Welcome to MKF (MojaveIM Kyoka File) support page !

main logo

ようこそ! こちらは『MKF(MojaveIM 強化ファイル)』の サポートページです。



 

【 MKFとは?】

MKFとは、簡単に言うと、
KKPファミリーの一つで、そのコンセプトを引き継ぎ、
macOS Mojave の 日本語入力ソフト(IM)に合わせて
改変&移植したものです。(^_^;
(* KKPとは『ことえり強化パッチ/ファイルズ』の略称です)

macOS Mojave に搭載されているIM(*)は
10.10以降、iPhoneなどとの共通性を優先したものに設計し直され、
また、10.11以降は ライブ変換機能が採用されて
本格的に使い込める入力ソフトになりました。
(* 以下、MojaveIMと呼ぶことにします)

とはいえ、基本的な使い勝手などは
元々の『ことえり』以来のものを引き継いでおり、
操作性に関していえば、大幅には変わっていません。

もちろん、そう簡単に変わられては困ることもありますが、
改善してほしい部分もいくつかあるわけで、
なのにそのへんがほとんど全く変わっておらず、
やはり私のように文字入力を頻繁に行なう人間にとっては、
どうしても これはこうなっていてほしいという思いが強く
やむを得ず個人で勝手に作り変えているわけです。(^.^;;;

おそらくそのように思われる方は少なくないと思われますので、
私のほうで ここはこのようにしたらどうかなという部分を改良し、
設定ファイルを書き換えたものが MKFというわけです。(^.^;;;

具体的には、
(1)モード変更なし&変換操作なしで全角英字が入力できるようになる
   かな入力/ローマ字入力にかかわらず、
   optionキーを併用することによって全角英字が入力できます。
(2)使いにくい機能キー設定が 使いやすくなる
  ・可能な範囲で、MS-IMEやATOKなどの使いやすい設定を採用。
  ・JISキーボードの かな/英数キーを使った機能設定を追加。
  ・MacBook等での文字入力にも配慮。
(3)入力しにくい記号類が1ストロークで打てる
   いちいち記号の読みを長々と打つのではなく、
   option+controlを使うだけで 48種類もの記号類が、
   シフトを使えば さらに倍の数の記号類が
   簡単に入力できるようになります。


【 解説 】

(1)モード変更なし&変換なしで 英字入力

   これは何がいいかというと、一般に かな入力では、
   英数字や記号類の入力が面倒だと思われていますが、
   Macのキーボードにある optionキーを併用して、
   かなモードのままで 英数字や記号類が入力できるように
   なります。
   (optionキーは元々 英字の記号類を入力するためのキーです)
   (※ このため、optionキーを使った機能キー設定は使用できなくなります)

   もちろん、shiftキーも併用できますので、
   よく使われるカッコやハテナマークなどの記号類も、
   簡単に入力できるようになります。
   (記号類に関してはデフォルトの状態でも入力可能ですが)

   さらにまた、そのようにして入力された英字や記号類は、
   変換中の状態であれば、“読み”として使える(*)ので、
   拙作『MadDic1(J/E)』『MadDic0』等によって、
   頭文字入力/短縮入力等が可能になります。
   ( ⇒ 英字入力に関するページ
   (* Yosemite以降は 一部 使えないものも出てきてしまいました)


(2)機能キー設定の変更&追加

(重要:ライブ変換使用時のキー設定が なぜか現状では
    設定どおりに動作しません。
    そのため以下の設定は ライブ変換オフ時のみ有効です)

   従来の ことえりから変わっていない設定といえば
   変換操作後の[delete]ですが、
   これには1文字削除(後退)が 設定されています。

   これはこれで便利なこともあるのですが、
   やはり、ATOKなどで古くから採用されているように、
   可能であれば、変換の取り消しになったほうが
   便利=つぶしがきくことが多いので、
   そのようになるような設定に直しました。
   (なお、従来の設定通りのものは option+deleteに設定してあります)

   それから、変換操作後(候補選択後)の「確定」が、
   選択の確定≠ナあって変換操作の確定≠ナはない−−
   すなわち、候補を選んだあとに returnキーを2度押す必要がある
   −−という部分にも 不便さを感じるというか、
   無駄が多いと思うので、
   これもやはり、その他のIMなどと同じように、
   一度の確定で 変換操作全体の確定になるような設定 に
   直しました。

   追加したものとしては、
   私が個人的に気に入っている便利な設定として、
    fn+[delete]で入力される 「del(1文字削除〈前進〉)」を
   「clear」の代わりに使うという設定を追加しま した。
   (ノート型のマシンを使っている時には便利です)

   また、shift+[英数]で “全角英字モード” に なるという設定も
   相変わらず 設定されていないので、それも追加してあります。
   (shift+[かな]では “カタカナモード” になるのに...???)

   なお、残念なことに、Yosemite以降は、
   従来あった「読みの再入力」が なくなってしまったため、
   それに関するバリエーションも設定できなくなりました。(≡_≡;;;
   (これ、便利だと思うんだけど、どうして無くなってしまったんだろう...)

