切符二題
'02/02/05開設


インドレールパス

 旅行したのはもう10年以上も前のことだというのに、この切符(パス)、まだインドのムンムンたる臭いを放っているのである(臭いを伝えられないのが残念である)
 さてこのインドレールパスなるもの。これでインド中の鉄道が乗り放題となる。ただしインドの長距離列車は全席指定なので乗る度に窓口に並んで指定券を発行してもらわなければならない。悠久の国インドのこと。これが時間がかかるのだ。
 このパスはニューデリー駅の外国人専用の切符売り場で購入した。米ドルで90ドル。当時のレートで13000円くらい。インドの物価を考えればなかなかに高価な代物である。
 実際の旅程はというとニューデリーからデカン高原を縦断して最南端のカニャクマリ、コモ岬まで。東海岸を北上してマドラス、カルカッタというコースをたどった。およそインドを半周して鉄道の利用距離は6,700km。果たして元は取れているのか。そもそもがインドは鉄道料金が安いので(当時の価格、東京から青森くらいの距離を急行二等で700円くらい)こんなパスを買う必要がないのである。
 パス左上に打たれているナンバーをみると「No.20」しかもその間に価格改定がなされている。そのくらいしか売れていないのである。珍品ということで取り合えず一題。


ファンではありません。べつに…

 二題目。時も場所もまったく異なる。鹿児島からの帰りであった。時間はタンとあった。鹿児島の少し北に「伊集院」という駅がある。帰路の"山陽本線"には「光」という駅がある。それで思いついて購入した切符がこれ。ちょっとしたおふざけである。
 途中熊本とかで途中下車しながら北上。福岡で一泊して博多駅の改札をくぐったのが朝6時少し前だった。切符の日付を見れば分かるよう、平成7年1月17日。そう、阪神大震災がおきたその時であった。日本中がひっくり返るような騒ぎになっている中、こんなのんきな旅をしていたのである。









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