★さて、無事に地理試験に合格して意気揚々と乗客を乗せて走り出しても、乗客の指示する目的地へそうすんなりと到着できるものではありません。乗客も運転者自身も目的地が皆目わからず共に迷子状態などと言う最悪の事態もしばしば起こります。運転技術を本だけで学べないのと同じように、タクシー営業技術も机の上だけでは学べません。
★聖書の学びも同じです。教会の指導なしに自分で聖書を読み通すことは可能ですが、それによってイエス・キリストを信じる信仰による救いにまで至ることは、非常に難しいことです。教会を離れて一人で信仰を守りキリスト者として成長することはほとんど期待できません。
★聖書はキリストの福音（良い知らせ）を伝える神様から人類への手紙ですが、この手紙はキリスト教会に委ねられているのです。ですから、まず教会の指導が必要なのです。次に、主イエスを信じる者に与えられる神の聖霊と新しい命を持たないと、聖書を正しく理解することができません（「私達が受けたのは、この世の霊ではなく神からの霊である。それによって神から賜った恵みを悟るためである。」１コリント２：１２）。
★また、キリスト者としての新しい命は、この世に生まれた赤ちゃんが母親の愛とミルクによって成長するように、教会の愛と神のみことばによって成長するのです（エペソ４：１３〜１６；１ペテロ２：２）。よちよち歩きの赤ちゃんが何度も転びながら歩くことを覚えるように、新しく生まれたキリスト者の命は実生活の中で信仰を実践して行くうちに、更に大きく成長することが期待されます。成長の止まった赤ちゃんを見れば親は悲しみます。同様に成長するのをやめたキリスト者を見ると神様ははなはだ悲しまれるのです。
聖書のことば「私たちは落胆しない。たといわたしたちの外なる人(肉体と精神・生来の人間性）は衰えても、内なる人(霊・キリスト者としての新しい命）は日ごとに新しくされていく。」２コリント４：１６
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キリスト紀元２００３年 ６月 １日公開