   リリース2での特筆事項としては、
   推測候補の選択(確定)のバリエーションを増やしました。

   ひとつは、
   control+[▼]で 推測候補の筆頭を確定
   control+[▲]で 推測候補の最後尾を確定
   という機能です。(^_^;;;
   (※ Mojaveでは デフォルトのショートカットキー設定と当たるので、
      代わりに[page down][page up]で代用することもできます。
      また、control+space を使った設定もあります)

   これは、このやり方に慣れると、
   従来のもの以上に?スマホの文字入力に近くなるので
   とても便利なのではないかと思います。(^-^)
   (※ もちろん従来からある tabキーでの選択も可能です)

   それから上に述べた、変換後の確定の仕様と同じく、
   文字種変換の際にも ただちに確定する
   という設定を追加しました。

   どういうことかというと、デフォルトの設定では
   文字種を変換した場合も 漢字変換の場合と同じく、
   変換中の状態のままになっていますが、
   これを、ただちに確定するような設定です。

   というか、これは 元々KKPでも
   文字種変換操作のバリエーションとしてあったものですが、
   option+space で カタカナに変換即確定
   shift+space で ひらがなに変換即確定
   が設定されています。(^_^;
   (※ ただし shift+space は、候補選択時は
     選択の逆送りになります〈デフォルトと同〉)

   また、control+space には、
   文字未入力時(文字入力前)には 再変換の設定が、
   推測候補表示時には 筆頭候補の確定が、
   それ以外の時には ひらがなに変換即確定が
   設定されています。(^_^;

   あと、ささやかな追加としては、
   control+[▶︎][◀︎]で 候補ウィンドウの送り/戻し
   を追加しました。
   そして これと並行して[end][home]の設定も、
   候補ウィンドウが出ている時は そうなるようにしました。
   なぜかというと、これはノート型では
    fn+[▶︎][◀︎]に対応しているからです。

   その他のものに関しては、
   あまりやたらと変えたり増やしたりするのではなく、
   今後の試運転と、みなさまからの要望によって、
   少しずつ変えたり増やしていく予定です。(^.^;;;


(3)
option+control(+shift)で 記号入力

   これに関しては、
   旧作『KKP/KKF』の設定を踏襲しながらも、
   JISキーボードの配置を活かした設定にしています。(^.^;;;

   なぜかというと、Yosemite以降のキー設定ファイルそのものが
   JISキーボードに かなり擦り寄った仕様になっているから
   ということと、
   私の現在の使用環境では、もはや
   USキーボードでの確認ができなくなっているため
   そのようにさせていただきました。(^.^;;;

   とはいえ、JISキーボード自体の文字設定も
   かなりヘンテコリンな部分が多く、
   あまりそれを意識しすぎるのも イヤというか 無理があるので、
   こちらのほうで ある程度 斟酌して(笑)
   設定を決めています。(^0^;;;

   このため現在でもまだ仕様を決めかねているのが
   [0]と[_]に関する設定です。(^.^;;;

   これに関しては、現在、暫定配置にしているので、
   今後変更される可能性があります。(^.^;;;

   仕様は以下の通りです。(赤字&青字の部分)

YKF_kigou_layout

   図 基本仕様

   簡単に解説というか、あらかじめお断りしておくと、
   まず、ギリシャ文字の配置に関しては、これは、
   ギリシャ語のキーボード配列と同じ並びにしてあります。(^_^;

   ただし、Yosemite以降の仕様?として、
   [B]と[F]だけには 文字が設定できないため、
   現状では完全なものになっていません。(=_=#;;;
   (私の設定の仕方が悪いせいではないと思う...^^;;;)
   (どうやら controlキーとカーソル移動に関係があるらしい?)
   (よりによって「β」と「Φ」が 打てないなんて...)

   同様に、以前から『KKP/KKF』で設定してきた
   カーソル移動キーを使った矢印記号の入力に関しても、
   文字が設定できなくなっているので、
   その代わりに、ギリシャ文字で使われない、
   [Q]と[W]に「←」と「→」を、
   そのシフト側に「↑」と「↓」を 設定しています。(^_^;

   これらは暫定的な意味合いが強いので、
   今後IMの仕様が変わった時点で見直しするつもりでいます。
   ご了承ください。

   また、YosemiteIM以降、
   文字設定とキー設定のファイルが統合化されて
   記述や変更がしやすくなっているため、
   本来であれば設定のできない[0]や[_]のシフト側にも
   記号を設定することができるようになりました。(^_^;

   これを利用して、現在、
   shift+option+[0]には「☻」が、
   shift+option+[_]には「♪」が
   出るように設定してあります。(^_^;

   これらは、iPhoneなどとの連携が強化されたMacで、
   それらで使われることの多い文字を楽に打てるようにしたもので、
   例えば「☻」は 再変換すると iPhoneで登録してある顔文字が
   Macでも簡単に出せるようになったりします。(^_^;
   (逆にしたほうがよかったか?...^^;;;)


ダウンロードは こちら から。( 2019年 3月29日版:JISキーボード専用版)
(※ macOS 10.14 Mojave 専用です。動作確認済み)

