モノクロカメラとしてのKiss Digital N

Kiss Digital N (a.k.a.. Rebel XT/350D) is a fascinating tiny digital SLR
which features decent picture quality.
Additional good point of the camera is the B/W picture capability.

     

 

EOS キッスデジタル N(以下KissDN)は小型軽量で800万画素という高画質を特徴としています。その機能のひとつに20Dから引き継がれた美点としてモノクロ画像を直接作ることができるというものがあります。
デジタルカメラの場合にモノクロ写真にするのはカラーで撮った画像をモノクロにPC上で変換するのが一般的です。しかしモノクロに親しんだ撮り手から見た場合、これはいささか違和感を覚えるのも事実といえます。

Kiss Digital NはJPEGのひとつの設定としてモノクロをサポートしていて、撮った直後のプレビューの時点でモノクロで表示されるのでモノクロで撮っているという感覚をフィルムよりもはっきりと感じさせてくれます。これはKissDNのスナップカメラとしての魅力を倍加させるものです。

 
   
     

KissDNの特徴のひとつはその卓越した高感度性能にありますが、室内での印象的なモノクロを撮るのにかなり強い味方となります。
この左右の二つの写真は岩崎邸の暗い内部で撮ったものですが、二つともKissDNのいわば「おまけ」とも言えるEF-S 18-55で撮っています。このような低照度条件で普及品の暗いズームを使うということはいままで考えられなかったことです。これは写真の可能性を大きく広げるといえるでしょう。もっともEF-S18-55は普及クラスとはいえAPSに特化した設計で写りもなかなかに悪くないレンズといえます。
この二つの写真はISO800で撮りましたが、この段階でもノイズは目立つものではありません。さらにノイズリダクションソフトのNeatImgeをかけることによって、あたかも低感度で三脚をたてて室内で撮ったかのような写りをも見せます。

Digital Kiss N is also good at low light capability.
I took these two pictures inside of the historic house in Tokyo.
I used EF-S 18-55 entry class zoom at ISO 800,
it can not be taken with such an economy lens so far.
The Neat Image noise reduction software helps more.
 

 


 
 
 

KissDNのモノクロにおいてはフィルター効果というものが設定されていて、いままでフィルムではカラーフィルターをつけていた効果がシミュレートされています。フィルムの場合は一眼レフの視界に色がついたり露出倍数がかかったりしましたが、それもありません。
これにはイエローやオレンジなどのフィルターがありますが、ひとつ面白い応用例を紹介します。
下記の写真は赤いバラをモノクロで撮ったものですが、フィルター効果を変えただけで他は同じです。左は赤フィルターで右はフィルターなしです。
このように赤いものに赤フィルターをかけることで赤い部分だけを白く浮き上がらせることができるのです。

こちらのページでこの効果を使用しています。

 
   
 

Yes Virginia, there is a filter work.
Kiss B/W also simulates the filter effect in B/W film photography.
Look at the above two pictures of red rose,
the left shot was taken with "RED filter" and the right is without filter.
Here is another samples of this digital filter work.
 

 


 

 

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