落語はろー・落語速記編

『芝浜』解説


 『鰍沢』とともに、三遊亭圓朝(1839〜1900)作の三題噺(お客から3つの“お題”をもらい即興で作る話)の代表格とされる(異説もある)。この『芝浜』の3つの題は「酔っぱらい」「財布」「芝浜」だったと言われる。“芝浜”とは現在の田町駅付近。その昔は現在JRの線路の走っている所が海岸線だった。
 多くの演者によって演じられて来たが、取り立てて有名なのが三代目桂三木助(1901-1961)によるもので、『芝浜』といえば『三木助』と言われたほどであった。現在は立川談志が十八番としており、その演出法とともに高い評価を得ている。
 各演者によるCDも沢山発売されている。極めつけの三木助の『芝浜』はポリドール、ポニーキャニオン、コロムビア、キングと多くのメーカーから発売されているが、どれも昭和29年NHKラジオで放送されたもので元は同じ。ただしコロムビア盤はノーカットで他社の盤より5分ほど長い。1枚だけ買うならこれがよかろう。


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