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王冠型土器(初期) 火焔型土器の面影が少し見られる。
王冠型土器はどのように火焔型土器と使い分けられたのだろう?
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王冠型土器(最盛期) この土器は住居跡の柱穴から折り重なって出土し、
きわめて残存率が高く、口縁部の一部が欠けている程度の優品である。
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初期の火焔型土器、胴部の模様が最盛期とはぜんぜん違い、
渦巻き模様が見られない。たまたま私が発掘作業を覗きに行った時に、堀上られたものだけに愛着がある。
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この火焔型土器は底部が欠失していたが、約8割の残存率であり、造り、焼成
、大きさとも国宝級の一品である。特徴としては胴部の中ほどに袋状突起が4単位で貼り付けられて
点である。
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背の低い初期の火焔型土器である、上部は最盛期の火焔型土器と変わらないが、
胴部の文様が簡素化されている、ちょっと可愛らしい土器である。
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沖ノ原遺跡はひまわり畑で有名な沖ノ原のほぼ中央にあります。
昭和47・48年に農地開発の事前発掘調査が行われた結果、遺跡は国指定の史跡となり、出土遺物は津南町歴史
民俗資料館で展示された後、新潟県指定文化財となった。
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火焔型土器を水煙型土器と言う説もあるが、私もその説に賛同する。
鶏頭冠はS字の変形とも言われているが、私には水面から飛び出した鮭のようにも見える。
また口縁のギザギザは川の激しい波、頚部の渦巻き模様は急流の流れ、胴部は穏やかな川の流れ
に見えてきます。
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最盛期の火焔型土器は鶏頭冠が上に伸びて大型化し、頚部のくびれが
強くなる。
これほどの華やかな文化がなぜ縄文中期中葉で途絶えたのか不思議でなりません。
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今までの火焔型土器と比べ突起部の鶏頭冠らしきものが無い、王冠型土器と
火焔型土器の中間に位置するのか?
この土器のほうが火焔型土器と呼ぶのにふさわしく、
燃えあがる炎の感じが出ている。私の好きな一品です。
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プロポーションの良い中型の火焔型土器だ、復元状態もよく、今後
津南の代表的な火焔型土器になりそうだ。
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