(※ 当該ファイルのみです。マニュアルはありません)
(※ なお、大変恐縮ではありますが、かな改アドバンスでの
  MojaveIMのバグを回避するための設定も入れさせていただいております。
  かな入力の方でご不要の方は、テキストエディットなどで該当箇所を削除してください)


なお、私の頭が悪いため(苦笑)、
インストーラーのようなものは作れないので、
ご自身で当該ファイルを
手動で入れ替えていただくことになります。(^.^;;;

特 に、最近の Mac OS X では セキュリティーが強化されているため、
入れ換えは、管理者権限があるだけではできなくなっています。

シ ステムファイルを書き換えるには、
まず、マシンを再起動して command+Rを押し続け、
リカバリーモードにします。

立 ち上がったら トップのプルダウンメニューから
「ユーティリティ」→「ターミナル」を選択します。

ター ミナルが開いたら、
「csrutil disable」と入力し、returnキーを押します。

正 常に打てていれば、再起動をうながす表示が現れますので、
マシンを再起動します。
(このへんの手順は「SIP 無効化」でネットを検索すると出てきます。
 私は integoのサイトのものが わかりやすくて良いと思います)

入れ替えるファイルは、
「/System/Library/Input Methods/JapaneseIM.app/Contents/PlugIns/JapaneseIM.appex/Contents /Resources」内の「KeySetting_Default.plist」になります。
(※「JapaneseIM.app」等を開く時には コンテキストメニューから開きます)

当然ですが、自己責任で、
元のファイルも捨てないで、必ず保存しておいてください。
(※ 基本的には考えられませんが、万一
  Macの速度が極端に遅くなるなどの現象が現れた場合や、
  使ってみて気に入らないと思われた時には 必要になります)
(※ なお、アプリケーションソフト由来の原因により、
  突然 日本語IMが 切り離されてしまうことがありますが、
  それは 本作を入れ換えたこととは無関係ですので、
  いったんアプリケーションを終了してみるなど、
  他の対策をとってみてください)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【 機能キー設定まとめ 】

・変換操作中(下線が出ている状態)で[delete]を押すと、
 変換前の状態に戻ります。
 ※ATOKやMS-IMEと同じ。
 (デフォルトでは “1文字削除後確定”)
 (※なお、デフォルトの設定の“1文字削除後確定”は
   option+[delete]で可能です)

・文字入力中/変換中に fn+[delete]を押すと、
 全削除≠ノなります。
 (デフォルトでは[del]キー。※拡張キーボード使用時)

・何も文字が打たれていない状態で shift+[英数]を押すと、
 全角英字モードになります。
 (デフォルトでは shift+control+[L]など)

・モード切り替えは、何も文字が打たれていない状態で、
 F6 - ひらがな、F7 - カタカナ,F8 - 全角英字、
 F9/F5 - 半角英字 になります。
 ただし通常、ファンクションキーはマシンの設定が優先されるので、
 そのような場合には[fn]を併用します。

・推測候補が表示されている状態で control+[▼]を押すと、
 一番上に出ている候補が確定されます。
 一番下に出ている候補を確定したい時には control+[▲]を使います。
 (なお、推測候補が表示されている時に control+space を押しても、
  control+[▼]と同様に、推測候補の筆頭が確定されます)

・読みを入力した後にスペースバーを押すと
 候補ウィンドウが表示され、漢字などに変換されますが、
 option+space を押すと
 カタカナに変換後、即確定になります。
 またその際、shift+space を押すと
 ひらがなに変換され、即確定になります。
 (※ 候補ウィンドウが表示されている時には
   shift+space は 選択の逆送りになります。
   《デフォルト設定》)

・変換中の候補ウィンドウのページ送りには、
 [end]と[home]も使えます。
 ノート型のパソコンの場合、fn+[▶︎]/[◀︎]になるので
 操作が少し楽になります。
 また、この時、[fn]の代わりに[control]を併用しても
 同じ操作が可能になります。
 (control+[▶︎]/[◀︎]で ページ送り/戻し)

・候補ウィンドウ内の候補を選択すると(returnを押すと)
 直ちに確定されるようになります。
 ※ Windows風のキー設定と同じ。
 (デフォルトでは単に候補が選ばれるだけ)
 (※ このため、文節を区切って変換している時など、
   他の文節をまだ確定したくない場合には
   [▶︎]などで操作対象を移動させて
   変換操作を続行してください)

・確定直後に変換をやり直したい時などには
 control+[delete]を押すと再変換されます。《デフォルト設定》
 何かの操作をしてしまった後に再変換したい時には
 その部分を選択した後[かな]を連打すれば
 再変換されます。《デフォルト設定》
 同じ操作は control+space でも可能です。《KKP設定》
 (control+space は 推測候補が表示されている時には
  その筆頭候補の確定になります。
  それ以外の変換操作中には ひらがなに変換後即確定になります)


※なお現在、辞書の再構成中につき、
 MadDic1等に含まれていた、記号を読みに用いた単語は、
 MadDic0に移転中です。



  All rights reserved by MadKod, 2001-2019. _m('u')m_