ゴスペル よい知らせ キリストをあなたに @31church.net
   主イエスのたとえ話

  
〈1〉たとえ話について

 聖書 「それから、弟子達がイエスに近寄ってきて言った、『何故、彼らに譬えでお話になるのですか』。そこで、イエスは答えて言われた、『あなた方には、天国の奥義を知ることが許されているが、彼らには許されていない。おおよそ、持っている人には与えられて、いよいよ豊かになるが、持っていない人は、持っているものまでも取り上げられるであろう。だから、彼らには喩えで語るのである。それは彼らが、見ても見ず、聞いても聞かず、また悟らないからである。こうしてイザヤの言った預言が、彼らの上に成就したのである。
  「あなた方は聞くには聞くが、決して悟らない。
 見るには見るが、決して認めない。
 この民の心は鈍くなり、
 その耳は聞こえにくく、
 その目は閉じている。
 それは、彼らが目で見ず、耳で聞かず、心で悟らず、
 悔い改めて癒されることがないためである」。
 しかし、あなた方の目は見ており、耳は聞いているから幸いである。あなた方によく言っておく。多くの預言者や義人は、あなた方の見ていることを見ようと熱心に願ったが、見ることが出来ず、またあなた方の聞いていることを聞こうとしたが、聞けなかったのである』」
    マタイ13:10〜17 参考マルコ4:10〜13

 ★被造世界とその解釈(聖書) 神が創造された世界では被造物によって日々、年々さまざまなドラマが演じられています。そのドラマ(というたとえ話)の意味を解き明かして、人の歩むべき道を正しく教えてくれているのが聖書です。愚かな人々は、この被造世界のドラマ(真理のたとえ話)を見ても、「神はいない」と言い(詩篇14:1)、真理を求め、これを行なおうとするへりくだった人々は、聖書のもとに、そして聖書の主人公イエス・キリストのもとにやってきます(ヨハネ3:21)
 ★たとえ話の意味 「たとえ話」を意味するギリシャ語「パラボレー」は「比較のために並べて置かれたもの」という意味があります。主イエスのたとえ話は、天国の奥義を教えるために、これと並べてこの世または人間社会の実例から引き出された物語です。つまり、天国の意味が隠された地上の小話です。
 たとえ話の目的 主イエスがたとえ話を用いられた第一の目的は天国の奥義を心のかたくなな人々から隠すためでした。パリサイ人や律法学者のように悪意をもって、主イエスの教えに難癖を付けようと身構えているような人々から天国の奥義を隠すためでした。
 ★また、たとえ話の第二の目的は、意味を尋ねてやって来た弟子達のように、幼子のように心を低くして真理を求めて来る人々に、天国の奥義を解き明かすためでした
(マタイ13:11)。主イエスのたとえ話は、天国の奥義がテーマであり、天国とその国王(神)と国民(天国の民)の性質・特質などがサブテーマとなっています。
 ★たとえ話の解釈 たとえ話の解釈に当たって注意すべきことは、物語の細部にこだわって霊的真理をそこからほじくり出そうとして、無理な解釈を施さないことです。たとえ話はそれが表す霊的真理の正確なコピーではないからです。また、一つのたとえ話には、一つのテーマしかないと決め付けてもいけません。
 ★天の御国(神の国)は主イエスの説教の中心テーマ 主イエスのたとえ話の中心テーマが天の御国の奥義であるばかりでなく、主イエスの巡回伝道のメッセージの中心テーマも天の御国(神の国)でした
(マタイ4:17,23)。それで、主の説教の三分の一はたとえ話でなされている、と聖書学者が言っています。
 ★このたとえ話の奥義は昔の聖徒たちが切望したもの 主によって語られた天の御国の奥義は、昔の旧約聖書時代の偉大な族長、王、預言者たち、すなわちアブラハム、モーセ、ダビデ、イザヤ、エレミヤ、エゼキエル、ダニエルたちが見たい、聞きたいと切望しても見られず、聞けなかった話なのです
(マタイ13:16,17)。あなたが、キリストの弟子達と共に心を低くして、幼子のようになって主の説教に耳を傾けるなら(マタイ11:25)、あなたも昔の聖徒たちがうらやむ祝福を受けることができるのです。


URL http://31church.net
キリスト紀元2004年 6月 30日公開

2