★すべて重荷を負うて苦労している者は、わたしのもとに来なさい。あなたがたを休ませてあげよう。わたしは柔和で心のへりくだった者であるから、わたしのくびきを負うて、わたしに学びなさい。そうすれば、あなた方の魂に休みが与えられるであろう。わたしのくびきは負いやすく、わたしの荷は軽いからである。』」（マタイ１１：２５〜３０）
★「人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くが如し」と徳川家康が言ったといわれていますが、その重荷が何であれ、主イエスの上記の招きに答えて主のもとに休みと救いを求めて来る人は幸いです。なぜなら、「聖書は、『すべて彼を信じる者は、失望に終わることがない。』と言っている。」（ローマ９：３３；同１０：１３）からです。
★人はなかなかキリストのもとに救いを求めてやってきません。キリストの助けなしに自分でやれる、神やキリストに頼る者は弱い者だ、と思っているからです。そこで神は人が自分一人では負えないような重荷を一人で背負い込むのを黙って見ておられ、キリストのもとに助けを求めて来るのを待っておられます。しかし、多くの人々はキリストという救いの道を知らないため、或いは信じないため重荷に押しつぶされ絶望して自滅の道を選んでいます。昨今、不況関連の自殺者が交通事故死者の数倍にものぼるのもこのためです。
★聖書は「キリストのうちには、知恵と知識との宝が、一切隠されている。」と言っています（コロサイ２：３）。この知恵と知識の宝は何故隠されていて、万人が認めるものとなってないのでしょうか。それは、キリストの宝を発見するためには幼子のように自分を低くする謙虚な心を持たなくてはならないからです。「主は心の砕けた者にちかく、たましいの悔いくずおれた者を救われる。」（詩篇３４：１８）。キリストご自身がへりくだった方であり、十字架（謙遜）と復活（栄光）の道を通られたように、キリストの救い（栄光）を求める者はへりくだってキリストと共に十字架にかからねば（古い自分に死ななければ）なりません。
★このことを私達に悟らせて下さるのは神とキリストから来て私達の心に住んで下さる聖霊です。この方が、みことばによって私達をあらゆる真理に導いてくださいます（ヨハネ１６：１３）。キリストが十字架で死なれたのは私の罪のためであり、彼がよみがえられたのは私の罪の重荷を取り去り私に神の子供としての新しい命と魂の休みを与えるためであった事を聖霊によって悟るのです。神の子供としての新しい歩みはキリストとくびきを共にする歩みです。キリストが私の、そしてあなたの人生の以後の諸問題を共に負って下さり解決して下さるのです。
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キリスト紀元２００３年 ６月 １日公開
