enabled | } | 「94052803.KSS」は KISSログファイルで、configuration file の「PB.CFG」の中 の entries の 「logbbframes, logdbframes, logothers」 の3種類の設定に応じ テレメトリなどの KISSログが取れます。ファイル名は「yymmddhh.KSS」です。 「PB.LOG」には、毎回の受信成績が書き込まれます。今回の成績は次のとおりです。 94/05/28 03:40:44 - 03:54:05 : Max=116 Bps Gross=3 Bps Total Bytes=2722 時刻は UTC ですので、JSTに換算するには +9時間します。この時刻表示がおかしい 場合は、「AUTOEXEC.BAT」において、「set tz=jst-9」の1行を追加して下さい。 本編(32)で解説したように、完全受信ファイル「*.DL」を専用ツール「PHS.EXE」を 用いて復元する方法を次回解説し、さらに専用ファイル「PFHADD.EXE」を用いて、 ヘッダーを付加した後、送信ファイル「PG.EXE」を使用して、実際に衛星AO-16 に送信テストファイルを送り込んでみたいと思います。 参考資料 PBNEW.TXT(in PB920430.ZIP) MH誌 '94 4月号&5月号 JR1ING/菊川氏記事
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