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Canon F-1 with YC マウント

これはキヤノンF-1のボディにヤシコンレンズをつけられるように改造されたもので中古屋さんで見つけました。ベースボディは旧F-1の前期型です。
コンタックスレンズ->FDボディを実現するためにFDとCYマウントを比較するとフランジバックはFDが42mmとかなり短いので余裕はあるのですがマウント内径は48mmでぴったり同じなのでアダプターは介在できません。そのためこのようにマウント改造が必要のようです。
レンズをつけてみるとブラックペイントのF-1と質感の高いヤシコンレンズはなかなかのマッチングを見せてくれます。 


TTL測光も可能ですが絞込みでの使用になります。しかしもともと旧F-1はFLレンズとの互換性を考えていたために絞り込みもロック機構がついていて絞り込んだまま使うことができます。(レンズ交換時はロック解除が推奨されてます)


写真ではボディ左側面の長いレバーがセルフタイマー兼絞込みレバーで、その下部の小さいレバーがロックレバーです。この際には測定指針ではなく定点マークに合わせることになります。
スペックでは低い方はEV2.5までとなっていますが、手持ち限界を考えるとあまり問題にはならないでしょう。測定範囲外のときはメーター表示が赤くなり警告します。


Canon F-1, P50/1.4, RDP3

テストのためにリファレンスとして使っているライカR6.2を持ち出してサイドバイサイドで比較しましたが実際のメーターはVARTA1.5Vを使っている電圧の違いによってか、少し誤差が出るようです。


ただ誤差はほぼ2/3段オーバーで一定しているので露出ダイヤルをISO100のときに64、400のときに250とすることでほとんど問題なく読み取れます。
露出のテストをしてみましたが、1/2000でおそらく1/3ほどやや遅い(オーバー目)ほかは特に問題ないと思います。一秒もきちんと動いていました。


旧F-1は12%範囲の今で言う部分測光ですがファインダーのコンデンサーレンズの中にハーフミラーを置くという独特の機構をもっています。 
露出計はCdsのためにゆっくりと動きますが指示値自体はわりと正確で1/2段の差もきちんと読み取れますのでリバーサルにも十分使えます。
意外と測光範囲の切れも良いので左の写真のような輝度差の大きなシーンでもこなすことができます。

ファインダーがかなり明るいので絞込みでもF5.6くらいまでは十分見えますが標準のプリズムスクリーンのままだとかげってしまうので絞り込んだままピントを合わせたいときは全面マットかオプション品の小口径用プリズムスクリーンがほしいところです。
使用に関しては電池が旧ヴァルタ水銀電池1.3V(またはMR9)というところがまず問題です。
もともとの仕様であった1.3V規格の水銀電池(VARTA HDまたはMR9)というのは現在生産されていないので、中古屋さんで気長に水銀電池の在庫を探すほかにはいくつかの代替方法を使うしかありません。

ひとつはVARTAの現行の1.5Vの電池を使用すること、これはわりと安く(100円程度)入手できますが電圧が異なり露出値が異なるという欠点があります。

もうひとつは関東カメラなどで作成しているMR9タイプのアダプターを使いSR44やSR43などの1.5Vの電池を使うということです。こちらはMR9アダプターには1.35Vに降圧させるタイプと電圧変化させないタイプがあり、基本的にはF-1には降圧タイプ、EFなどには後者を用いるようです。また以前は薄型と通常型があってボディによって相性があったようですけれども現在は一つのタイプに統一されているようです。

またWeinCellというメーカーの空気電池という選択もあるようです。MRB625というタイプでサイズも電圧(1.35V)も水銀電池と同じで露出値の差は出ないようです。値段は600-800円程度です。空気電池ということで使用の30分前にはシーリングをはがす必要がありますが、電圧降下はアルカリより少ないとのことです。
また自然消耗があるようです。

水銀電池の最後のストックを販売しているサイトもあります。ただし使用者のコメントで高さがあわないという情報もあるので注意してください。


Canon F-1, P100/2, TriX