写真枠とトリミングについて

写真が飛び出して見えるといった効果の場合、とても重要な要素に、写真枠と被写体の関係が上げられます。
飛び出すと言ったときなにに対して飛び出しているのかと言うことが明確になっていた方が解りやすいと思います。それで無理矢理、その基準を作ってしまうことが必要です。そこで写真枠に対してこれだけ被写体が飛び出していると言う効果を演出する必要があります。

前の写真で言えば、そのトリミングがとても重要だということです。つまりVサインの下の方まで被写体が入っていて、その下に写真枠がくるようにトリミングした方がより効果的だということです。
しかしこの写真枠と飛び出し効果は一種のだまし絵になっている事が多くあります。写真の上部と下部で一体どっちの方が前に飛び出しているのか解らなくなってしまう事があると言うことです。あのだまし絵の階段を思い描くとよく解ると思います。つまりどちらの方が階段の上なのかと言うあれです。

 もう少し解り易くトリミングと枠の問題をもう少し整理してみましょう

この様な枠を頭の中で描いて撮影するほうが良いと思います。左のように枠を人物の前に設定し場合は奥行きの表現となり、右の様に若干前後に体を傾けて、枠も頭より後ろに設定した場合は飛び出して見えるという訳です。